背筋を伸ばし、前を向く

 プロフィールでも紹介しているが、僕はプロ野球の阪神タイガースを贔屓にしている。虎党の皆様はご存じかと思うが、現在その阪神で監督をしている矢野燿大監督が、Youtubeで様々な「語り」をしている動画が公開されている。

 最近この「語り」動画を振り返っているのだが、その中でとある回の話が目に留まった。それは、20年のキャンプ中の車中で監督が語っていた内容である。

 曰く、ロブスターのトップに戦いを挑み、敗れたロブスターは戦意を喪失するが、セロトニンという物質を投与すると、再び戦うようになるという。そして、人間は胸を張ることで、このセロトニンが分泌されるという。シーズン中、試合の状況によって気落ちしても、すぐに背筋を伸ばすように意識することはあったのだという。

 この話を聞いて、自分も過去に「胸を張れ」と言われたことがあったことを思い出した。おそらく中学校のときであったと思う。体育大会の組体操でのことである。担当の教員曰く、「胸を張ってグッと前を見るだけで、全体の見栄えが良くなる」とか、そういう話をしていたと記憶している。

 このような経験があったからかは分からないが、これ以降、僕も胸を張って行動するよう意識するときがある。こうすることで、自然と顔が前を向くのである。

 長年の癖なのかもしれないが、顔が下を向くと、自然と猫背になってしまうことがよくある。そして、その姿勢というのは、一般的に他者から受ける印象もよくないだろうと思う。

 背筋を伸ばしたり胸を張ってみたりというのは、普段はあまり意識をしないかもしれない。しかし、実際にそのような仕草をとってみると、目線が前を向くからなのか、何となく抱えている課題が解決できるような気がしてくる。それに、外を歩いているのに下を向いて進むというのは、単純に危ないというのもあるが、なんだかもったいないような気がしなくもない。

 という訳で、少々乱暴な結論となったが、僕はこれからも胸を張ることを心掛けていこうかと思う。ちなみに、今日の阪神タイガースはよもやの逆転負けを喫した。こういうときこそ体がガクッとくるものだが、矢野監督には是非自身の発言を心に留め、また前を向いて頑張ってほしい。


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