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新幹線の車内販売が終了

 東海道新幹線の「のぞみ」「ひかり」で実施されてきた車内のワゴン販売が、10月31日をもって終了した。

 ワゴン販売を打ち切った理由としては、

・駅周辺にある店舗の品揃えの充実
・あらかじめ飲食物を車内へ持ち込むことの増加
・静かな車内環境を求める意見の増加
・将来的な労働力不足への対応

 などが挙げられている。また、外国人など多様な利用者の増加、不審者・不審物への対策、乗客同士のトラブルへの対応などにより、乗務員が多忙になっていることも要因だと思われる。

 JR東海は車内販売の終了に伴い、グリーン車を利用する場合には、各座席に設置されたQRコードを利用して、スマホなどで乗務員を呼び出したり、食事や飲み物を注文したりできる「モバイルオーダー」のサービスを開始した。
 デジタル化の流れに沿った新サービスだといえるだろう。

 その一方で、車内販売の終了を惜しむ声は少なくないようだ。私自身の場合も、新幹線のワゴン販売で買ったビールを飲みながら、車内で家族や仲間と一緒に過ごした経験は、旅行の一場面として記憶の中に残っている。

 だが、車内での時間を睡眠や休息のために使いたいという人にとって、通路をワゴンが頻繁に行き来することは迷惑な話なのだろう。

 新幹線を移動の手段として考えるのか、それとも旅の一部としてとらえるのかによって、その評価は分かれる。

 ・・・個人的には、カチカチに凍ったアイスクリームを新幹線の中で買えなくなってしまったことが残念である。あれは間違いなく「地球上で最も硬い物質」だったと思っている。

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