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『お雛様の物語』母との思い出や、母が大切にしていた文化についてのエピソードを共有する

春の訪れと共に―お雛様と母の記憶を飾る


皆様、こんにちは。今日、春の暖かな陽ざしと共に、心温まるひと時をお届けしたいと思います。

仏間の床の間に飾られた京都雛人形の前で、母への思いを込めた特別な時間を過ごしています。このお雛様は、母の米寿をお祝いするために贈った大切なものです。

母の満面の笑顔が今でも目に焼き付いています。98歳という見事なる長寿を全うされた母は、私の誕生日に静かにこの世を去りました。その後も、母を偲び、共に過ごした貴重な時間を思い出すため、毎年このお雛様を飾ることが私の年中行事となりました。

母との楽しい日々ややんちゃな思い出を胸に、雛人形の男雛と女雛の位置についてお話ししたいと思います。

雛人形の男雛と女雛の位置について

京都雛人形の飾り-故実を重んじる京都では、大正時代以前の京都御所での雛飾りの伝統を守り続けており、向かって右に男雛、左に女雛として飾りる


お雛様を飾る時には一般的に、向かって左が男雛、右が女雛の位置とされますが、大正時代以前、そして現代の京都ではこの慣習が逆転します。

日本の格式ある礼法においては、向かって右側が上座とされていました。その文化に由来し、お雛様も男雛が右に配置されるのです。これが「京雛」と呼ばれる慣習であり、お内裏様が天皇、お雛様が皇后の姿を模しているため、尊敬の念を込めて右側が上位とされたのです。

毎年この時期になると、母が笑顔で雛人形を見つめる姿が目に浮かびます。彼女が生きた時代、大切にしていた文化を噛み締めることができます。母が遺したこの京都雛人形は、ただの飾りではなく、私の心の歴史、母の遺産を表す貴重な記憶の象徴なのです。

このような伝統と思いが交差する瞬間に、一緒に心を寄せていただければ幸いです。そして、あなたにとっても、特別な春の儀式があるのではないでしょうか? その物語を共有していただければ嬉しいです。

一つの章が閉じられるたびに、新しい章が心の中で始まります。今年もまた、お雛様と共に、いつまでも色褪せない思い出を飾ります。

#お雛様 #雛祭り #母との記憶 #京都雛人形 #春の儀式


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