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「絵本的」於 月白

2015年に微花を創刊し、2016年の夏までに四季六冊を刊行したタイミングで一時休刊。そうして、2019年4月に装幀をあらたに復刊したことを機に、同年4月から8月にかけて全国十ヶ所を巡った微花復刊記念ライブツアー「絵本的」——それらのアーカイブの一部を、このたび公開いたします。

ふたつめは2019年5月11日にひらかれた「絵本的 」於 月白——微花と月白店主による鼎談となります。

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目次

養生したい/ 好きなことをして生きていくという言葉への違和感 /「月白」という店名の由来/『微花』の文章の核となった『感受体のおどり』/ 目ざましいものではなくてかすかなものを、他をしのぐものではなくて他がこぼすものを、あらしめるもの / ハナミズキに咲かれる / 既存の植物図鑑の逆張りとしての『微花』/ 四半世紀ものあいだ金木犀の香りさえ知らなかったところから、微花を経て庭師へ/ 春落葉に気付く/ 珈琲を勉強しはじめて味覚がひらきはじめた感覚と、花の名を知って視覚がひらきはじめた感覚との相似/『微花』は単なる植物の本なのではなく、植物を媒介とした世界入門の本/ 植物によって生きている人間の姿を描くという新たな構想の為、一時休刊/『つち式』と『母の友』との遭遇を経て、微花の絵本的な側面に気付く/ 生きていることそれ自体の物凄さ/『おやすみなさいの本』—世界にはいろんなことがあるけれど、きょうのところは「おやすみなさい」/ 単純であることは存外むずかしい/ 単純の究極は存在そのもので、絵本にはそれが描かれている/複雑な世界を生き延びる為には、時折戻ってこれる場所がひつよう/ 名のあるものになろうとする/『気流の鳴る音』—うつくしい道をしずかに歩む/ 君はすでになされている/ 空虚を簡単に満たさないこと/ 焚いている人が燃えている火

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