名前：キャリーブリスター
操縦者：逆転ぎゃくてん戦隊せんたいゲコクジャー
全長：80メートル
重量：160000トン
登場作品：『逆転ぎゃくてん戦隊せんたいゲコクジャー』

必殺技：ブリストバースト
格納状態のアルゼロボも含めた全砲門一斉掃射。
上方全方位一八〇度を射程として総ての敵機を撃墜する。

武器：
●ブリストブラスター：前面装甲部の三色インゲージは〈赤灯：超高熱光線〉〈緑灯：冷凍光線〉〈黄灯：エネルギー光線〉となっており、これらを混合発射する事で爆発的な破壊力を発揮できる。
●ブリストミサイル：前面装甲スリット部が開いてミサイルを発射する
●格納状態のアルゼロボから光線武器を使用可能。ただし、その体勢から上方左右一八〇度しか射程に出来ない。

特徴：
逆転戦隊ゲコクジャーの移動要塞であると同時に〈アルゼロボ〉の前線搬送マシンでもある。
超巨大装甲車という設計コンセプトから地上を得意フィールドとしているが、実質的には飛行能力や潜水機能も備えた万能マシンである。
そもそもは〈アルゼロボ〉専用の降下ポッドであり、彼単身で自己整備や生存拠点として活用すべく惑星アルゼ軍から与えられた代物。
それをゲコクジャーが改造して〈逆転戦隊〉専用の旗艦とした経緯に在る。
彼等らしからぬ超科学武装は総て惑星アルゼ製であり、逆転戦隊最大にして無二の戦力として重宝されている。

解説：
彼等の巨大ロボ〈アルゼロボ〉は〝昭和レトロなブリキロボット〟をイメージコンセプトとしているので無変形無合体タイプなのですが、そうなると、どのみち前線移動の手段を考じなくてはなりませんから「それならば初期戦隊の定番だった〈巨大搬送移動要塞〉を復活させよう」と……つまり〈デンジタイガー〉〈ジャガーバルカン〉〈ダイジュピター〉〈バイオドラゴン〉といった〝カッコイイんだかカッコ悪いんだか、よくわからない台形マシン〟の系譜です。
で、これらが（よくわからない形状なのに）〈巨大戦艦〉とか〈巨大空母〉とか言い張るので、ウチは〈装甲車両〉のイメージで纏めましたw

もうひとつのコンセプトは一目瞭然で〝ブリスターパッケージ（玩具の店頭販売梱包）〟です。
これはアルゼロボ完成時点で同期的に浮かんでいた別発想で「どうせなら〝玩具〟というコンセプトに徹底した方が面白いぞ」と……それがキレイに融合しました。
本来アルゼロボのイメージ源泉は〈ブリキロボ〉ですからパッケージは〝箱〟なのですが、それだと作品に於いては成立しづらい点と画面的な面白味に欠ける点から〝ブリスターパッケージ仕様〟とアレンジしています。
前線到着後、後部コンテナドック（ブリスターパッケージ）が垂直に立たされ〈キャリーブリスター〉本体から切り離されます（要するにトラックのコンテナ構造ですね）。
そして独立したコンテナドックが観音開きになり、アルゼロボが重々しく踏み出して来る……と。
ちなみにコンテナドックは重合金製装甲で非常に強固であり、またアルゼロボの整備ドックとしても機能します（ふざけた外見に反して〝防御保護＆整備〟の性能が備わったハイテクガジェットなのです）。
アルゼロボ自体が自律型で普段から〝キャラクター〟として機能していますから、収納時は〝ベッドに寝ているような弛緩感覚〟です。
現場到着までは風景を堪能に寝そべっていますが、一方で透明シールド越しに光線系を放って〝反撃戦力〟とも機能します。

これまでに無い〝遊び心〟のあるコンセプトが作れましたね。
それでいて〈ヒーローロボット〉としても機能するように正面から向き合って創作しました。
この〝冗談めいた遊び心〟＋〝ヒーローとしてガチで練り込む〟というユーモラス＆シリアスが『逆転戦隊ゲコクジャー』の根幹方向性であり、これは他戦隊では絶対に出来なかった挑戦ですね。
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