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ストーリー作りのコツまとめ(漫画家志望者向け)

読切を描く漫画家志望者向けにストーリー作りのポイントをまとめました。とはいえ読切も連載も大きくは変わらないかと思います。

10の項目を書いたので、自分の作品のストーリーと照らし合わせてセルフチェックシートとして使っていただければと思います。


1,設定とキャラをセットで考える
描きたい設定を際立てるキャラを考える。
例、名探偵コナン あえて探偵に不向きな子供に推理させることで個性的な探偵漫画になり、「頭の良い子供」というキャラも探偵設定によって際立つ。

2、設定の説明はキャラの行動で見せる
ただ文章を並べるだけではなく、キャラの性格を見せつつ説明する
例、デスノート ノートの能力の説明を、実際に主人公にノートを使わせながら説明。主人公の頭の良さも同時に伝わる。

3、キャラの悩み・目的をはっきりさせる
その漫画が、何を目的とした漫画かを最初に見せる。悩みを解決する、好きな相手に告白する等。それが出来ない理由を描き、それを解決していく。

4、身近で共感できる悩みを持たせる
壮大なファンタジー漫画の場合でも、主人公の悩みは「仲間に認められたい」等の身近な悩みを持たせる。
例・鬼滅の刃 ただ強くなりたいだけではなく、「妹の為」という普通の人間らしい目的を持たせている

5、キャラのギャップ、魅力を見せるつもりで描く
このシーンで読者を驚かせよう、キャラの魅力を見せよう、など、読者に読まれる意識を持って描く。大人しいキャラの意外に優しい一面、怖いキャラの意外に気弱な一面などに読者は惹かれる。

6、「転」で意外な展開を見せる
恋愛ものなら、上手くいきそうと読者に思わせてから二人に距離をつくる。修復不可能と思わせることで、先を予想出来なくさせる。

7、「結」は過去の出来事を伏線にする
主人公が告白を決意する場合、気合だけで告白に至るのではなく、何かをきっかけに告白を決意させる。そのきっかけはそれまでの出来事を伏線にする。

8、出来るだけ要素を削る
登場人物や設定を必要なものだけに絞る。テーマ・設定に合ってないものは削る。

9、常に読者の予想の少し上を行く
予想通りの話は評価されない。二人が付き合う、敵を倒すなどのオチは読者はわかっているので、告白するなら告白するに至るまでの過程・理由を読者の予想を上回るものにする。

10、最初と最後で主人公に変化を付ける
ここでの変化は「彼氏が出来た」「敵を倒した」などの表面的な変化ではなく、「何故それができるようになったのか」という内面的な変化。告白を出来なかった人間が、自分の殻を破り一歩踏み出せるようになった等。


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