詩『海の鳴き声』
空や大地
海の鳴き声が聞こえてる
ずっとあなたたちを愛していたのに
どんなに搾取され
汚されても恵みを与えてきたのにと
彼ら彼女らは私たちに片思いをしている
彼ら彼女らの気持ちをなにひとつ思いやっていない
私たちは空や大地
海から多くの恵みをうけてきた
いつのまにか感謝することを忘れ
私たちのものだけでもないのに
勝手に大地を切り売りし
儲けるための商品にし
我らの領土だと言い争い続けている
ときに空や大地
海が生きるために台風や地震をおこした
私たちはそのたびに彼ら彼女らを憎んできた
私は不安に怯える
いつか彼ら彼女らが死んでしまい
氷に閉ざされた時代が来るのではないかと
私たちは彼ら彼女らにどうしたらよいのだろう
彼ら彼女を愛していることをどうしたら伝えられるのだろう
ともに生きていくためにどうしたらよいのだろう
(了)
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