見出し画像

Do-shite馬に乗らないの?!

 サラブレッドのスペルはthoroughbred。
 thoroughは完全なとか、徹底的・全くのという意味を持つ形容詞。良血とか育ちが良いという意味で馬だけじゃなく、人にも使われることもある。でも発音的にはthroughが近いんじゃないかな、と思っている。
 馬のサラブレッドの始まりは3頭まで遡ると言われている。そこからかどうかわからないが、少なくとも現在、日本で競走馬として走っている馬のほとんど(不勉強で申し訳ないが100%かもしれない)は両親がわかっている。つまり3頭まで遡れるのである。(本当かなぁ?)競走馬として登録するのにはスタッドインターナショナルという競走馬の個別情報を管理している団体に申請し登録する必要があるからだ。ここに登録された馬は全て出自が明らかな『良家』なのである。
 話を元に戻すと、だからサラブレッドはthroughbredではないかと。ちゃんとトレースできる血筋による交配の馬。bredはbreed『交配する』の過去分詞形で形容詞として『交配された』。始祖とされる3頭は18世紀に活躍した。
 18世紀はどれほど昔なのか。フランス革命があり、イギリスで産業革命が起こり、日本では江戸時代中期から後期。その前までに馬がすっかり生活の中に根ざしていながら、機械が産業や戦争の中に登場し出した時代。それまでの家族や生活の一部だった馬に競走という仕事が確立した時代と言いましょうか。
 馬が走るのは、敵から逃げるためと聞いたような。牙やツノを持たない馬が早く走るのは、逃げるのが最大の武器で防御だったから。時に蹴り付けるのもいますけど。
 その武器は、遡ることもっと昔は、情報伝達に重宝していたと思います。狼煙で戦の状況を知らせていたのですから。そこに馬が登場し、より詳しい情報を直接伝えるべき人に届ける。速い馬は高性能のスマホ以上に重要なツールだったと思いますよ。足の速い馬を贈る、それは友好関係を結びたいという意思表示だったのかな。

 現代では不要ですが、以前、日本の皇室にも馬が送られたことがあると聞いたことがあります。馬を贈り合う習慣にはそんな意味があるのかもしれません。
 その習慣が行われた話は最近は聞きません。そんな現代でも競走の方は相変わらず続いているのは、人間が本来競争好きだからなんでしょうね。私自身は負けてばかりですから、はなから競走しませんけど。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?