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“Cruel To Be Kind” ~恋のホワン・ホワン~

 喫茶店に入ったら、店内に流れていた曲はニック・ロウの “Cruel To Be Kind” だった。1970年代末に世界的なヒットを記録した曲だ。
 そのメロディーを聴いているうちに、当時の思い出がよみがえってきた…。

 日本ではそれほどのヒットにならなかった曲だが、今でもテレビのバラエティー番組などではBGMとしてよく使われている。
 おそらく、テレビ局のスタッフの中にもこの曲のファンが多いのだろう。

 ところで、1981年には落語家の三遊亭円丈師匠が、『恋のホワン・ホワン』というタイトルでこの曲の日本語カバー盤を発売している。
 あくまでも私見だが、洋楽のカバー曲としては史上最悪の出来ではないかと思う。なにしろ、円丈師匠の歌唱力がひどい。と言うよりも「歌唱」と呼ぶのが憚られるほどなのだ。
 しかし、一度聴いたら忘れられない中毒性があるのか、一部のマニアからは熱狂的に支持をされているらしく、2000年代になってから再発売されたとも聞く。
 You Tubeにも、いくつかのバージョンがアップされている。

 師匠の「歌声」を聴いているうちに、当時の思い出が壊れていった…。

【追記】
 その三遊亭円丈師匠は、昨年(2021年)の11月に76歳で亡くなられた。ご冥福をお祈りします。


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