見てきました～！！！FNAFが今年10周年ですってよ。私の青春はニコニコとどうぶつの森とFNAFでできているといっても過言ではない、FNAFとは私にとってそんな作品なんですよ。

手と金が掛かった公式ファンメイド作品って感じでした。映画版オリジナルストーリーを練って、その中にここまでゲームで見たことある要素を落とし込めるとは！と素直に感動しました。
　私ほんとにホラーがだめなんです。でも後述の通り、私ほどの極度のホラー苦手でも概ね見れる仕上がりになっていました。とはいえ、びっくり要素が少なからずありました。私はBBが嫌いになったぞ…。

　見る価値は、FNAFファンなら大いにあり、原作未履修勢は見てもしょうがないまであると思います。あくまでファン向け映画なんで、考察する情報の欠片が映画単体で完結しないため、ファンからすると見たかったシーンが映像化された神映画、原作未履修だとなんもわかんねー薄味クソ映画になりかねない作品かと思います。それからニコラス・ケイジが頭によぎる人も、そういうエンタメではないので見ないほうが良いと思います。FNAFは、単なるアニマトロニクスがいるレストランで夜間警備するジャンプスケアホラーではないので、そこをオマージュしたWillies'某にFNAFリスペクトがあるのはともかく、本作はその作品を基準にどうこう言うものではないのではないでしょうか。

良いところ
・OPからテンションぶち上がる
　ATARI風画面で何が起こったか示すのゲームで見た！！っていうかスプボニ…もといWilliam Aftonが実際誰をどう殺害したかが語られるのって初めてじゃない？？？この時点で”わかってる”のでファン的には神映画確定。

・アニマトロニクスがかわいい！！
　秘密基地私も作りたい！！！子供には優しいっていうのが本当にわかりやすく優しいのがいい…私も幼女になりたい…。幼女に言われれば大人にも優しくするのいい…。中身はまだ純粋な子供なんだなあ。

・Spring trap爆誕シーンが大スクリーンで見られただけで2000円の価値がある。
　何も知らん人からしたら「殺人鬼なのにしょぼくね？」とか言われてしまいそうなシーンですけど…。このシーンは全ての元凶の殺人犯が、自分が起こした事件の被害者に囲まれながら、自分の体に少しずつ鉄が埋め込まれる鈍痛にもがき苦しみつつ自らの運命を受け入れるシーンなんですよね。まあFNAFファンから見たらだいぶ重要なイベントなのですよ。それが、多少違うとはいえ映像化されたのはスタンディングオベーションものでした。

・EDが二次創作の曲！！！！
　ファンのことをよく見てるというか、FNAFの10年間って考察勢やRTA勢含めてファンとともにあった作品だったのだなあと思ったよ。いろいろ見てるとどうやら配信者の方や二次創作のキャラクターが映画の中に登場していたらしいのだけど、うまくまぎれていたので映画本編を邪魔せずにファンリスペクトされていました。

・いろんな情報が確定したりした…？
　前述した５人の児童殺害事件の全貌もだけど、スプリングロックスーツの３体目があったり、アニマトロニクスに被害者の魂が宿ってるだけでなく遺体が詰まってることが明言されたり、色々考察のし甲斐がある作品です。

・Mikeニキの主人公感がよい！！！
主人公って物語の前と後で変化があるものじゃないですか。ぜひ見てほしいんですが、主人公Mikeニキが夢で一瞬家族を売ろうとしてしまってからの変化が鬼気迫る演技で表現されてましたねえ。

・悪いやつは皆殺される。
　汚物は消毒だ。ただしゴールデンフレディは別。あいつは明確な意思がある。William Aftonがグリフィンドール顔でやってることヴォルデモートだったら、ゴルフレは顔がスリザリンでやってることデスイーターかな…。死んだ奴らは顔もやってることもスリザリンでした。

悪いところ
・映画で単体で話が埋まらない。
　映画見てる中で原作ゲームの内容知らない奴、居ねえよなあ？！
仕方ないんだけど、ゲームありきの実写映画化なので、映画単体で見てもとてつもなく薄味で、なんの感想も湧かないかも。
　うるせえ配信動画は死ぬほど上がってるぞさっさと見ろ。個人的にはニコニコ動画に上がってるGame theoryの考察動画とMakiplierのプレイ動画がおすすめです。慣れてきたらカレーニキの考察動画とかもいいかもね。小説も読んでいたらさらに物語に深みが出ると思うので、英語に抵抗なければどうぞ。

・薄味ホラー
　アニマトロニクスがそもそも超可愛く、またCGでなくガチモンを使用していたためか、襲撃シーンの怖みがかなり薄味でした。ゲームでも直接的な描写はないですし、映画でも撮影方法が限られるでしょうから、なかなかリアリティを追求できない要素だろうと思います。とはいえ、そのおかげで私のようなホラー全然ダメ勢でもある程度安心して見られましたし、また本作はFNAFの特徴である考察性というか、物語性についてはかなりきっちり描いているので、そこはご安心を。

・風船小僧を私は絶対に許さない。絶対にだ。
　3回も出てくんじゃねーよ、お前さえいなければ安心して映画が見られたものを。ほぼほぼ唯一のびっくり要素。Joshニキもうんざり。タクシー運転手ニキもびっくり。

・闘牛士の歌、ずっと待ってたんですけど？？？？？？？？
　なぜ流れないのか、これがわからない。二次創作が流れるのに闘牛士の歌が流れないのなんかのバグでは。