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レクリエーショナルがレクリエーショナルの心を学ぶ。

負け組がもっと負け組に学ぶ。

今までストイックにポーカースターズのZOOMを打ち続けてきました。
ツイッター民の一部は10nlなんか余裕で乗り越えていき、いまや50,100nlのステークスを戦っている人たちが大勢います。
なのに、私はいまだに10nlでもがき苦しんでいます。
レーキバックを貰えば入金せずに、ずっと10nlで遊んではいられます。
しかし、そんな生温い環境に成長はないと、10nlをクラッシュできないまま、25nlに突撃しました。

結果は僅か5000ハンドほどで、バンクロールが半壊し、結局10nlZoomを打っているという体たらくです。

ユーチューブに動画をアップしている人や、ツイッターやディスコードで配信している人のプレーを見ていて、自分の打ち方とどれくらい違うのかと考えることはあるのですが、あまり大きく違うようには感じませんでした。

凝り固まった固定観念。

明確に勝っている人と、勝てない人の差はいったい何なのだろうと考えていても答えは分かりませんでした。
周りにポーカーをする友人もいないので、ディスカッションとかもありません。ただひたすらにソルバーと答え合わせをするだけです。

「あーっ、ここはこう打つのが正しかったか」
「よしよし、このポットは落としたけれど、EV的には間違っていなかった」
「へーーっ、ここのブラフレンジってこういうハンドを使うんだ」

まっソルバーが言っているから間違いないでしょ。

今でも結構こんな感じでソルバー眺めている気がする。

上手い人がこの文章を見たら釈然としない気持ちになると思います。でも、殆どの人はこのようなソルバーの使い方をしているのもまた事実です。

ZOOMではないリングゲームを打った衝撃。

ZOOMを二面で打っても、なあなあなプレーに終始するだけだと思い、じっくりと一面で打ってみることにしました。
しかし、ZOOMといえど一面で打つのは暇すぎるので、片手間に固定メンツのリングゲームでもしてみるかと、初めてポーカースターズのZOOM以外のリングゲームを打ってみました。

そこには、ビックリするほどのブルーオーシャンが広がっていました。

リングゲーム(以下ZOOMじゃないゲームをリングゲームと定義します)を打つと、ビックリさせられることの連続でした。
16nl6Maxゲームでは、6人中3人は平気で毎ゲームリンプ(流石に毎ゲームは言い過ぎですがw)してきます。本当にリンプ祭りです。

日常茶飯事にこの事象が起こります。

ZOOMではリンパーにタグ付けはしますが、毎回対戦する訳ではないのでリンパーがどのような考え方を持ってプレーしているかまではあまり深く考えたことはありませんでした。
このままにらみ合いが続き、リバーで誰かが50%CBを打って解散になります。

これは本当に私の知っているポーカーなのか……。

巷で、フィッシュはマジで降りないとかいう文言を見かけますが、リングゲームを打っていると本当にそう感じさせられます。

Wizardのレンジ

コールドコールが絶対の悪だとはいいませんが、あまりいい戦略とはいえないようです。

彼らはもう降りられない生き物なのです。

COのオープンにSBがコールドコールした場面です。

Flop
SBが20%ドンクを打って、COに3xのレイズを返されました。
コールします。

Turn
SBが3bbのドンクベットを再度打ちました。
CO側は超ナッツなのでスロープレーでコールします。

River
SBがポットドンクを打ちます。
CO側はナッツなので、当然オールインをします。
SBはあろうことかオールインにコールをします。

オッズコールでしょう。

って言いたい気持ちも分かります。でもその道程で、彼には降りる選択、諦める選択、何度もあったと思います。
でも彼らは、もうポットを諦められないのです。
相手の微かなブラフに願望、夢、希望、虚無を乗せてコールをしているのです。

彼はこのコールが勝てないと知っていたのです。でも彼はコールしてしまったのです。

我々はこの様な人間たちに、GTOだからとブラフをしているのです。
※GTOはこの様なプレーをされてもきちんとEVを保証する戦略です。エクスプロイトと混在しないようにしましょう。
私は時々混在しますが何か…。

均衡戦略とはなんぞや…。

かっかっかっかっかっ

均衡戦略だからって、ブラフするの????
レクリエーショナルにブラフするのって、ただ地獄に向かって闊歩しているだけじゃね……。

GTOってなんだろう…。

知らんけど。

結局のところ。

勝っている人と、負けている人の自分の思う明確な差って

に対応できるかじゃないかと思いました。
リングゲームを打ち始めて、特にそう思います。

私たちは人と対戦しているのだということを改めて理解するべきで、GTOトレーナーで壁打ちして、それを実戦で強固に実行しようとするのは

ってことだと思います。

自戒を込めてます…。
自戒を込めてます…。
自戒を込めてます…。

ウィザードが言っているから、ピオソルバーがそう答えを導きだしているから、こんな人間達にそんな模範解答は通用しない。

レギュラーになる頂は高い。

リングゲームを打ち始めて変化したこと。


ポーカーのいわゆるレクリエーショナル(わたしもです)と言われている人たちとの戦い方。

アグロレクリエーショナルか、ニットレクリエーショナルかを見極める。
レクリエーショナルにも自爆型と、延命型と2タイプいて、どっちも結局は0になって消えていくのですが、この見極めは非常に重要だと感じました。
対レクリエーショナルに関しては、今まで学習してきたCBサイズの固定観念を捨てた。
今まで、ターンで25~50%サイズのCBなんてIPで打ったことなかったけれど、対レクリエーショナルな人たちには、ターンの25~50%サイズのCBを頻度で打つようになりました。
とにかくマージナルなハンドの時にポットを大きくさせない。相手にポットを大きくさせるインセンティブを与えない。
アグロレクリエーショナルに対してTurnからリバーのリスクヘッジとして、リバーでブラフさせないために、IPターンで25~33%CBを打って、リバーチェックのラインを取ったりするようになりました。
これが一番の変化だと思います。
リバーのシンバリューの下限をめちゃくちゃ下げる。
ローペアのバッドキッカーでもバリューを取りにいく気持ちを忘れない。
降りられない人に絶対にブラフはしない。
ターン2eサイズのビッグセミブラフをしない。
リバーのブロッカーオールインブラフなんて所詮まやかし。
多分これが一番重要だと感じました。
無理やり降ろそうとするのは、本当に止めた方がいいと思っています。
絶対にレクリエーショナルは降りません。
だって僕も降りられないから、気持ち凄い分かりますもん。

ブラフだろって思いたい気持ち。

そもそも論で、レクリエーショナルの人たちは役判定なんてできなくて、トップワンペア、何なら下のワンペアすら降りられません。

降りられない人を見極めるのは最重要。

総括すると。
レクリエーショナルの人たちと対峙したら、スモールボールを意識してプレーするのが一番有効な戦術じゃないかと感じています。

最後に

負け組の戯言

我々日本人は、ポーカーというゲームに馴染みが有る訳ではないのでポーカーをきちんと勉強してからオンラインに参加する人が大半だと思います。
オンラインポーカーを日本でプレーするのはグレーゾーンであり、非常に敷居が高いです。
ポーカーは外国でポピュラーなカードゲームです。
オンラインの規制が緩い国では、子供の頃に遊んでいた知識だけで簡単に打ててしまいます。

私たちは、YouTubeで、ツイッチで、ディスコードで、ツイッターで、勝ち組の絢爛さを目の当たりしています。
それにティルトします。
自分は沢山勉強している、私も早くその世界へ行きたい。
だから勝てないことを他人のせいにします。
だから、勉強をしていないレクリエーショナルに3bet横コールされ、セットを刺され、100BB全弾持っていかれ撲殺されて、自分がこの世で一番ついていないと不条理を恨みます。
ティルトします。
どうでもよくなり、EVを垂れ流します。
EVの源泉はレクリエーショナルといいますが、ティルト起因の殆どもまたレクリエーショナルです。
この世は本当に不条理です、不完全情報ゲームだけにね。

でも、安心してください

世界のポーカー人口なんて、ほぼレクリエーショナルです。
一度マイクロのリングゲームを打ってみてください。
思っていたよりも、自分ってちゃんとポーカー打ててるって自信がわきます。
この世の殆どはレクリエーショナルなんだと実感が持てます。
だからこそ我々がしないといけないことは、

Solverできちんと勉強をする。
Solverの回答が全てだとは思わない。

あくまでもSolverは答え合わせの道具ではなくて、閾値を学ぶためのツール。
彼らのポストフロップをつぶさに観察する。
メンタル的にポーカーなんて所詮趣味の延長戦って思いこむ気持ち(こう思わないと費用対効果的にメンタルが潰れます)。

我々が対峙しているのは、GTOのボットではなく、血肉の通った人間です。
彼らにも彼らの考えがあると理解したうえで、ソルバーの学習や、ステークスプール情報に基づいて帰納、演繹し、彼らの思考にアジャストしていけるように努力したいと思います。

自分と一緒で、ポーカー全然勝てていない人、一緒に頑張りましょう。
あなた以外にも煩悶しながら、勉強している人は数多いますよ。

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