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シアターゴーアー。ユースチケットの話や、銃声が苦手な話とか、舞台にまつわるあれこれを綴…

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シアターゴーアー。ユースチケットの話や、銃声が苦手な話とか、舞台にまつわるあれこれを綴ってみます。

マガジン

  • こんな舞台を観てきた

    観てきた作品の感想とか

  • ユースチケットの記録

    学割やU25・U30などのチケットで観劇した記録。 座席位置やチケット価格の備忘録。(ちょっとした感想も)

  • こんな映像を観てきた

    これまでに観てきた演劇関連の映像のまとめ

  • 劇中の大きな音にビビった記録

    銃声などの音にビビりながら観劇した記録

  • こんな本を読んできた

    これまでに読んだ演劇関連の本のまとめ

最近の記事

はじめて野外劇を観る (2024年3月の観劇記録)

3月は4本の芝居を観た。 なかでも、人生初めての野外劇は印象的だった。 どうしても観る作品の傾向が固定化されてしまうので、2-3ヶ月に1回くらいは全く知らない演劇を観ようと思った。 ↑これまでの観劇記録はこちら↑ 骨と軽蔑ケラさんの新作がシアタークリエで上演。 その情報だけで面白そうだと思い、迷わず観劇。 物語は、内戦が起きているとある国で、戦争の兵器や武器を製造して生計を立てている一家の話。 浮世離れした一家の姿が、何だかチェーホフの「桜の園」と少し重なった。 (特に

    • ギリシャと神奈川の狭間で(2024年2月の観劇記録)

      2月は、ギリシア神話を基にした作品と、神奈川を舞台にした作品の2本を観劇。 ↑これまでの観劇記録はこちら↑ エウリディケ演出が白井晃さんなのに、世田谷パブリックシアター主催ではない不思議な公演。 ベースになっているギリシャ神話は何となく知っていたので、時代設定を現代に置き換えたという点に興味を惹かれて観劇。 しかし、抽象的なセットも相まって、あまり現代に置き換えた意図は汲み取れず、個人的には消化不良な公演だった。 観客は正直で、客席の埋まり具合とカーテンコールの反応が

      • 劇団四季尽くしの1月(2024年1月の観劇記録)

        ここ数年は年1-2回のペースで劇団四季を観ていたが、1月はたまたま重なり、1ヶ月で3作品を観劇。 ↑これまでの観劇記録はこちら↑ ウィキッド 前回、劇団四季のウィキッドを観たのは2014年4月なので、約10年ぶり…! (2017年にはBWでも観劇した) 私の観劇は、USJのウィケッド(ミュージカル Wickedを約30分に短縮したショー)から始まった、といっても過言でもないので、思い入れはかなり強い。 ↑作品との出会いはこちら↑ 作品について 久しぶりに観劇して、

        • こんな舞台を観てきた(2023年12月)

          毎年12月は気になる舞台が多い気がする。 2023年も例に漏れず、気になる作品がたくさん上演されていて、その中から6作品を観劇。(うち一つはミュージカルコンサート) ↑これまでの観劇記録はこちら↑ 海をゆく者とてもいいお芝居だった…! 2009年が日本初演で、今回が再々演。 私は今回が初鑑賞。 物語について アイルランドの劇作家、コナー・マクファーソンさんの作品。 簡単に言うと、5人のおじさんが、お酒を飲んだり、ポーカーをしたりしている物語なのだけれど、そこから色々

        はじめて野外劇を観る (2024年3月の観劇記録)

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        • こんな舞台を観てきた
          17本
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          22本
        • こんな映像を観てきた
          4本
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          6本
        • こんな本を読んできた
          4本

        記事

          2023年観劇まとめ

          2023年も残すところあとわずか。 今年の観劇まとめとして、印象的だった作品をピックアップしてみる。 ↑毎月の観劇記録はこちら↑ 個人的ベスト3特に印象的だった三作品は以下の通り(*観劇順) 桜姫東文章 (木下歌舞伎) まず何より、チェルフィッチュの岡田利規さんの演出に衝撃を受けた。 観劇歴は無駄に長くなってきたけれど、岡田さんの作品を観たことがなかったので、これまでの固定概念が完璧に覆される思いだった。 加えて、現代の倫理観ではアウトな戯曲に対して、現代の眼差しと

          2023年観劇まとめ

          U30チケットの記録(PARCO)

          これまでパルコ・プロデュースの多くの公演では、U25チケットの取り扱いがあり、私も非常にお世話になっていた。 このユースチケット制度が最近変化し、U30チケットとU18チケットの二本柱となった。 パルコがマーケット調査などを実施し、このように制度変更をしたのだと思うが、ユースチケットを使える期間が伸びて、私も率直に嬉しい。 これまでは「U25チケットの記録」として、座席位置等をまとめていたが、U30チケットで観劇したデータが蓄積されてきたので、新たにまとめてみる。 ↑U

          U30チケットの記録(PARCO)

          こんな舞台を観てきた(2023年11月)

          11月はお芝居3本とコンサート1本を鑑賞。 ↑これまでの観劇記録はこちら↑ 尺には尺を「シェイクスピア ダークコメディ交互上演」と題して、「尺には尺を」と「終わりよければすべてよし」の二作品が同時期に上演される今回の試み。 できれば二作品とも観劇した方がいいんだろうなと思いつつも、今回は「尺には尺を」のみを観劇。 「尺には尺を」を前回観たのは、2016年の彩の国シェイクスピア・シリーズでの上演。 今回のプロダクションを観ながら、「あれが蜷川さんの遺作だったな」とか、「あ

          こんな舞台を観てきた(2023年11月)

          こんな舞台を観てきた(2023年10月)

          観たい舞台はたくさんありつつも、なかなか時間が取れず、割と早い段階からチケットを購入していた2作品のみを観劇。 簡単な感想ではありますが、備忘録を兼ねて残しておきます。 ↑これまでの観劇記録はこちら↑ 浅草キッド北野武(ビートたけし)さんの自伝を舞台化した作品。 「音楽劇」と題している通り、舞台上にはバンドが常駐していて、上演時間の大半は演奏されていた。 物語は比較的シンプルながらも、休憩込みで3時間15分と長めの公演時間だったので、もう少し絞って3時間くらいに収めて

          こんな舞台を観てきた(2023年10月)

          こんな舞台を観てきた(2023年9月)

          9月はミュージカル3作品を観劇。 ↑これまでの観劇記録はこちら↑ スクールオブロックブロードウェイミュージカルの日本初演。 この作品は、2017年にブロードウェイで観劇したことがあったので、日本版がどんな感じになるのか、ずっと楽しみだった。 (本来は2020年に日本初演の予定だったけれど、コロナの影響で全公演が中止となった) レプリカ版ではなく、日本のオリジナル演出(翻訳・演出は鴻上尚史さん)だったけれど、基本的にはオリジナル演出を踏襲していたと思う。 私が観劇した回は

          こんな舞台を観てきた(2023年9月)

          こんな映像を観てきた(ナショナル・シアター・ライブ 2023年7-9月)

          現在上映中の「ベスト・オブ・エネミーズ」も気になるけれど、観に行くタイミングがなさそうなので、二作品の感想を一旦アップしてみる。 ↑ 上半期の記録はこちら オセロー何となくあらすじは知っていたけれど、ちゃんと観るのは今回が初めて。 シンプルな物語ゆえに、悲劇性が際立っているという印象だった。 今回のプロダクションでは、特定の時代を連想されないようなセット・衣装になっており、これが物語の普遍性を伝えることに一役買っていたと思う。 照明のスイッチングで、登場人物の独白がよ

          こんな映像を観てきた(ナショナル・シアター・ライブ 2023年7-9月)

          こんな舞台を観てきた(2023年8月)

          8月は4作品を観劇。 初チェーホフはなかなか難しかった…。 ↑これまでの観劇記録はこちら↑ カラフル世田谷パブリックシアターとアミューズによる、オリジナルミュージカル。 世田谷パブリックシアターでミュージカルの公演は、ずいぶん珍しい感じがする。 いわゆる夏休みのファミリーミュージカルのような位置付けなんだろうけど、丁寧に作られている作品だなという印象だった。 こういう公演はカラオケのことも多いけれど、ちゃんと生演奏なのが嬉しかった。 また、劇場に入った瞬間から、「セッ

          こんな舞台を観てきた(2023年8月)

          こんな舞台を観てきた(2023年7月)

          これまでは2ヶ月まとめて書いていたけれど、放置しておくとすぐに記憶が薄れてしまうので、7月分からは1ヶ月ごとに書いてみます…! ↑これまでの観劇記録はこちら↑ SUNNY物語はベタなんだけれど、ラストは思いがけず感動してしまった。 私は、日常を描いた現代劇のミュージカルが好きなので、そういう意味でドンピシャの作品だった。(原作の映画は未見) キャストも皆さんハマり役だった。 奈美役の花總まりさんは、エリザベートのイメージがあまりにも強いので、こういうお芝居で見るのは少

          こんな舞台を観てきた(2023年7月)

          こんな舞台を観てきた(2023年5~6月)

          早く書き上げようと思いながら、気がつけば7月も後半…! 既に記憶が曖昧なところもありますが、5-6月に観た舞台のまとめです。 ↑これまでの観劇記録はこちら↑ エンジェルス・イン・アメリカ 第一部「ミレニアム迫る」 第二部「ペレストロイカ」第一部・第二部合わせて上演時間7時間半の大作。 私は二日に分けて観劇。 ちなみに、この作品を観るのは今回が初めて。 すごくパワーがある戯曲だなと思いつつも、正直あまり理解が追いついていない部分もチラホラ。 天使の存在はなんだったんだろ

          こんな舞台を観てきた(2023年5~6月)

          こんな映像を観てきた(ナショナル・シアター・ライブ 2023上半期)

          これまでも時々見ていたNTL。 せっかくなので、今年から鑑賞の記録をつけてみるとします。 (既にけっこう記憶は曖昧だけれど…) レオポルトシュタットトム・ストッパードの最新作。 昨年秋に上演されていた新国のプロダクションは未見だったので、作品を観るのはこれが初めて。 トム・ストッパードの戯曲の中では易しいという前評判を聞いていたものの、やっぱり一筋縄で理解できるものではなかった。 私自身が、ユダヤ人の歴史・文化に明るくないこともあり、もう少し知識があれば、より解像度が高く

          こんな映像を観てきた(ナショナル・シアター・ライブ 2023上半期)

          こんな舞台を観てきた(2023年3~4月)

          ミュージカルの観劇率が非常に高い二ヶ月だった。 ↑ これまでの記録はこちら。 ジキル&ハイド何度も再演されている作品だけれど、なかなか機会がなくて今回が初観劇。 久しぶりにこういう王道?ミュージカルを見た気がする。 キャスト陣が役柄にハマったキャスティングで、歌唱力も高く、とっても良かった! 物語は、「善と悪」という二元論の面白そうなテーマなのに、割と雑な脚本だなという印象。 楽曲の力とキャストの熱量で、そこを凌いでいく感じなんだろうな…。 (その辺りは昔観た「フラン

          こんな舞台を観てきた(2023年3~4月)

          U25チケットの記録(ゴーチ・ブラザーズ)

          ゴーチ・ブラザーズとは「阿佐ヶ谷スパイダース」の制作部を前身とする舞台制作会社・芸能事務所。 観劇記録①:ブレイキング・ザ・コード会場:シアタートラム 日時:2023年4月15日(土)18:00 U25 ¥3,500 座席:J列1桁台 シアタートラムでの観劇は今回が初めて。 (パブリックシアターは、何度か行ったことがある) U25の座席はJ列と、後列の方の座席ではあったものの、キャパ200ちょっとの劇場なので、細かな表情までくっきりと見ることができた。 ↑ 世田谷パブリ

          U25チケットの記録(ゴーチ・ブラザーズ)