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NBロードスターにスマホホルダーを取り付けたい

90年代の車、スマホを置く想定があるわけなし

NBロードスター開発当時はスマホなんてなかったわけで、道がわからなければ紙の地図を開いたり、2DINスペースにCD-ROM方式のカーナビを取り付けたりしていたのかなと思います
音楽を聞くにしてもCDデッキ、カセットデッキの時代、スマホどころかiPodを接続するなんてこともなく、繋ぐものといえばCDチェンジャー(今の若者は知らない)だったのかなと思います

市販のスマホホルダー、結構取り付けにくい

NBロードスターのダッシュボード、平面部分が無い上ソフトパッドのため吸盤タイプの市販品は取り付けにくいかと思います
エアコン吹き出し口に取り付けるものもありますが、吹き出し口が円形でフィン形状も特殊のためあまり対応したものがないように思います

仕様検討

市販のホルダーを活用しつつ、運転の妨げにならず使用性も悪くない位置へ取り付ける方法を考えていきます
ホルダー部分まで製作すると設計工数もコストも膨れ上がってしまうので、取り付けのベースとなる部分を作ることにしました

市販品のホルダー、延長パーツと3Dプリント品を組み合わせた例(ロータスエリーゼ

取り付け位置

センターコンソール側は現代のめちゃんこデカいスマートフォンを置くスペースが無そうなのでメーターバイザーに貼り付けることとしました

市販スマホホルダーの活用

iPhone13ProMaxを使っており、Magsafe対応の市販ホルダーが使い勝手良いためこれを流用したいと思います
背面に直径17mmのボールジョイントを受ける形状があるため、取り付けベース側に直径17mmのボールを設定します

直径17mmのボールジョイントの製品は比較的多く見られる印象です

市販Magsafeホルダー、充電機能が無いタイプもあるので要注意ですね
近頃は充電機能があるタイプも値頃感が出てきました

設計

エアコン吹き出し口とメーター

エアコン吹き出し口を塞がず、メーターの視認性も落とさない位置への取り付けを目指し、メーターバイザー向かって左側の斜面に貼り付けて使用するベースパーツを製作します

この辺りだと良さそう

剥がれない形状と大きさ

メーターバイザー上は夏場になるとかなり熱くなるので両面テープを貼り付ける部分の面積は大きめに設定しました
3Dスキャナは無いので型取りゲージを複数箇所当てて三次曲面を3Dデータ上に再現しました

つくる

設計できたら実際にモノにします
自宅の3Dプリンタ(Crearity SermoonD1)でテストプリントしました

3Dプリント試作

自宅のFFF方式3DプリンタにてABS+CF20%材を使用してテスト3Dプリントしました

FFF方式3Dプリント品(ABS+CF20)

機能はOK、しかしながら

テスト品を車両に取り付け、機能上想定通りである確認はできました
自宅のプリンタで出力して使用するだけであれば問題は全く無いのですが、3Dプリンタ内で占有する容積でも料金が発生する3Dプリントサービスでの出力を考えると、もう少し小さく収めたいところでした
そこでボールジョイント部分を別体とし、データ上コンパクトにまとめて出力依頼することにしました

右の状態で3Dプリント注文すると安上がりに
M5のボルト&ナットを使用して組み立てが必要です

車両への取り付け

コチラの形状でもFFF方式プリンタでテストプリント

3Dプリントしたパーツをメーターバイザー上に両面テープ貼り付けした後にホルダーを取り付け、なかなかいい感じになりました
別体としたベース部分とボールジョイント部分は回転方向に角度調整ができるようになり、ホルダー取り付け位置を車両前後方向に位置調整可能になりました

貼り付け後もホルダーに合わせて位置が微調整できるようになりました
思っていた通りの場所にホルダーを取り付けできました

コンパクトな室内でスマホの設置はなかなか良い位置がないロードスターですが、満足度が高めなパーツが作れたかなと思います!

DMM.makeで3Dプリント注文可能ですのでよろしければ下記リンクからご覧ください

他にもエリーゼやロードスター、以前所有していたS660用のアクセサリーをヤフオク!やPayPayフリマにも出品してますので、気になった方は覗いてみてください。

他にも車載用品の3Dプリント製作に挑戦していますので、みなさまのカーライフの参考にしていただけると嬉しいです!


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