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帰省と旅行は

 正月に孫が来てから4ヶ月が経過しました。満1歳を迎えた下の子は保育園児になり、上の子は小学校に入学しました。学校のある日を避け、黄金週間の3・4・5の三連休に帰省すると連絡をもらいました。
 以前の帰省で孫がバーベキューを喜んでくれたので、あの時足りなかった屋外用テーブルと炭の着火剤を買い揃えました。だからと言って、バーベキューを実施する確証はありません。
「もし、しなかったら、孫たちが帰った後で、二人でバーベキューやろう。」
こう二人で励まし合いました。
「車が黄砂と雨による水垢で汚れているから、君の車を洗車してから帰ろう。」
ガソリンスタンドで洗車を済ませ、家に到着しました。

 我が家は名鉄三河線高浜港駅まで歩いて5分だから、わざわざ刈谷駅まで迎えに行く必要はないけれども、東京からの長旅だからと迎えに行く私の車を洗車することにしました。息子を育てた時も甘かったが、孫にはさらに甘いようです。
 1年前、仕事が高浜だけになって歩いて通勤できるようになった時「プリウスは手放そう」と提案しましたが、パッソだけでは「情けない」と言って断られました。妻が私の提案を拒否するのは毎度のことですが、日にちが経つにつれていつも軟化してくれます。私の主張が正しいことを時間をかけて納得するのが最近の傾向になっています。案の定、妻の友人が2台から1台にしたのを聞いたこともあって、私の提案を受け入れました。パッソを手放してプリウスを残す選択もあったのですが、大きなプリウスは車庫入れが難しいから乗れないのでパッソを残すことにしました。プリウスを売る商談中「パッソも古くなったから新しい車を買おう」ということになりました。新車が届くのは11月なので、プリウスは今回が最後のお勤めになります。

 ガソリンスタンドの洗車場はとても混雑していました。私と違って、車を洗って車内も掃除してガソリンを満タンにして帰省や旅行に出かける人たちです。ガソリンスタンドだけではありません。ニュースで新幹線や空港の映像を見るたびに思います。
「ご苦労なことだ。」
仕事で稼いだお金を使って、帰省や旅行をして、疲れて帰り、また仕事に励む。我々のように定年して静かな生活を送っていても大変です。息子夫婦4人分の敷布団と掛け布団のカバーをかけるだけで一苦労しました。
「掛け布団は夏用がいいか、冬用がいいか。」
妻は迷った挙句、
「両方とも用意しよう。」
おかげで私は12枚布団カバーをかける手伝いをさせられました。息子家族のために家を掃除をして、洗車して、接待の準備に余念がありません。私に不満があるわけではありません。妻と同様に孫の帰省を心待ちにしています。
 帰省や旅行は家族の繋がりを再確認するためにあるのでしょう。
 来てくれれば楽しい。でも、・・・

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