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聞き方を変えると変化が進む

テレワーク、皆様進んでますか?テレワークがメインの働き方、という方もいればオフィスワークがメインという方、オフィスワークしかしていない。という方もおられるかと思います。今回はテレワーク推進しているにも関わらずうまくいっていない方向けの話です。

現場で聞かれる「なぜ今日はテレワークなのか?」という言葉

 日本では長年オフィスワークを基本とした働き方が中心でした、昭和時代から続き、平成〜令和時代になってもオフィスワーク自体は無くなっていません。
 一方でテレワークという新しい働き方がコロナ禍により徐々に定着化してきました。
 テレワークはどこでも働けることを表すため、その中にはオフィスワークも含まれます。場所や時間にこだわらず働ける環境を表す言葉であり、オフィスワーク、在宅ワークなど一つの働く場所を制限しない働き方のことです。

 この新しい働き方ですが、2020年末時点で日本企業の半分以上が「テレワーク」自体ができる制度を導入しています。
 一方で、いまだに「テレワーク」「オフィスワーク」どちらなのか。議論も巻き起こります。
 私自身は働く内容に合わせて場所が選べることが良い仕事に繋がると感じていますし、逆に場所を制限されても効率は上がらない時も多くあると考えています。
 一方で、オフィスワーク推進をしたい方々からは、「離れた場所で仕事をされると仕事をしているかどうかが不安」「管理職として管理をするためには見えている位置に従業員がいた方が良い」など、見えない場所で仕事をすることによる「心配」についての声が上がります。

「管理」職という言葉の問題

 管理職。という言葉は部下の統制「管理」というタスクに直接結びつく言葉であり、この言葉にこだわりすぎると「部下の状況を逐一認識し、管理することが仕事」なんて感じに捉えられることもあります。しかしながら最近の管理職は管理「監督」という役割よりは部下のポテンシャルを引き出す「コーチ」のような役割を与えられていることが多いです。部下のモチベーションをあげ、ポテンシャルを最大限引き出し・・・ということを考えると制限や管理統制は逆効果にも思えます。

 効果的な業務遂行を考えるのであれば、部下が仕事がしやすい環境を整える。ことが管理職の役割です。
 「監視のための出社」というのは働く部下にとっても逆効果ではないでしょうか?

「テレワーク」に関する確認

 テレワークをする部下に対し「なぜテレワークするのか?」と確認されている上司、管理職の方もいまだに多いと聞きます。部下の人が自分の業務を遂行するために良い。と思える場所を考え「テレワーク」を選ばれているにも関わらずテレワークに対し、疑問を持ってしまうと「効率は良いけど、上司がああ言っているしオフィスワークにするしかないか・・・」となってしまう方も多いのではないでしょうか?
 当然、常にテレワーク、にも関わらず報告も成果も、勤怠も何も上がってこない場合は「なぜ今日はテレワークするのか?」と聞いても良いと思います。
 しかしながら、普段テレワークで成果を出せ、報告も上げている方に対してはネガティブに捉えられやすくなってしまいます。

 この言葉の言い方を変えるだけでもグッとテレワークの利用率が上げられます。

「なぜ今日はオフィスワークするのか?」という言葉

 今日はなぜオフィスに出社するのか?という聞き方を中心に使うことでテレワーク自体は特に問題はなく、かつオフィスワークですることの意味を再認識することができます。
 「オフィスワークが基本なのに聞く必要はない」と思う方も多いかもしれませんが、部下の方々もオフィスに出社することが当たり前」と考えてしまっている人も多くおられます。今一度「オフィスワークである必要性」を再認識してもらうことで、「オフィスに在籍した際の仕事」についても今一度考えて頂けるのではないでしょうか?

 新しい働き方が浸透しつつある中で、どの現場でも試行錯誤が続きます。
 ただし、以前の働き方に戻るのか?というと、徐々にではありますが、新しい働き方
へのシフトは今後も続くでしょう。
 自部門のパフォーマンスを最大化するためにも「なぜ今日はオフィスワークするの?」と聞いてみてください。

 「オフィスに出社することが仕事である」ということをおっしゃる方もおられますが、仕事は自分の能力を活かしてさまざまな成果を上げることが求められる時代です。

 テレワークなどを効果的に利用することで成果をあげやすくなります。
 管理職の皆様もぜひ「なぜ今日はオフィスワークするのか?」と聞いて見てください。

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