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日本人助産師です。2022年夏にタンザニアに医療ボランティアに行った際の体験や日本での…

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日本人助産師です。2022年夏にタンザニアに医療ボランティアに行った際の体験や日本での活動を綴っていきます。 時系列がバラバラで更新することがありますが、ご了承ください。

最近の記事

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まず初めに

はじめまして。まず簡単なプロフィール紹介を。 ・日本人助産師 ・普段は、国内の地域周産期センターや、個人の産婦人科病院にて勤務。 ・長崎大学の熱帯医学研究所の研修課程で勉強し、その後、タンザニアに助産師インターンシップに約2ヶ月間参加。 わりと行動力があると言われる私ですが、その中でもとりわけの決意を持って、これから書くタンザニアには向かいました。将来の大きな目標を、夢で終わらせないために、人から聞いた話や本で読んだことだけを語るだけで終わらないように。 この記事が、ボラ

    • 病院初日から衝撃

      病院ボランティア初日は、予想通り、?!の連続でとても刺激的だった 州立病院のようなポジションの大きな病院の分娩室に配属されていたが、 妊婦健診に一回来ていればよし、という感じ 勿論6回くらい来ているしっかり者もいるが 2-3回の妊婦健診で出産に挑んでいる人は多い とてつもない多産婦が多いイメージだったが、普通に30代初産婦もたまにいる。初日は3人目の経産婦とかとりわけすごい人はいない感じだった。(後日行ったヘルスセンターの方が、多産婦は多い印象) 推定児体重は腹囲✖︎

      • 英語オープンスクール③

        オープンスクールてこんなところ 翌日から本格的な授業が始まった。(数日間は、例のNが付き添ってボディガードのようになってくれていた。おかげで、彼女の友人が、彼女がいないときも私を気にかけ、守ってくれるようになった)テキストはない。ボランティアを、大体14〜15時過ぎに終えて、そのまま軽く昼ごはんを食べたら、16時からの授業に向かう。早めについた日には、1時間ほどディスカッションに参加してから授業に移動した。16〜18時が基本的な授業で、この遅い時間帯を選択する生徒は少ないらし

        • 英語オープンスクール②

          オープンスクールは、想像するような学校ではなく、古いビルの2-4階にあった。各フロアごとに、例えば観光業コース(サファリなどのツアーガイドになるためのコース)、ホテルマネジメント(調理場のスタッフやフロントスタッフなど)などがあり、私は英語コースを受講した。初日は、授業がお休みだったので、明日から授業は始めるということで、ディスカッションのみ参加した。 Nは、実に親切で、卒業生でもう受講する必要もないのに、私の隣で説明してくれ、結局、自分の自由時間を何度も割いて、学校について

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        まず初めに

          英語オープンスクール①

          ボランティア先の病院から近い、美味しいキリマンジャロコーヒーが飲めるお洒落なカフェで友人を待っていたときのこと。その日はカプチーノとお馴染みのココナッツがかかったチョコドーナツを注文し、昼飯のようなおやつのような食事をとりながら、久しぶりのWi-Fiを使い、プラダを着た悪魔の日本語字幕英語字幕を交互に聴いたり、会話集などを聴いて勉強していた。 お会計のときに、店員のショートヘアのお姉さん(私より少し若いくらい。Nと呼ぶ)が、英語勉強してるの?と聞いてきた。そうなんだよ、ボラン

          英語オープンスクール①

          FSB HIV妊婦

          毎朝のミーティングでまたスワヒリ語が飛び交う。医療単語は英語が多いからなんとなく内容を理解していく。テーブルの上に置いてあるのは、昨日日中にもいた妊婦さんのカルテであった。 昨日、彼女(2経産.31歳)は、角のベットで寝ていた。かなりふくよかな体型(88kgと記載されていたが、もっとあると思う)で、腹壁が厚く、トラウベでは聴取困難だったので、ドップラーで児心音を確認していた。 私が気軽に彼女の元によったとき、彼女を連れてきたスタッフさんが、私を呼び止め、小声でHIV陽性であ

          FSB HIV妊婦

          FGM:女性器切除

          皆さんはFGMをご存知ですか。日本では馴染みのない言葉ですが、これは世界各国で問題視されている女性の性器を切除すること:fetal genital mutilationのことです。主にアフリカ、一部アジアで伝統的に行われています。FGMについて、強く記憶に残っているエピソードを記録します。  とある日。胎盤用手剥離とナートでひときわ叫び、暴れている人がいた。 見える?見たことある?と医師がボランティアに聞く。 陰唇のない陰部。 FGM。 マサイ族。(タンザニアには130の民

          FGM:女性器切除

          日本から2日がかりの大移動② ダルエスサラームにて

          ダルエスサラームは窃盗などが多いため、タクシーが必須と言われていた土地である。事前にZOOMでお話くださったダルエスサラームにいらした方も、アパートに泥棒が入ったと話していた。 現地のタクシーは安全とは言えないとのことで、知人伝いにタクシードライバーさんを紹介して頂き、その方に行きたいところをピックアップし案内して頂いた。 まず、タンザニアで1番大きな病院というムヒンビリ病院を、車の通れる範囲内ではあるが、見学させて頂いた。日本の病院とは異なり、ほとんどが1.2階建ての建物で

          日本から2日がかりの大移動② ダルエスサラームにて

          日本から2日がかりの大移動① ダルエスサラームへ

          夜22時成田発のフライト、カタール航空で、約12時間のフライトを経て、まず日本からドーハに。ドーハの空港では、無印良品のネックピロー、ロストバゲージ用に1泊分の服と、以前の待ち時間で凍え死んだ経験を受けてウルトラライトダウンをバックパックに入れていたので、それが大変役立った。ドーハ空港は、驚くほど広いし、かっこいい。放射線状にA-Eにゲートが広がっていて、あまりにも広いので、頭上に電車のようなモノレールのようなものが走っている。たくさんの免税店もあるが、行きの私は久しぶりの長

          日本から2日がかりの大移動① ダルエスサラームへ