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2023年に選択した「割り切って使う」iPad

iPadでまともな生産活動が行えるのか? という話には個人的に疑問を持っています。各種自動化も行えないし、値段相応のマシンには見えません。それでも、iPadがないと話にならないという用途がいくつかあって、仕方なく購入したものです。


割り切った用途のためのiPad

iPadも、登場直後に何モデルか買ってみましたが、当時はパワーもなくアプリも揃っていなかったので、たいして役に立たず……その後は買い足すことはありませんでした。

それでも、やむにやまれぬ理由で購入するiPad。なるべくお金はかけたくないが、まともに使えないモデルや過剰なものを選択したくありません。

ここで真っ先に切り捨てられるのは、高額なiPad Proと、画面が小さくて青みがかっているiPad mini。前者は論外ですし、後者は画面を見ると画面の「青さ」が気になります。

そんな自分が選んだのは、iPad(第9世代)

ストレージ64GB、A13Bionic搭載。まあまあの処理性能。ポイントは、iPadらしい丸みのある筐体デザインと、価格

Amazonで5万円ぐらいでした。iPadの価値と釣り合う価格帯は、ギリギリでもこのあたりだと感じます。20万円とか30万円とかいうのは、(元が取れる気がしないので)疑問です。

MacTrackerで調べたiPad第9世代の各種仕様

電子書籍の「見た目」の確認

ふだん、PDFで電子書籍を作っていますが、実際にそれを読む環境のうちの1つとして、iPadで表示して確認しておくことは重要です。

パソコン(Mac)の画面だと見開き2ページ表示できますが、iPadだと縦持ち状態だと1ページ。この際の、見た目がどうか(文字サイズや印象)を確認するには、iPadの実機が必要です。

iPad用のPDFビューワーには、iPad初期から提供され続けてきた「GoodReader」を利用しています。とくにこだわっているわけでもないのですが、「無料だが広告が出まくる」ものは避けたいところです。

電子書籍の閲覧と校正

電車で移動中のすきま時間、喫茶店で予定までの時間をつぶすすきま時間、そうしたさいに、自分が書いた電子書籍の校正などを行っています。

これは、生産性向上というよりも「隙間時間の有効活用」という用途でしょう。

Claris FileMakerのデータベース端末

Claris FileMaker Pro/Goはいまでも有効な各種ソリューション提供のための手段です。App Storeへのアプリ申請にはいちいちAppleの審査が必要ですが、FileMakerで作ったアプリは、たんなる書類なのでどこからでも配布でき、それでいてiPad上のClaris FileMaker Goでオープンすると「見た目普通にアプリ」として動作します。

さらに、Claris FileMakerと組み合わせたさいのデータベース端末としてのiPadの有効性は他に類を見ないものがあります。データベース端末として「こんなものがあればいいなあ」と夢見てきた、長時間バッテリー駆動、薄型軽量、ワイヤレス通信といった要素がすべて詰まっています。

iPhoneをデータベース端末にすると、画面サイズの問題からたいした実用性は感じませんが、iPadには実用性が感じられます。データベース作成はMacで行って、無線LAN経由で書類をiPadに転送して動作確認。このあたりが手軽に行えるうえに、必要最低限のフォントも入っているため(ヒラギノ系)、Mac上で凝った画面を作ってもそのまま表示されるのがいい感じです。

Claris FileMaker Proで有償/無償のソリューションを提供することがありますが(主に、電子書籍のオマケとして)データ閲覧を中心とした簡単なものでも、使い勝手がiPhoneサイズとは段違いです。

ダメな大人の娯楽端末

あとはもう、Amazon Prime VideoやYouTubeなど、動画をダラダラ閲覧する、ダメな大人の娯楽端末として活用できます。

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