男性ホルモン濃度と犯罪とモテ具合

Kindleでセールだった『入門 犯罪心理学』を読んでいる。

この本は最新の犯罪心理学を簡潔に述べていて「貧しい環境だと犯罪が起こる」等の俗説を切り捨てている。それもそうである、非正規雇用だらけになった日本で犯罪は増えているどころか日本経済最盛期のバブル期に比べて件数は如実に減っている。

まだこの本は読んでいる途中なのだが、面白い記述があったので引用したい。

「持って生まれた生物学的特徴と攻撃性との間に大きな関連があることがわかっている。その代表的なものは、テストステロンとセロトニンせある。テストステロンとは男性ホルモンのことであり攻撃性と関連がある。男性の方が女性より攻撃的であるのは、テストステロンの影響である。(…)攻撃性が高く、粗暴犯罪に関わった男性は血中のテストステロン濃度が高」い。

ネット上で一時期チー牛(チーズ牛丼顔)の特徴としてテストステロンが低いからそのような顔になる、みたいな言説がバズっていた。それが本当かはわからないが、昔からネットで「女を殴るDQN(※これも古い言葉であるが使いやすいので使っちゃう)がモテて、女を殴らない誠実なオタクはモテない」のような意見はあった(オタクが本当に誠実的で非暴力主義なのかはここでは置いておく)。この理由の一つの解釈として、男性的な身体特徴や性格を形づくるテストステロンが多いDQNな粗暴な男性がモテて、テストステロンが少ないオタク男性はモテないのがあるのではと思った。もちろん「思った」だけであり、テストステロンが多いからモテるとは短絡的に結論づけることはできないのだけれども。

仮にテストステロン説が正しいとしてもオタク男性は「そうか、攻撃的になればいいのか!」と思ってはならない。テストステロンが多いから攻撃的なのであって、攻撃的だからテストステロンが多いわけではないからである。モテるために女を殴ろうとしているそこの君!やめようね!

参考文献:

原田隆之著『入門 犯罪心理学』




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