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断片 買いものとかで楽しい日常

 坂口恭平の新刊が出て、買って少しめくってみればメチャメチャよさそうなものだったので、そのうちレビュー書くかもしれない。この人では『自分の薬をつくる』を読んでいて、そのおもしろさに驚いたもんでしたけれども、いのっちの電話というのをやり続けるだけのことはあって言葉の重み、厚みが違う。カウンセラー百人分の力じゃないのこれ。あのー、死にたくなることは誰しもあると思うんですけど、そういうときに坂口恭平の本のうちで癒されるようなのを読むといいですよ。私も予防のために今回これをゲットしたのだ。心の健康も大切なことで。

 六月が始まってもう五日が経っている。ヤバいよヤバいよ、これはヤバい本当にヤバいマジでヤバい。小説の応募は秋、九月末のことなので、そこへ向けて準備からやってきていた。もうぼちぼち書き始めてもいいんじゃないのかとも思う。創作ノートくらいはやっておこう。あとあちこちに書き散らしたメモもまとめなくちゃいけない。あれらひらめきの数々よ。メモというのは場面だったり台詞だったりするんだけど、それらをうまく使えればいいですね。メモ全体の半分も使えれば上々といったところ。六月の始まり、そんなところ。じわじわと焦っているような。がんばりましょうがんばりましょう。

 また芍薬を買った。今回はつぼみ状のものでなく咲いているもの。咲いちゃったってことで数日前から安くしてあったんだが、今日はもっと安くなってましたね。んでバラ数本と共に買う。部屋に飾る。おう、この花のある暮らし。ここんとこ花なしでやってたからね、なんとなく寂しかったのが、このきらびやかなー、きらびやかなー、とても目に楽しいというそんな毎日リアルな存在。花はどんどん飾っていったほうがいいねえ。切り花は早く終わっちまうもんだけれども、それでもすぐそばに来てくれたものとしてとても愛しく思うのです。大事に愛でよう。イエモンの『球根』とか鼻歌でやりながらの花屋からの帰り道でした。はんなぁーあー。

 ぜフィーロのボックスを聞いている。バッハだのテレマンだのヘンデルだの。バロックもののボックスであってこれが十枚組、なかなかの大仕事であるが、それでも楽しいからね、聴いていられるんですけどいくらでも。音楽といえばこないだコンサートに行ってきてその重量級の演奏にヘロヘロにされましたね。あれは曲目のためなのかオーケストラのためなのか、思いっきりぶつかってくるようなその響き、とても素晴らしいものでした。ソリストのピアノには陶然。きれいに弾くもんだ。あそこまで罪のないピアノってのもそう聴けるもんじゃないぜ。心根が出るもんなのかな。人がやることだから心も出てくるわな。

 必要と思われる資料をこないだ買えなかったので、これはアマゾンでポチるしかないのかと思うが、さて、それは本当に必要なのだろうか。ちょっと考えたが、やっぱり必要だなこれ。テーマというのか通奏低音というのか、裏から支えるものとして読んでおけば強いような気がしている。欲しいのは伝記である。ある人物の暮らしになぞらえたものを書くつもりであるがゆえ、じゃあより知っておくのが大事かと思うわ。いいものを書きましょう。楽しいものを、人や人生の真実をかすめるものを。答えとはいわん。ヒントになれば、というのも驕っている。あたくしこう思うんですけどどうですかね、くらいのものとしての小説を。でも謙虚なふりしてバシバシ書きまくればそっちのがおもしろいかもしれない。



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