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グローバル社会

 東京学芸大学の教職大学院では、来年度からプログラム等の一部が変更される。そのうちの一つは、これまでの「国際理解・多文化共生サブプログラム」が「国際理解・外国人児童生徒教育サブプログラム」に変わることだ。

 昨年度までも「多文化共生」という枠組みの中で「外国人児童生徒教育」について扱ってきてはいたが、近年、全国の公立学校で日本語指導を必要とする児童生徒が急激に増えていることなどを背景に、こうした重点化が図られたということである。

 私自身は、横浜市内の公立小学校に務めていたとき、多くの外国籍の児童や外国にルーツがある子どもたちと関わってきた。
 以前の記事に、当時の思い出を書いたこともある。

 残念なことではあるが、この記事に綴ったころと今とを比べて、外国人に対する差別や偏見に劇的な変化があるのかと問われれば、答えは「ノー」なのかもしれない。

 けれども、子どものころに学校で様々な国籍や背景をもつ仲間たちと過ごす経験は、そうした差別や偏見を乗り越えるための原動力になるはずだと信じている。


 日本社会のグローバル化は、今後も加速度的に進んでいくことだろう。

 今年9月には、フランスでラグビーのワールドカップが開催される。
 間もなく発表される日本代表チームには、
・外国にルーツをもつ日本人
・日本に帰化した外国人
・プロのラグビー選手として来日している外国人
 などを含めて、様々なルーツや背景のある選手たちが選出されることだろう。

 そのメンバー構成は、近い将来の日本社会を暗示していると言えるのかもしれない。

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