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読み語り

 今年度は司書ではなく中学校支援学級副担任で勤務をしている為ほぼ授業(体育を除く)を行っている。急遽「読み聞かせ」をして欲しいと云われ、急ぎ四階図書館へ行くが使いたい本が無く困った。
 「ほんとのおおきさ動物園」(監修:小宮 輝之(上野動物園園長)写真:福田 豊文 出版社:学研)を択ぶ。
 午前中は、ほぼ卒業式練習で受け身続きの苦行を強いられた生徒ら。授業導入では、生徒参加型で発言させ「本(自体)」への興味を準備することにした。

 先ずは二グループに分け、対抗戦で「本にできること、或いはできないこと」を見つけさせる。普段ほとんど読書をしない生徒らは「できない」ことばかりを列挙していく。「テレビと本を比べてごらんなさい」と助言し、やっと肯定的な点に気が付く。「テレビは一方的に喋り続けて止められないけれども、本は自分が止めたいところを選べる」と発言。
 この流れを受けて、先の本を見せる。
 「本は3Dではないけれども、2Dだから動物をこの中にこんなに集められる」「動物園では虎の顔の横に自分の顔を並んで比較はできないけれど、この本ではできる」等、更に本ができること、できなことを見つけた後に、レオ・レオニの「フレデリック」を読み、「ことばで表現」することを実際にみなで挑戦して授業を終えた。

 タイトル「読み語り」について:
 決して先生(親)が読んであげるの気持ちでなくとも、微妙にこの言葉には上からの圧を私は感じてしまう。学校も迷うことなく「読み聞かせ」の表現を使うが、読み聞かせではなく『読み語り』へ、そろそろ変わってもよくないか。 

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