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アルバート・プホルス(2022年・セントルイス・カージナルス)【パワプロ2022 パワナンバー】

ホセ・アルバート・プホルス・アルカンタラ
José Alberto Pujols Alcántara

STL(2001 - 2011)
LAA(2012 - 2021)
LAD(2021)
STL(2022)

帰ってきた俺たちの三冠王

 カージナルスに入団するといきなりマーク・マグワイアにその才能を見出され、早くも2年目にメジャーデビューを果たし、その後の活躍は言わずもがな。打率・出塁率・長打率の三部門でいつも上位争いをするという活躍で、三冠王に最も近い男とも言われていた(まあ後にミゲル・カブレラが三冠王を取ってしまったんだが)。5年間で3度のMVP獲得など、とにかくその数字は圧倒的で当時最強打者であったことは間違いない。
 当時のカージナルスはウェインライトとモリーナの黄金バッテリーにプホルス、さらにはスコット・ローレンと役者がそろっており、そりゃあ優勝するのも当たり前だよなという戦力だった。
 2011年は負傷もありながら打率.299 37HR 99打点と冷静に考えて凄い数字だったのだが、それまでのプホルスに比べると数字が悪く、これが当時自己最低という数字だった。どう考えてもおかしい。しかし不調だった2011年はワールドシリーズで3打席連続本塁打を記録しチャンピオンリングを獲得。凄すぎる。

 しかし前年からカージナルスとは契約年数で揉めており、結局2012年からはエンゼルスに移籍。エンゼルスは10年2億5400万ドルという金額で、超大型契約として話題になった。10年契約を求めるプホルスに対し、カージナルスは9年2億1000万ドルで10年目のオプション付きという条件だった。
 エンゼルス移籍後は徐々に数字を落としていってしまった感は否めない。2015年は久しぶりに40本塁打を記録したものの、自己最低となる打率.244でファンの求めていたプホルスの姿ではなかった。
 結局2021年に契約途中でDFAとなりドジャースへ移籍。ドジャースでは筒香とともにプラトーン運用されながら、85試合で打率.254 12HR 38打点とわずかに数字を持ち直した。

 そして2022年、なんと古巣カージナルスへの復帰が決まった。カージナルスには黄金期を支えたウェインライト、そしてモリーナもいたことから、全盛期のメンバーが再び集結するというアツい展開に。そして2022年限りでの引退を発表。
 700本塁打まであと21本と、これまでの数字から考えると1年での達成はかなり厳しいと見られていたがカージナルスに復帰したとたん突如として謎の復活を遂げた。7月に打率.320 3HRの活躍を見せると、8月には打率.361 8HRで突如として全盛期並みの打撃を発揮し、一気に通算696HRまで迫る。
 9月は打率こそ低かったものの長打は好調で、9月23日のドジャース戦では3回に699号となるホームランを放つと、つづく4回にスリーランホームランでついに通算700号を放った。メジャーリーグ史上4人目の快挙であり、なおかつ前年にドジャースに在籍していたこともあって大歓声で迎え入れられた。

 42歳の現役最終年にして打率.270 24HRとすさまじい活躍を見せただけでなく、地区首位にも貢献。華々しく引退を飾った。

2022年成績 .270 24HR 68打点 1盗塁
通算成績 .296 703HR 2217打点 117盗塁 3384安打 OPS.918

パワナンバー 10300 51691 39109
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査定について

 近年のロマン砲路線から一転、勝負強い打撃とパワーが復活したシーズンでした。
 脚力が一番悩む。メジャー屈指の鈍足選手ですが、実はほぼ毎年盗塁をしています。2020年は短縮シーズンだったので0盗塁でしたが。
 守備面については非常に高い評価を受けていますし、指標的にも優秀です。素晴らしい。

左腕キラー

 右投手相手にOPS.744、これでも42歳としては驚異的な数字ですが左投手相手だとOPSが1.150と全盛期並みに跳ね上がります。バケモンです。

アーチスト

 通算700本塁打打ってるしアーチストでいいでしょう。

プルヒッター

 プホルスといえばね。

チャンスB

 得点圏OPS1.057、はっきり言って異常。

マルチ弾

 700本塁打達成時のこともそうだし、シーズン4度のマルチ本塁打。350打席しか立ってないのにこれは凄い。

選球眼、積極打法、悪球打ち

 これこだわりポイントです。最近のプホルスはあまりフォアボールを選んでいませんが、2022年は出塁率が復活していますし、フォアボールもここ数年の中では多い方で平均程度には選んでいます。
 しかし、ボール球に手を出す傾向は続いていてかなり振っています。なので積極打法と悪球打ちで相殺という感じです。

代打〇

 カージナルスの一塁にはゴールドシュミットがいて、主にDHとしての起用が多かった昨シーズン。代打としての起用も28試合あり、打率.217ながら代打で3本塁打、OPS.954と輝いています。

対変化球〇

 ここ数年変化球への対応力がかなり落ちている印象でしたが、2022年は変化球を良く叩けています。打率こそ悪くてもホームランが出ていたり、活躍の要因はこういったところにもあるでしょう。

併殺

 何なら併殺の上位特能があればそれをつけてもいいレベル。通算426併殺は歴代トップ。

ひとこと

 基礎能力を低めにして特殊能力を多めで技術の部分で活躍したというベテラン感を出しておきました。金特能二つは盛りすぎ感はありますがぐうの音も出ないレジェンドなので誰も文句言わないでしょう。

 先日6/14でついに29歳になってしまいました。もうおっさんです。なんか自分が30代になるという実感が恐ろしいというか、もう30年も生きてるんだなと思うと震えますね。今年もぼちぼち頑張っていきたいのでよろしくお願いします。

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