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電子書籍「Pages+AppleScriptで本を作ろう!」(案)

Pagesで電子書籍を作る話をボツにした話を書いたら、「え、なにそれ読みたい」と言われたので「まえがき」だけ試しに書いてみました。


Pagesで本を作ろう!
macOS標準装備のPagesでPDFによる電子書籍出版

とりあえず、叩き台の表紙を作ってみた。編集者によっては、表紙は最後に作る人もいるが、自分は最初に表紙とまえがき、あとがき、奥付を作る
最初のバージョンがひどかったので、その場で作り直した表紙案。「ありがち」な内容で埋めることで、デザインの安定感が増した。いろいろ、まだ内容を書いていないので合っていないが、あとで修正すればよいでしょう。


まえがき Pagesとは?


「Appleが作ったおっしゃれワープロ。テンプレートにおしゃれなものがたくさんあって、それから選んで誕生日のお知らせとか、謎におしゃれなチラシが作れる。」

といったことは完全な間違いで、おしゃれテンプレートも英語圏に合わせてデザインされていて、日本語のテキストを入力すると不似合いな見た目になってしまいます。

でも安心してください。Pagesの本質は、ふぬけたオシャレワープロではなく、バリバリのDTPアプリです。ただし、Adobe InDesignほど強力な機能を持っているわけではないので、やや不自由な点がいくつかあります。

それでも、それっぽい見た目のデザインの「本」を作るだけの機能は持っています。

Adobe InDesignのように、印刷所にそのまま突っ込むようなデータを出力する機能(トンボつきのPDF出力とか、色見本帳機能とか)は持っていませんが、逆に「紙に印刷しない」という用途であれば、機能がシンプルな分だけ、とっつきやすいと感じることでしょう。ここは、Pagesの誇るべき美点だと思います。

ただし、シンプルであるがゆえにやや機能が不十分であることは疑いようもありません。

バリバリに作業に使うには、何かが足りない、あれがない、これがない……と、感じることでしょう。

そこを埋めるのがAppleScript。本書にもAppleScriptのサンプルを添付してあるため、それを使うだけでも十分に強力な機能を利用できます。そこから先は、自分で修正したり、作ってみたりすればいいはずです。

AppleからPagesの操作説明本が電子書籍で出ているのですが、あくまで機能を順序だてて説明するものであり、「本を作るのにどうしたらいいの?」「こういう作業はどの機能を使うの?」といった疑問に答えてくれるものではありません。

おそらく、Appleで説明書を作った人はPagesでそこまで凝ったものを作ったことはないのではないでしょうか。

しかし、Piyomaru SoftwareではPagesやKeynoteを使って年間40冊ぐらいの電子書籍を刊行しています。Pagesを使って効果的に本を作るノウハウに関しては、かなりいろいろなものがたまっています。たまりすぎているので、そろそろ真剣に在庫処分を考える時期です。

本書は、世界でも類を見ないほどのPagesでいろいろ作りまくるためのノウハウをまとめた一冊としてPages使いのみなさまの必携の書と、なったらいいなぁと思いながら書いています。

調子に乗って書いてみたものの……

………けっこうPagesで作り込む方向に話が流れてしまいましたが、こんなもんでニーズがあるところでしょうか? まだ、半信半疑です。

現時点のダミーレイアウト。見開き両端の「ツメ」は、AppleScriptでPages書類のファイル名をチェックして現在の該当章を検知。ツメ内の各セルの塗りの「明度」を検出して、塗り分けを自動変更できるようになっている。Pagesにない機能を大幅に追加して、作業量を減らしつつ「見た目」を向上できる仕組みがすでにある
各章のトビラデザイン案

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