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NA&NBロードスターにドリンクホルダーを取り付けたい

純正ドリンクホルダーの課題

エリーゼやS660、S2000と同じように室内空間がタイトなスポーツカーにはドリンクホルダーの位置がイマイチという課題がついてまわるようで、「NA&NBロードスターもなんとかなりませんか〜?」なんていうお声かけをいただきました。

着座位置後方で使いにくかったりそもそも無かったり

NAロードスター、NBロードスター1型、2型以降でドリンク事情は少々異なりますが、ドライバーズカーなので運転の妨げにならない位置に欲しいものですよね(シフト時にドリンクホルダーのフタを肘で破壊しながら

NC型はドアトリム、ND型は着脱式で取り付け位置が選べるように

室内空間がぶっちぎりで広いNC型はセンターコンソール後方に加え左右ドアトリムにもドリンクホルダーが設定されました。サーキットに行った時に計測器を入れるのにちょうどいいです。
ND型では着脱式のホルダーがセンターコンソール助手席側側面、またはコンソール後方のスロットに差し込めるようになっています。

仕様検討

手を動かし始める前に仕様をほどほどに固めておかないと迷走してしまうのでざっくりとイメージは考えておきます。
今回は迷走しました(オイ

取り付け位置

取り付け位置はNDロードスターの着脱式純正ホルダーの取り付け位置を参考にし、センターコンソールの助手席側側面としました。

邪魔にならず、手も届きやすい位置
もう少し前寄りの位置にあるネジの活用も検討しましたが…、色々と考えて止めましたw

市販ドリンクホルダーの活用

ホルダー全体を設計すると見た目がイケてる感じにできる反面、3Dプリント費用がトンでもないお値段になってしまうので、ホルダー部分は都合の良い市販品を流用したいと思います。
S660やS2000用にホルダーを取り付ける時にも使用したものですが、ドア内装と窓の隙間に引っ掛けるホルダーを活用してみました。
昔ながらのホルダーですが見た目の主張が控えめでコンパクトである点がいいかなと思いました。あと大変お安いです。

設計

使用するドリンクホルダーを決めたのでドリンクホルダーの背面に取り付けつつ、車にネジ止めできるアタッチメント的なパーツを設計します。
車側のバラつきもホルダー側のバラつきもよくわからないので全体的にガバガバな設計を目指します(目指すな

かんたんな取り付け

車両への取り付けは元々車両のセンターコンソールを固定するタッピングネジを活用することにしました。シフトレバーの真横あたり、センタートンネル助手席側のちょうどいいところにあります。
ドリンクホルダーは元々板金パーツを引っ掛けて使用するように作られているので、ホルダー背面の引っ掛け形状を活用できるように設計を進めます。

使用時に目立たない外観

「アタッチメント的なパーツ」にすると決めた時点で目立たなくさせることは決まってしまっているのですが、出来るだけシンプルに機能だけが入れ込まれた設計としました。
特に厚さ方向は無駄が出ないように意識して設計しています。

つくる

設計できたら実際にモノにします。
自宅の3Dプリンタでテストプリントしました。

ABS+CF20%材でテストプリントし、車両へ取り付けてみました

3Dプリント

テストプリントした際は自宅のFDM方式3DプリンタのABS素材を使用しましたが、板厚が薄い部分の強度に不安がありや耐熱性も考慮しSLS方式のナイロンへ変更をしました。

ナイロン素材で製作したパーツ、ネジと両面テープで取り付けます

車両への取り付け

3Dプリントしたパーツを車両のタッピングネジで共締め&両面テープ貼り付けした後にホルダーを上からスライドさせて固定しています。
ドリンクを乗せるときは展開、使わないときは収納というホルダー本来の機能は損なわないまま、手が届きやすい位置へ装着することができました。
ホルダーを折り畳んだ状態であればシートスライドを前方へ動かしてもギリギリ避けられずに当たります(当たります(シートが触れる程度でスライドは一応できます

ロールバーが装着されていて後方へのシートスライドが制限されている車はドリンクホルダーの展開ができず使用できないのでご注意いただければと思います。

ロールバー付き車両にはS660用として製作した3Dプリントパーツをタッピングビスで取り付けして対応(???)しました

なかなか満足度が高いパーツが作れて良かったと思います。
ヤフオク!やPayPayフリマに出品してますので、気になった方は覗いてみてください。


DMM.makeクリエーターズマーケットではエリーゼ&エキシージやNCロードスター、S660用パーツを注文できるようにしています!

他にも車載用品の3Dプリント製作に挑戦していますので、合わせて読んでいただけると嬉しいです!


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