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#映画感想文

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急上昇の記事一覧

「成功したオタク」を観ました

渋谷のシアター・イメージフォーラムで「成功したオタク」を観てきました。 元々自分の商業連載作品がアイドル漫画なこともありますし、先日n番部屋を燃やし尽くせをようやく読了し、韓国におけるフェミニズム問題にも興味があったので機会があればぜひ観たい…と思っていたところ。 起きた瞬間だいぶもう間に合うか怪しい時間だったのですが、数日後には上映スケジュールが変わり、さらに朝早くなるようだったので覚悟を決め、猛ダッシュすることでギリギリ間に合いました。そこそこ駅から距離あるな、イメージ

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映画「みな殺しの拳銃」(1967年)

みな殺しの拳銃。この手の映画は、自分に合う合わない好き嫌い当たり外れがあるのですが、この映画は当たりでした。モノクロ映画全編に流れるジャズ、クールな宍戸錠、二谷英明。ザ・ハードボイルド、かっこいい。映画の嘘の世界では、せめてかっこよく生きて、死にたい。

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【映画感想文】目覚めたまま見る夢のように「失われた30年」が可視化されていく - 『悪は存在しない』監督:濱口竜介

 濱口竜介監督の新作が公開されると聞き、先日、ル・シネマのHPでチケットを買った。舞台挨拶の回がギリギリ残っていた。これはラッキー。でも、上映開始は10:20〜。朝、早く起きるのは苦手なので、寝ぼけ眼で渋谷に行ってきた。  東映プラザにポスターが貼られていた。可愛いタッチ。ただ、どことなく不穏。キャッチコピーもなんだか意味深。観る前と観た後で同じようには生きていけない映画になっているんだろうなぁ。そんなことを思いながら、エレベーターの列に並んだ。  で、実際、その通りの映

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本日の映画『ゴジラ×コング 新たなる帝国』ドラマパートのどうでもよさは相変わらず。でも、怪獣プロレスの面白さも変わらずハイクオリティでしたね。個人的には前作の方が好きですが、楽しめました。

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映画『渇水』を観て

アマゾンプライムビデオで2023年の映画『渇水』を観たので感想を。  水道料金滞納者は、いわゆる貧困者。滞納者の家を訪問して料金を回収しようとする岩切は淡々と職務をこなしていく。滞納者も色々。エアコンをつけてキンキンに部屋を冷やしている男がいたり、「私のへそくりだよ」と言いお金を渡すおばちゃんがいたり。しかし、滞納料金がある家は、払えない時は止水栓を回し水道を止める。その行為は、刑を執行する執行官のように思えた。そして、岩切のそういった行動は岩切自身が妻と息子が実家に帰って

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<今、このnoterが面白い!>に収録していただきました。 LGBTの方を応援するスレッドです。 ご高覧いただければ、さらにうれしいです。 https://note.com/sazakitoyomu/m/m5382a3e818f5

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「時」の真珠の魅惑-名作映画『ローラ』 について

【木曜日は映画の日】 時というものは、目に見えません。私たちが感じることができるのは、時の痕跡だけ。そして、それが驚くほどの美しさを見せることがあります。 そんな「時」の美しさをドラマで描き切った作品としてフランスのジャック・ドゥミ監督、1960年の映画『ローラ』を挙げたいと思います。 「ヌーヴェルヴァーグの真珠」とも言われるこの作品は、精巧かつ簡素な、素晴らしい「時」の結晶と呼びたくなる作品です。 物語の舞台は、ドゥミ自身の故郷のナント。アメリカの水兵た

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最近観た映画 #109

※ネタバレ等はしないように気を付けています。 今日、「ゴジラ×コング 新たなる帝国」を観てきました。 相変わらずハリウッド版はハチャメチャで笑っちゃいます。 個人的には青く光るゴジラの方がかっこよくて好きでした(笑) とにかく怪獣のバトルが観たい人におすすめ。 私は普段、アメコミやその他洋画、ゴジラなどの特撮系を好んで観ています。 それもあって趣味が男性的だとよく言われます。 そんな私が今年に入って観た映画の一部を紹介します。 ①ゴジラ-1.0 この作品のゴ

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『日の丸 寺山修司40年目の挑発』これは、情念の反動化への挑戦である

日の丸といったら何を思い浮かべますか? 映画『日の丸 寺山修司40年目の挑発』をAmazon Prime Videoで鑑賞しました。 本作はTBSで1967年に寺山修司が構成を手がけて放送されたドキュメンタリー『日の丸』を再び2022年にやってみたらどうなるのかという実験的なドキュメンタリー作品です。 とても攻めてます。 思想的な問題も含むこちらの作品。 詳しい解説はこちら👇

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<お宝箱>に収録していただきました。 元気が出ないときにご高覧いただければお役に立てるかもしれません。 https://note.com/chari_lele/m/ma3cad03032f2

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『マルセル 靴を履いた小さな貝』(映画)

視聴環境:Amazon prime video 【内容】 ヨーロッパ圏の普通の家にひっそり暮らす貝のマルセルに、人間の男性がインタビューするという擬似ドキュメンタリー映画。 【感想】 実景の中で、ストップモーションアニメの貝が動いている… ストップモーションと実写で人が普通に動いているのに、両方が全然不自然でなく同居しているのはすごいなあと感じました。 とはいえ、1時間半の映画として、観ているのはちょっとしんどい部分がありました。 動きはストップモーションのフレームを落

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ひみつ道具の原理原則|映画『オッペンハイマー』

 米国から遅れること8ヶ月、今年のアカデミー賞を盛り上げた映画『オッペンハイマー(Oppenheimer)』が日本でも公開された。原爆の父として知られる稀代の物理学者が、なぜ今また取り上げられたのか。ロシアによるウクライナ侵攻が止まず、とうとう核兵器利用の可能性まで疑われる中、やはりこんなものを作るべきではなかったという歴史批判なのだろうか。それはそのまま、現代に突如現れ、私たちを混乱させている生成AIに対する警告とも捉えることができる。コンピューターだって、インターネットだ

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★★★★☆ エターナル・サンシャイン(2004年・米)主演:ジム・キャリー

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[Study English] SUIT S5 - E11

Usually ChatGPT create an image with real taste, but this time it generated anime-like image. I did not prompt anything about the taste. It is still question to understand how ChatGPT behaves. Mike was arrested. He was in a lock-up. He was

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怪物はささやく★★★★★ 観た人と語りたくなる映画

△2016年のスペイン映画 △原作は、カーネギー賞作家2人による異色のコラボ作 △絶頂期にこの世を去ったイギリスの作家シヴォーン・ダウドの未完の遺作を、パトリック・ネスが引き継いで完成 △ジュラシック・ワールドのJ.A.バヨナ監督 期待以上のとてもいい映画だった。「ダークファンタジー」というらしいが定義はよくわからない。軽いものではなかった。 怪物は12:07に現れて、3つの物語を語るのだがこの話は、人間界の生々しい怒り・欲望・損得などの理不尽がある。大人でも考えさせ

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アートとタイパについて考えさせられたモノクロのハンガリー映画『ヴェルクマイスター・ハーモニー』(ネタバレ:ほぼなし)

今年の目標『月イチの劇場映画』達成のため(というわけでもないけれど)、復活したミニシアター・今池のナゴヤシネマ・ノイに行きました。 復活した直後でその日の朝にTVニュースでも話題になっていた先月はほぼ満席でしたが…… その熱が冷めたのか、あるいは掛けられる映画の個性によるものか、この日この時間は観客数10人ほどで……再びのピンチがやってくるのではないかと心配だ。 この日観たのはハンガリーのタル・ベーラ監督により制作された『ヴェルクマイスター・ハーモニー』(2000年公開)

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映画感想文【貴公子】

2023年 韓国製作 出演:キム・ソンホ、カン・テジュ、キム・ガンウ <あらすじ> 賭けボクシングで日銭を稼ぐ貧しい青年マルコは、韓国人の父親とフィリピン人の母親の間で生まれたコピノ(コリアン・フィリピノ)。ある日顔も知らない父親が自分を探していると聞き韓国へと旅立つが、その飛行機の機内で、怪しく美しい男に出会う。男は自らをマルコの「友達(チング)」と呼び、なぜか執拗に追い詰めていく。その目的は一体……。 オープニング、容赦ない暴力。 貴公子の美しく不気味な微笑み。 わけ

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Nomadland(ノマドランド) " I’m not homeless. I’m just houseless."

原作は、ジャーナリストのジェシカ・ブルーダーによるノンフィクション。 ドキュメンタリー風の映画。 映画に登場する実在の有名人は、少しカルトっぽい。 ストーリーがあるわけではないので、トレーラーを観ていただければ、この映画の雰囲気は掴めると思う。 雑感アメリカ北部大陸の広大な景色を映し出した映像は「素晴らしい」の一言。 ただ、そこを棲家とせざるを得ない高齢者たちの現実は厳しい。 コロナ禍の間、米国でAmazonが大量に雇用者を増やすニュースを度々聞いたが、それに応募する

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朝井リョウと岸善幸が問いかけるもの:『正欲』レビュー

 朝井リョウの原作は第34回紫田鍊三郎賞、岸善幸監督が脚本の港岳彦と組んだ映画は昨年の東京国際映画祭最優秀監督賞と観客賞。ともに読み応え、観応えある仕上がりで、未読、未見の方に是非と推奨したい。作品を通してふたりの作家が、われわれに問いかけるテーマは重く、ただ良質なエンターテイメントであるとだけでは片付けられないものがある。  ここのところの世間一般での金科玉条とも言うべき「多様性」の三文字。その前で、個人的には、ただ平伏し、時に萎縮するしかない場へと追い込まれる印象を有する

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映画「君たちはどう生きるか」の指輪 〈映画の指輪のつくり方〉第84回

生きるに値する世界だと思えますように 2023年公開映画「君たちはどう生きるか(The Boy and the Heron)」の指輪 文・〝美根〟 「賛否両論」「カオス」「難解」「今までの作品を思わせる描写」・・・ 口コミは口コミであって、実際観てみると全然違う!という経験も多くしてきたのに、やはり観る前に口コミを見てしまうし、自分でもこうして観た感想やらを書き留め、紹介している私です。 第96回アカデミー賞長編アニメーション映画部門賞受賞した「君たちはどう生きるか」も、正

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