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飛び込み事故の傍の事故についてわかりやすく解説

少し遅めのランチを済ませたとこで、のっぴきならない用事を思い出し、谷町線に乗ろうかと駅のホームを1人歩いていると、なにやら不審とも見えるオッサンをみつけた。

歳の頃は、50過ぎの冴えないサラリーマンと言おうか……黒い鞄を抱え、足元がおぼつかず黄色の点字タイルと白線のギリギリを力なくフラフラ歩く。

今にも右側の線路に落ちてしまいそうで、少し離れた後ろから見てるこっちがハラハラする。

しばらくすると、大日方面の電車が
アナウンスと同時に『パーーーーーン!』
と音を立て背後から入ってくる。

停車する電車とは言え、スピードはまだ落ち切ってない。

と、その刹那……


先程のオッサンが、タイミングを計ったかの様に


電車に飛び込んだっ!!!!

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電車は、ギーーーーーーーーーっ!!!
と、けたたましい音を立て緊急停車する。


オッサンは、車両とホームの間に挟まれ、ピクリともしない……

ホームで待っていた乗客の例えようの無い悲鳴が聞こえ、駅員達がバタバタと駆け回る。

まさに阿鼻叫喚の地獄絵図と化したホーム。

しかし、この世は残酷なもので……人のモラルなんてものは、いつからか何処かへ行ってしまったのか、これが現代社会の成れの果てなのか……

スマホを取り出し、惨劇の光景を収めようと
現場に群がる人達。

そんな写真を撮ってSNSにでも載せるつもりだろうか?

#飛び込みなう

プライバシー、いや慈悲も何もあったものでは無い。

野次馬と言うだけあって馬であり、それは鬼畜であり畜生……写真を撮るその姿は、もう既に人ではない。

私は、自分の心に問いかけ……人であるべくスマホを取り出す手を止めた。


ふと、辺りを見渡すとあまりの惨劇に前のめりに、頭を抱えうずくまるOLの姿が。

それは当然だろう。
目の前で、このような凄惨な事件が起きたのだから……

しかし、事もあろうに動転して気が付かないのか、彼女の紺色のリクルートスーツのタイトスカートが完全に捲れ上がって

お尻と下着が丸見えになっているではないか!

しかし、この凄惨な現場では本人は勿論のこと、誰もそれに気付かない。

頭を低く下げ、高く突き出した白く豊満なお尻の膨らみに清楚な白い下着、無防備にも捲れあがったスカートが淫靡に写る。



私は、人であるべく
おもむろに胸ポケットからスマホを取り出し

シャッターを切った……

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ところで、目が醒めた。

おはよう。

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