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さて、色々なところでニュースになっているビックモータ問題。ライブ中継の記者会見を見た人も多いと思うが、それを見た人たちはどう受け取っただろうか?

これは、単なる1企業の不正問題に収まらず、損害保険会社も巻き込んだ不正問題へと発展しそう。こうなると監督省庁も黙ってはいられない。

かねてから、私ワニが言っているのが、何故ここまで不正に走ったのか?記者会見でも言っていたが厳しすぎるノルマ、ものを言えない忖度する社風・・・等など、色々あるが、ビックモータをここまで組織的(会見で一代目社長は「組織的ではない」と言っていたが、誰がどう見ても組織的不正)な不正に走らせた根本的な原因は何なのか?

それにはあるコンサル会社が絡んでいる。

おそらく、ネットで色々な情報が流れているので知っている人は知っていると思うが、去年、知床観光船で沈没事故を起こしたあの会社をコンサルしていた、あの会社とその社長を勤めているあのコンサルである。その会社がビックモータのコンサルもしていたのである。

去年の知床観光船で沈没事故、そして今回のビックモータの不正と続くと、ほとんどの人が「これは偶然なのか・・・?」と思うだろう。が、私ワニはこれは偶然ではない。今回のビックモータの不正問題は起こるべくしてなった、と推測する。
(あくまでも、「推測」です。調査機関のような絶対的な動かぬ根拠があるわけではありません。)

ホームページ、某氏の著書、様々な発言を見て行くと・・・

  • 時代錯誤も甚だしい、根性論、精神論。

  • 生殺与奪権。(・・・っていつの時代よ?江戸時代の侍かよ?)

  • 優秀であっても、会社の方針に従えない社員は辞めてもらう。

  • 環境整備。

等など・・・今のビックモータの社風に通じる部分が非常に多い。つまり、そのコンサル会社の社長でもある某氏の色が色濃くビックモータの組織に出ているのだと思われる。

去年の知床観光船で沈没事故を振り返ってみると、この観光船の社長は元々は陶芸家であった。それが親族が亡くなったため、やむえなく知床の旅館を引き継いだ。経営者の経験はゼロである。

そこで、コンサルをその某氏に依頼した。そのコンサルは自分の会社も、他の企業も非常に短期間で赤字から黒字へと立て直したことをウリにして、会社のホームページでも自慢げに掲げていた。

知床の旅館についても、同様、非常に短期間で赤字から黒字へと立て直したことを日経ダイヤモンドにも掲載していた。(知床観光船については某氏がコンサルになってから、コンサルの助言により観光船を買い取ったらしい)

おそらく、このコンサルのやり口としては、素人経営者を相手に、コンプライアンス、人命に関わる安全性を度外視したコストダウン。それによって、短期間で赤字から黒字へ立て直し。それをまた自分のキャリアとしてウリにしていたのだろうと思う。

そう、知床の旅館と知床観光船のあの社長はこのコンサルにカモにされたのだ。実際、この社長はこのコンサルの言うがまま。全てに従っていたらしい。

ここで教訓として言えることは、

主体性のない経営者はコンサルのカモにされる。

知床観光船の社長の場合は、そもそも経営者としての経験がなかったのでコンサルに従うしかなかった。しかし、コンサルはあくまでもアドバイザである。知床観光船の例を見ると主従が全く逆転している。コンサルのアドバイス、提案を受けて最終的に決定するのは経営者である。

「高い金払っているだから、もっとまともな提案をしろ!」ぐらいは言ってもいいはずなのだが、何故かこの主従の関係が逆転するのがIT業界でもよくある話である。コンサルを「先生」と呼んでいる場合は100%間違いなく、この例に当てはまる。

どこからともなく、いつの間にか外資系のなんちゃらというコンサルが入ってきて、プロジェクト、システムをメチャメチャにして、高いコンサル料だけ取って去って行く・・・という話はこの業界ではよく聞く話である。

主体性のない経営者はコンサルのいいなりで、かき回されて、高いコンサル料だけ取られて終わるのである。

さて、ビックモータの方を見ると、

2013年くらいから店舗の出店が増えているように見える。前のnoteにも書いたが、今、少子高齢化で人口が減っていく時代。その時代に店舗数を拡大して売上、利益を伸ばすという戦略がそもそもどうなのか?(いきなりステーキを見ればわかる)というのはあるが、きっと、これは一代目が描いたビジョンなのではないかと思う。

ある時を堺に全国展開へと向かっていったようである。

おそらく、この一代目の「全国展開」のビジョンにコンサルとして入ったのが上記のコンサルなのではないかと推測される。おそらく、ここでもコンサルトして自分の実績を上げるため、上記の精神論、根性論、生殺与奪権・・・等などを振りかざして、ビックモータにハッパをかけたのではないだろうか?

「数字は人格」という著書もあるくらいだから、数字には拘っていたんだろう。

これが、過大なノルマ主義。忖度してものを言えない風土。無茶苦茶な人事異動による抑圧、等などにつながっているのではないかと推測される。

そして、困ったことにこのコンサル。コンサルとしての実力はイマイチなのに教祖様となる能力には長けているようで、この日本に信者がたくさんいるのである。おそらく、ビックモータの一代目も記者会見の言動を見ると、この信者のひとりではないだろうか?

大事なことだから、二度言う。
主体性のない経営者はこういう新興宗教まがいのコンサルにカモにされる。早く、脱退したほうがいい。


100ワニをパクって退職エントリでバズろうとしたけど、全然バズらなかったワニ。 副業のオファーあればよろしくお願いします。 Twitterのフォローもよろしくおねがいします。@180wani