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いろんなワナに気をつけましょうネ

こんにちは。アセアン進出支援協会の阿部です。

ラオスの首都ビエンチャンと中国の国境を結ぶ約440kmの高速道路の建設計画が進んでいることを、日本経済新聞が報じました。

▽進む中国への依存

アセアンのなかで中国への傾斜が進んでいるとよくいわれるのはカンボジアですが、ラオスも同様に中国傾斜が進んでいると言われています。

その理由の一つが、新型コロナウィルスの感染拡大。この影響により、特にタイを中心とした出稼ぎ労働者の帰国が相次ぎ、外国からの送金が減ったことでGDPが押し下げられたこと、またこうした財政の逼迫を受けるなかで中国向けの公的債務の返済額が25年までに年平均約10億ドルに及ぶという厳しい懐事情があるようです。

ラオスの公的債務の返済額の75%は中国向けが占めているという報道もあり、ラオス経済の要が中国に握られてしまっている厳しい現実があることを知っておく必要がありそうです。

▽目に見えないいろいろな罠

世の中には、いろんな罠が存在しています。最近ではこの「債務の罠」という言葉をよく耳にしますし、アセアンのことを勉強しはじめてから、途上国が一定の経済規模まで成長したあと、諸々の理由によりそこから先の高所得国に行く手前で停滞してしまう「中所得国の罠」という言葉を知りました。

他にも、既存の覇権国家と新興国がさまざまな事情により生じた緊張関係によって戦争が不可避な状態に陥ってしまう「トゥキディデスの罠」、ハニートラップなんてものもありますネ。

先日、アセアン進出支援協会で発行しているメルマガの編集をしているときに、この債務の罠について簡単にまとめてみたので、このマガジンでもアップしてみました。ダウンロードはフリーですので、興味のある方は覗いていってください。

2021.07.22  阿部 勇司



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