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インフルエンサー

 お盆で故人を迎える時、胡瓜で馬を作り茄子で牛を作る。仏壇の前にお盆提灯を配し、お迎えした故人や先祖に食事をお供えする。昨夜のオンライン飲み会で相手のヴァーチャル背景が初盆でお供えしている食事だった。
「我が家のお盆では、和尚にお盆参りにお経をあげてもらい、墓参り・胡瓜・茄子・提灯は用意するが、お膳までは用意しない。」
昨夜の飲み会は昔の職場での思い出話やコロナや教育問題に加えてお盆が加わった。
 父が亡くなり31年、母親が亡くなり17年、義母が亡くなり6年、義父が亡くなり2年になる。彼らの記憶が次第に薄れてくるけれども、お盆や月参りで和尚の唱えるお経を聞きながら正座すると彼らの姿がよみがえる。そのためのお経であり小布施である。
 お盆期間中に終戦(敗戦)記念日があり、戦没者追悼式が行われて、お盆最終日に天皇・三権の長・遺族の言葉を新聞で読む。今年はテレビ中継で天皇の言葉を聞いた。翌日、新聞に掲載され多くの国民が読む。さすがに77回目は大変だと思いながら、素直な文章表現で好感をもった。しかし、総理大臣の言葉は最初から聞く気になれなかった。
 今朝、中日新聞の社説で総理大臣の言葉には近隣諸国への反省の言葉がなく、反省の言葉にないのは安倍首相在任中から続いているとあった。実は天皇の言葉も総理大臣の言葉も熟読したのは今年が初めてである。改めて、天皇の言葉に「反省」があったか調べた。
「あった。」

(前略)過去を顧み、深い反省の上に立って、再び戦争の惨禍が繰り返されぬことを切に願い、(後略)
2022.8.16中日新聞

社説の次面には、新閣僚と政務調査会長の靖国神社参拝の記事があった。皆、安倍元首相の側近だった人々だ。私は戦争を知らない世代ではあるけれども、天皇と同様に深い反省を持ちたいと思う。また、近隣諸国にその思いを示すべきだと思っているので彼らの行動を残念に思う。

 昨夜から今朝にかけて、別の面白い体験をした。
 5月に投稿して「いいね(noteでは”すき”)」が3つしかなかった作文が突然、23個に増えた。これは、れいわ新撰組参議院議員水道橋博士さんが私の作文をツィートしてくれたお陰だと分かった。
「影響力のある人物がツィートすると注目が集まる。これがインフルエンサーか。」
私の作文の中で特別出来がいいとも思えなかったけれども、嬉しい出来事に違いがない。
 日本で最も影響力がある人(インフルエンサー)は誰かと考えると、天皇と総理大臣が思い浮かぶ。なぜなら、彼らの言葉は国民の声を代弁するものだからである。確かに戦没者追悼式での天皇の言葉は私の意見を代弁していると思うが、岸田さんの言葉には「反省」の言葉を入れて欲しかった。

 別の記事で水道橋博士は日本維新の会の松井一郎代表から名誉毀損で訴えられ、それをスラップ訴訟だと反論している。だから、私の書いた「スラップ訴訟」に「いいね(noteで”すき”)」をツィートしたらしい。私は利用されたとも言えるし、私の考えが水道橋さんの考えに近いとも言える。

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