見出し画像

まず初めに

はじめまして。まず簡単なプロフィール紹介を。
・日本人助産師
・普段は、国内の地域周産期センターや、個人の産婦人科病院にて勤務。
・長崎大学の熱帯医学研究所の研修課程で勉強し、その後、タンザニアに助産師インターンシップに約2ヶ月間参加。

わりと行動力があると言われる私ですが、その中でもとりわけの決意を持って、これから書くタンザニアには向かいました。将来の大きな目標を、夢で終わらせないために、人から聞いた話や本で読んだことだけを語るだけで終わらないように。

この記事が、ボランティア活動をしてみたい方や、国際協力に興味がある方、助産師の仕事に興味がある方、アフリカの文化に興味がある方、性教育に興味がある方、などなどいろんな人の関心ごとに刺さったら嬉しいです。

国際協力に行きたい、いつ行くか?
人に自分の経験を伝えるとき、何が大切か、というのを、人が語る場面を見て考えることがあります。
今は大きな組織の上で全体を俯瞰して、色々活動なさっている方からのお話は、現地での体験談は10年以上前に行った出来事で、それは大変興味深い内容だけど、でもタイムラグがあります。そのお話をするとき、前置きとして、私が行った時の様子であり、その状況を見て私が感じたこと、とおっしゃる方もいれば、あたかも今もそのままであるようにお話される方もいます。
足繁くアフリカに行かれる方とお話ししたとき、「コロナで4年くらい行くことができていないので、今は変わっているかもしれません」とおっしゃったのを聞いて、現地に出向く方は数年ですら気になさる、それくらい世の中はコロコロ変わっていくものなのだと、やはりそこをよく意識しなくてはならないのだな、と実感しました。
人の話を聞いてある程度知ることはできます。でも、気になるなら、今行ってみたほうが良いと思います。誰かから聞いた話で、全てを知ったように思ってはいけません、実際に行ってそう思いました。勿論、私が見たものが全てではないこともよく分かりました。あなたの目で、リアルを見て感じるべきです。

どれくらい行くか?
私の経験は、一部の方にとってはとても短期間で、他の方にとっては長期間です。人の物差しはそれぞれです。短期間とお話されるのは、ご自身が一年以上のご経験を有する方で。長期間と話すのは、未知のアフリカに行くなんて、国際協力なんてまた変わったことを…と考える人です。私も、一年二年と行くことが出来れば、きっと2ヶ月なんて短すぎると言いたくなるのだと思いますが…(自分の人生設計や家族のことを考えると、2ヶ月間という選択は最善だったと私は考えています。)
いろんな方のお話を聞いていて思うのは、いくら長期間行かないと分からないことが殆どだ、と言われようと、どんな方もファーストインプレッションを大事に語られるということです。最初の感覚ってとても自分の中で重要だと思います。だから、たとえ1-2週間だろうと、無駄なことはないし、学べることはたくさんあると思います。もし、今の仕事を離れて長期間行くことに抵抗があるものの、国際ボランティアに興味がある方がいれば、まず2週間行ってみても良いかもしれません。必死に現地を理解しようと馴染もうと、1番足掻いて足掻いて吸収するのは最初です。

発信するということ
なぜ発信しようと思ったのか。発信するのは、現状を伝える大切なことでもある反面、とても恐ろしいことです。私の言葉で、何か意図せぬ受け取り方をされてしまったり、誰かを傷つけてしまう恐れがあります。
人に自分の体験を語るということは、責任が伴うということを忘れないよう心がけています。そして、今後ボランティアなどに行こうとしている方には、同じように意識していただきたいと思うのです。現地に足を運ぶ人のほとんどは、そこに元々興味があった方だろうから、事前になんらかのイメージや知識を有していると思います(私もまさに来る前に散々本を読んだり、報告レポートを読んだり、熱研で勉強したりしたわけですが)。その知識は自分を支えてくれると思う反面、それに囚われて、目の前のことを全て自分の知識に当てはめてはいけないと思います。今までの知識で、まるでそれを目の前で見たかの様に書いてはいけないし、本当にそうなのか確認しなくてはならないと思います。実際とは違うことを発信されて、見たり聞いた人は今そういう状況なのだと、絶対そう思うだろうから。
だから、私のやっていることを発信すべきと言われたとき、そうしたいような気持ちもありつつ、ちょっと抵抗があったのが正直なところです。(実際に、そうではないじゃないか、彼らはそんなこと言っていなかったじゃないか、ということを発信する人を何人か見かけたからです)私が何か発信することで、傷つく方がいて、不快に感じるならば、控えるべきではないか。もし、誤解を生む内容を伝えてしまったり、上から目線の言い方になっていたり、少し現実と違うことを語っていたらどうしようと。
悩みに悩んだ末(結局帰国してから1ヶ月も下書きのままでいてしまいました)、いろんな方とお話して、やっぱりアフリカの素晴らしさを伝えたいし、感じたことを共有したいし、他の人にも興味を持ってほしいと思い書くことにしました。
皆様にお願いです。どうか忘れないで頂きたいのは、あくまでこの話は、2022年の7.8月にタンザニアにボランティアに行った日本人助産師の一体験談であり、一個人の考えであるということです。見たまま、聞いたままを、できるだけありのままをお伝えするよう心掛け、マイペースに書き進めようと思います。

この記事が参加している募集

振り返りnote

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?