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日記21(世界のふしぎ編)


カリブ海に位置するキュラソーの北西にある地図に載っていない小さな島ラワーユリッヒ島。
そこにはライアー族という少数部族がいる。


ライアー族は国連の『先住民の権利』に守られ今日も所謂非接触部族として文明との関わりを持たない生活を営んでいる。


なのでその島にはテレビもねえしラジオもねえし盗んだバイクも走ってねえしLAWSONだってないのでからあげクンも当然無い。


部族言語であるマンソンジュ語は印欧祖語をベースにしたものと考えられていてサンスクリット語に近しい部分もあるが何故カリブ海に伝わっているのかは不明で1500年頃に奴隷として島に連れてこられた説が近年の研究では有力とされている。


彼らは独自の文化と価値観を持っていてそのどれもが他に類を見ない特殊で珍しく美しく楽しいものばかり。
私は一気に虜になりLAWSONのないこの島でライアー族と生活を共にしている。
あまりの素晴らしさに5年間もからあげクンを食べずに彼らと過ごしてきた私が見聞きしたものを今日は皆さんに是非紹介したいと思う。









1.ファボンボ・ドゥラシタ
ファボンボ・ドゥラシタはライアー族の勇気を試す儀式で敢えて言うならば他の部族によく見られる成人の儀式に近しいものです。
ライアー族に伝わる神話の一説に
『太古の昔、とある神がくしゃみをすると右から鼻水、左から鼻血が飛び出した。鼻水は滝となり鼻血はブーゲンビリアという花になった。滝はラワーユリッヒ島で1番の大きな川となり動物達が喉を潤し滝から流れた種子は川縁に芽吹きブーゲンビリアが咲き誇った。それを見て嫉妬した悪魔はシラカバを擦り火花を散らした。その火花は熊となり川に集まる動物と花々を食い散らかしてしまう。その行為を一部始終目撃した人間は許すまじと熊に挑むも返り討ちにされ死んでしまう。神は無謀ともいえる人間の勇気を讃え新たな命を与えた。』
というものがあり弱肉強食を教訓としたものだろう。
この儀式は神話に倣い熊に戦いを挑むのだが私が初めて見た時はその神秘性に呼吸を忘れる程であった。
何故なら熊に戦いを挑み神話と同じ様に返り討ちに遭い目の前で捕食された青年が翌日には本当に生き返っていて挨拶をしてきたからだ。
彼の顔をまじまじと見るも間違いなく死んだはずの青年であったが少し違いがあるとすれば左の眉毛だけが下がっている様に見えた。
指摘するとこの儀式を行い生き返った者は左眉毛が下に落ちていくと言うのだ。
確かに長老は左眉毛が無かったがよくよく探せば後頭部に眉毛があった。
眉毛が一周して元の位置に戻ると勇気が満ち溢れているとしてパジェロがプレゼントされるという。
因みにライアー族は老若男女問わずこの後儀式を毎週月曜の21:00に行っており年老いたライアー族には『ゲツク』と呼ぶ者もいる。







2.ドゥーラポポロ
これは彼らの伝統的な葬儀の一部で故人が安寧な死を迎えられた事を神に感謝する為に、そして天国へ迷う事なく無事辿り着ける様にと三日三晩音楽を演奏する。
残された者達が仲間や家族の死を乗り越える為の大切な儀式です。
部族が集まり輪になって牛や豚を屠殺し隣の人に食べさせます。これは一族の繋がりを再認識する意味が込められています。
音楽は故人が好きだった音楽を演奏する事が大体の様で私が初めてこの儀式を見た時は風の谷のナウシカを演奏して三日三晩歌っていました。








3.エ・マッテ・カラハジマルヤツゼンブウソマツオツ
嘘をついた者を皆で囲んで圧をかける儀式です。







4.サクエラー・プッサー
彼らは音楽を神から与えられたものとし大事にしています。
サクエラー・プッサーは豊作や大漁などポジティブな願いを込めた儀式の一つで打楽器を高速で鳴らしながらスーパーマーケットのお客様の声を朗読するものです。
昔は駅の掲示板を朗読していましたが時代の流れと共に彼らの文化も変化しておりこれもその一つです。







5.ETCカードガソウニュウサレテイマセン
大きな局面や危機に直面した際にファボンボ・ドゥラシタで眉毛が一周した者に与えられるパジェロのエンジンをかけた際に流れる音声を神の啓示として今後を占っています。
眉毛が一周した者は256名おり当然256台のパジェロがあります。
数年前から三菱のディーラーがラワーユリッヒ島に2か所作られ、そこの整備士達は神の使いと呼ばれています。








いかがでしたでしょうか?
彼らの習慣や儀式は時代の流れに伴い変容しています。
私が紹介した事で一つでも多くのヒトシ君人形を得られれば嬉しい限りです。
ボッシュートだけは勘弁してくださいよ。
貴方に言ってるんですよ、野々村真さん。

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