貴方は言葉を理解しているのか
面白い小説って言うのは、気付いたらその文章から世界観に引きずり込まれている。
自分が文字を読んでる感覚じゃなくて物語の一部になってるそんな感覚。
小学生はその感覚が心地よかった。
だけど大きくなって、読むもの、読むレベルも変わっていくうちに小説のようにすんなり理解できる文章、本ばっかりじゃなくなってきた。
まぁ大学の論文なんかその典型例だけど。そのぐらいの高度な学術論文になってくると、背景知識がないから、という事で自分は言い訳ができる。
だけど最近もっとそれ以外の、自己啓発型の本であったり、あるインフルエンサーが書いたnoteであったりTwitterで呟かれた奥深い(奥深そうなこと)の本質を理解できていないような自分がいる。
一見簡単な言葉で陳述された文には、ほうほう、ふむふむ、と腑に落ちた気になってる事が多くなる。なんだかって読みやすいから。
例えばこれなんかさ、
いや、凄い簡単な言葉で書いてあるし、分かりやすいように丁寧に書いてあるし読みやすいんだよね。
一見。だけどこれを自分がイマイチ隅々まで理解が出来ているのかっていうとそうじゃない。
自分が理解できていると思っているところでさえも、違うインフルエンサーなんかはこれとは上の理解をしにいってる気がしてならない。
つまり私たちは同じ明白な文章をみんなが読んでも、理解度が実はかなり違っているのである。
あぁ、これってとっても悲しい。自分は経験がないし、頭が良くないから達する事ができる理解度まで到達出来ていないのである。よく、「昔読んだ本を10年後読んでみると、こんなにいい内容だったんだって再確認して驚いた」とか言うのは、まさに経験が貯蓄されたからなんじゃないかな。
この経験は待ってても身につけられない。頭は良くならない。
言葉を著者と同じような理解をさせる為に私達凡人であれば、もっと学ばなければならない。経験をしなければならないのだ。本質的な理解はその壁を超えた先にある事を知るのである。
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