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U25チケットの記録(文学座)

ユースチケットの記録。
今回は老舗劇団・文学座編。


その他の記録はこちら。

購入方法

U25チケットの購入には、文学座オンラインチケットへの登録が必須。
購入時に座席選択が可能。


記録①:欲望という名の電車

会場:紀伊國屋サザンシアター
日時:2022年11月3日(木)13:30
U25 ¥3,800
座席:14列10番台

テネシー・ウィリアムズの有名な戯曲。
ガラスの動物園は観たことがあるものの、欲望という名の電車は初見。

↑ガラスの動物園 招聘公演の記録はこちら。


物語はかなりヘビーな内容であるものの、ラストは何なら晴れやかな気持ちすらした。
ブランチが「見知らぬ人の情けで生きてきた」と自分なりの視点で納得して、自分の足で去っていったからかも。


終演後は、演出の高橋正徳さんの進行で、翻訳家の小田島恒志先生と精神科医の和田秀樹さんによるトークショー。
(以下の皆さんの発言はあくまでもニュアンス。)

小田島先生が、「今回の演出では、ブランチが狂った可愛そうな女性ではなく、スタンリーと対等にやり合う存在として描かれている」とおっしゃっていて、
併せて和田先生が「ブランチ以外の登場人物も傷を抱えている。スタンリーは戦場で生き残って、今ならPTSDと診断されるだろうし、アル中のような症状も見られる」と分析されていたのが印象的。

(確かにブランチの悲劇一辺倒というより、妹・ステラや義弟・スタンリーの苦しみや辛さもよく伝わってきた。)

また小田島先生が、”Stand up”というブランチの台詞を単に「立って」と訳すのではなく、ブランチは教師経験があることから「はい、起立」とそれらしく訳したという話が面白かった。


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