見出し画像

私のお気に入り

皆さん突然ですが お気に入りってありますか?
沢山ありますと言う方は
幸福度が 高い?
本屋に行くと 私のお気に入りと称して オシャレ自慢の特集などを良く見かけます。

少し意味合いはずれますが
子どもの頃 おしゃれとかまったく関係なく愛着のある大切なものが私にはありました。
小学校低学年の頃 経年劣化でボロボロになったのを母が不憫に思い勝手に
新しいものに
買い替えてしまった。
内気な私は 失意をこらえて独り泣きしたのを 記憶しています。
ある日 いとこの家に 遊びに行くと
押入れにあった本に 心奪われてしまった。
遊びに行くたびに繰り返し読む姿に
「そんなにその本が好きならあげるよ」と いとこから貰った本。
米国劇作家アーサー・ミラーが初めて子どもの為に書いた作品。
「ジェインの毛布」
ドローイングタッチで ピンクの毛布が
際立つ挿し絵が 情感をさらに高めてくれました。
偕成社のWEBマガジンに紹介されている記事があまりにもその頃の私の心情を
表しているのでその一文を引用させて頂きます。

何にも変えがたい大切なものが ゆっくり思い出になっていく。
そんな様子をジェインの心身の成長とともに描き出す、あたたかな童話です。

そうこれが 私のお気に入りのはじまりでした。
ものに愛着があり 大切にするって
なんか個人的に尊いと思ってしまう。
自分メイドアンティークなんて
造語をつくたくなります。
季節柄だと15年来持っている
イタリア製のブーツがあります。
別にハイブランドでは有りませんが
私の足にフィットする為に何度も靴擦れを
起こし悪戦苦闘して 足にフィットするように 革を変化させ
修理などを繰り返し磨いてきました。
じゃじゃ馬を調教するが如く何度も諦めそうになりましたが 捨てれなかった。
ある意味滑稽かもですが
このブーツを履くと 何故だか
服装もビシッと締まるような気がするので不思議です。
これを読んで 「そんな靴擦れするような靴メルカリで 売るわ」とか
「今は使いやすくて 軽くて便利が沢山あるのに信じられない」と言われかもしれません。実際 靴が足にフィットするのを見つけるのは大変とも聞きますし
人が使った靴を欲しがる人もあまり居ないと聞きますよね。

お気に入りと言いながら 自分にものが寄り添うというより ものに自分を合わせるという 気合い入れてお付き合いする感じ。
ものって使い分け大切ですよ。
気分が落ちてたら 色鮮やかな服を新調して気分を上げて切り替えるとか。
ショーウィンドウの自分チェックして下さい。「よし 今日のお前はイケてるよ。自信持って」と励ましてやって下さいね。
メリークリスマス🎄

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?