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スラムダンク勝利学

スラムダンクの物語や内容に沿って考え方や勝利するためのマインドについて書かれている。

▼第一章:根性は正しく使う
意識:全てのスポーツ選手にとって上達は意識から始まる。
下意識:実力・自分らしさ。意識を超えて行える行動の基盤。
セルフイメージ:日常生活における考え方や行動の仕方によって決まる。

このセルフイメージを大きくしていく考え方やマスターし、正しく根性を使うためのヒントをスラムダンクを通して伝える。

▼第二章:自主的な目標設定をしよう!
・「こうなりたい」という目標を持ち続ける。
目標は与えられるものではなく自分たちで設定するもの。人は先に根拠(前は●●だったから今年はこれを目指そう)を元に目標設定してしまう。それではなく、自分がこうなっていたいというイメージ。そしてその設定した目標を達成するための根拠をつくるために精一杯努力する事。

・不言実行ではなく「有限実行」
言葉にする事で、目標に対する責任を持つ事。
言葉にする事で実現のために努力し、行動する事に繋がる事。

▼第三章:目標達成への鍵は、理解と覚悟だ
・チームの目標は全員が共有すること
チームの目標は全員に共通したものであると同時に一人ひとりのものになって初めて達成される事だと認識する。

・目標達成に向けて断固たる決意を
目指すべき目的地は同じでもそれぞれのすべき仕事、役割、席んんは異なる。全員が目指す目標とそれぞれの役割を理解し、それぞれが目標達成に向けての覚悟を決める事が大切。
目標設定をした時から、その過程において乗り越えなければならない困難が必ず付随してくる。だからこそ覚悟、断固たる決意が必要になる。

▼第四章:心技体を変化させる
・変化の集大成こそ結果を生む
一流選手:勝利を手にするために必要な、それにふさわしい自らの変化を求めている。
従って変化を感じる能力、変化を楽しむ能力ことが、追い求める結果を手に入れるために必要になる。
結果は勝ち負けあっても、変化は残る。どう変化したのか、何を学んだのかを考える事が大切。

・エネルギーは心技体へと均等に
変化するには行動しなければいけない。しかし、勝ちたいというエネルギーを技術だけでなく、体や考え方にも注ぐ必要がある。
体や技術だけでも考え方が変化しなければ勝てない。心技体に均等にエネルギーを注ぐ事。

▼第五章:”するべき事”をする
・目標のために”するべき事”は?
目標をただ追いかけるだけでは良い結果に繋がらない。目標達成のために”するべき事”をする必要がある。
・常に”するべき事”を意識する
①目標達成のための”するべき事”は正しいか
②”するべき事”が自身、チームでも分かっているか
③”するべき事”をしっかりやっているか
④”するべき事”をするという事をしっかり意識しているか

第六章:”今”に生きる!
・セルフイメージは日常生活に左右される
心の習慣:日頃から必要な意識の持ち方
セルフイメージは環境と日常生活の中で構築される。つまりどのような環境で育ってきたか、今どのような環境で生きているのか、どのような日常生活を送っているのかで決まる。
一般的にスポーツ心理学者は、90%がネガティブで10%がポジティブと評価している。10%のポジティブな人の習慣が身につけばセルフイメージと下意識とのバランスが取れてふさわしい結果がついてくる。

・”今”に生きることに全力を尽くせ
セルフイメージとは意識が今ではなく過去や未来に飛んでいるとその影響を受けてしまう。過去への後悔や未来への不安などがそう。
セルフイメージが過去と現在の区別がつかなくなってしまいどんどん縮小していき悪い結果に繋がる。
常に”今に生きる”事に意識を保つ事が重要。

▼第七章:必ず自分に返ってくる!
セルフイメージは”鏡の法則”がある
他人や周囲に対して文句を言ったりすると、自分と他人の区別ができなくなって鏡のように跳ね返ってくる。日頃から自分のセルフイメージを縮小する事(愚痴や文句を言ったりする事)を行わない事。

・日頃の言動があなたのセルフイメージを決定する
自分にして欲しい事を周囲や他人にすれば、それも自分に返ってくる。このような一つ一つの言動が自身のセルフイメージを決定し、実力発揮に影響してくる。

▼第八章:良いところを見る
・自分たちの長所を見つける能力が大事
セルフイメージを大きくする心の習慣として、自分の現在位置を正しく知る事がある。本来自分達の良いところで勝負する必要がある。まずは自分達の長所を自分たちが知る事。

・仲間の良いところは必ず褒める
良いところを見る能力は他人を褒める能力にも通じるものがある。
また、良いところは記憶に残りにくいためすぐ褒める事が重要。

▼第九章:”反省”と”確認”は違う!
・問題点も心技体にわたって考える
自分の問題点、足りないところを心技体で均等に考える事。客観的に自分をとらえるために可能な限り書き出す事。
問題を列挙したら、次に問題を解決したらどんな結果がでるかを考える。達成できたらどんな結果が生まれるかを想像する。
次に問題点をできる事に繋げる具体的な解決方法を考える。この3つを行う事が反省ではなく”確認”という。

▼第十章:目標に向かって”石”を置いていく
・”ベスト”を尽くすのではなく”全力”を尽くせ
ベストはあくまで結果であり、自分の努力次第でできる”全力”に焦点をあてる事が重要。

・全員がその”石”をしっかり置く
石理論:現在位置と目標の間を結び、日々全力を尽くしているか、尽くしている場合は石を置いていき積み重ねていく事。一日一個の石を置き続ける事で目標が達成されるようになる。
全力を出し切ったという経験が後にいきる。

▼第十一章:目標に”情熱”を注ぐ
・情熱の伴わない目標は実現しない
情熱をは現在位置と目標を結びつける道になる。情熱が大きければ道は太く大きくなり可能性も高くなる。
目標設定で満足せず、そこに情熱があるかを考える、そいて持ち続ける。

▼第十二章:チームワークの条件とは?
・理解はチームワークの原点
チームワークに最も大切な条件は理解する事。
第一にチームの共通目標を理解する事。第二にチームにおけるルールを理解する事。また、ルールが全てではなくそこに理念や哲学があるかどうかが重要。
また理念は、伝統やチームの考え方でも良いが、自分たちで作り出したものでも良い。チームで全員がしっかりと理解する事が大切。

▼第十三章:本物のチームワークとは?
・信じ合う事が勝利には必須
理念がしっかりと一致しそれぞれが理解した時、最高のチームワークが生まれ、その先に信じ合うというさらなる感情ができあがる。信じ合うとは勝利に必須な精神構造となる。自信とは自分を信じる事、自分とはチームの事も含まれる。

・”与える”精神でチームをまとめる
自分を犠牲にする自己犠牲の精神もあるが、与えるという思考で構築される考え方もある。

▼第十四章:”怒り”の感情をコントロールせよ!
・”怒り”の感情は理性がつくりだすもの
セルフイメージを縮小してしまう悪い心の習慣で、スポーツ心理学の立場からコントロールしなくてはいけないものは”怒り”の感情。怒りとは理性が働いた結果として出てくるもの。◯か✕かではなく、△か□かで理解する事。この人とは違うと意識する事で無意識な怒りはコントロールできる。
また、怒りは自分自身にも返ってくる。怒りの感情を持っている間は良い発送やイメージは浮かんでこない。

▼第十五章:あきらめは最大の敵である!
・あきらめた瞬間に勝利は逃げる
諦めはセルフイメージの縮小させるもので全力を尽くす事の反対の事にあたる。もうだめだ、、と考える事は変化よりも結果にのみ重視している考え方である。また、諦めは今ではなく未来へ思考が偏ってしまっている証拠でもある。よって、諦める事はいかにマイナスな事かを理解して自分でコントロールしていく必要がある。

▼第十六章:不安はどこからくるのか?
・不安の源は”想像”にある
不安とは、想像した事と現実のギャップであり、現状の自分との比較思考に陥る事で生じる。セルフイメージを縮小する最悪の思考の一つが比較思考である。
このような不安や比較思考の感情を招かないために自信を作り上げる事。
自信とは自分を信じる事、自分とはチーム、チーム環境など、チームに対しての自信を持つことでもある。
不安や緊張は誰でもあるが、自らコントロールできる心の術を普段から養う事。今を大切に、比較しない、自信を持つ、意識を他に集中する事。

▼第十七章:”大丈夫”と言えること
・ハッピーエンドを信じて、「大丈夫」と言ってみよう
大丈夫と言えるのは、結果を信じるという心の条件が必要。結果を信じるという思考は自信の原点となる。結果は決まっている。結果に対して不安に思うのではなく、大丈夫といって今すべき事に集中する事が大切。

▼第十八章:感動を与えることの意味
・観客に与えた感動はプラスの力になって帰ってくる
自信だけでなく、まわりにも影響範囲を広げて考える。感動を与える事で自分にも帰ってくる。

▼第十九章:休養がプラス思考を生む!
・プラス思考には休養が大事
セルフイメージを大きくするための思考:ポジティブシンキング
休養はポジティブシンキングに大きな影響を与える。
筋肉も同様で超回復という言葉がある、思考も同じで休養をしっかり取る事で苦しい経験や思いを消化する時間をつくり、精神力を鍛える事にも繋がる。また、休養を取り健康なコンディショニングを作る事もポジティブシンキングに繋がる。

▼第二十章:健康の意味を知る!
・ライフスタイルが健康を左右する
心技体の体は健康からくる。思考などはすぐにでも変える事ができるが、健康は日々の生活習慣の中から決まるものなので、すぐには変えられない。

▼第二十一章:3つのCと4つ目のC
集中:Concentration)
冷静:Controll
自信:Confidence
安定して自分の力が発揮されている時は、この3つのバランスが良い事があげられる。
4つ目はコミュニケーション。チーム全体で見た時はコミュニケーションいにょってバランスを取れている必要がある。

▼第二十ニ章:波を感じる
・試合の波は3つのCのゆがみで動く
試合の流れが良くない時は、3つのCが歪んでいる事が多い。まずはこのCを元に戻すこと。
・波をチーム全員が知る事
4つ目のCのコミュニケーションを取る事で、チームに3つのCを維持させる事。

▼第二十三章:コーチ(COACH)の資質
C:Comprehension(理解力)
O:Outlook(前途の見通し)
A:Affection(愛情)
C:Charactor(性格)
H:Humor(ユーモア)

▼第二十四章:結果の捉え方こそ勝負の分かれ目なのだ!
・今日の敗北を明日の勝利に繋げる
スポーツは結果が伴うもの。自分のすぐ後ろには結果がついてくる事を熟知していなければならない。その瞬間瞬間に訪れる結果そのものよりもその結果をどう捉えるかの方がその後の結果に影響を与える。つまり、結果は次への活動をより有効で実りのあるものにしていくためでなければならない。

・「負けた事がある」というのが、いつか大きな財産になる
敗れた事を未来の力と情熱にするための言葉。いつでもついてくる結果をどう捉えるかによって未来の行動が変化する。

▼第二十五章:誰のため?
・勝利という言葉にある深い意味とは?
競技とはすべて自分のためにあるべき事だが、思考の矛先が相手にいってしまう事が多い。自分のためにと考えて相手のために尽くす。その思考でどのような行動が取れるかによって結果が大きく別れ、差を生み出すことに繋がる。

▼第二十六章:感謝する事こそ勝利と一流への道
セルフイメージを大きくするような考え方や環境を良くする考え方は、しなわち自分を磨く事であり、その事で自分らしく本番を迎えられる事に繋がる。自分自身に言わないような文句や愚痴を他人には言わず、行動しない。自分自身に返ってくる事を理解し、相手にプラスの事をしてあげる事を意識する。

・感謝の気持ちがセルフイメージを拡大する
チームメイトに感謝する事ができないのであれば勝利する事は難しい。
周りの人に感謝の気持ちを持って生きているかという事がチーム全体のセルフイメージの大きさに繋がる。感謝という心の習慣こそが大切。


内容まとめ終わり

▼感想やまとめ
・スラムダンクの内容や言葉は今までも色んな本や考え方で紹介される事は多かったが、著者がスポーツ心理学を専攻している人という事もあり、よりスポーツよりな内容になっている。
・本書の中で、意識、下意識、セルフイメージを多く語られているが、セルフイメージに関して、改めて考えてみようと思った。
自分は周りに良い影響を与えているだろうか、セルフイメージを縮小させているような人と一緒になっていないか、文句や愚痴を言う前に他人に与える人になれているだろうか。。細かいけどとても重要な事だなと再認識した。
・”今に生きる”という事はとても重要な事であり、絶対忘れてはいけない事だと思う。自分自身でも経験があるが、何かに没頭して心から情熱を注いで能動的に動いている状態=今に生きている状態、だと思う。
これはスポーツでも仕事でも生活でも。達成するためにその事だけ見て、他のマイナスな感情は一切持たず走る抜けている状態。これができている時はとても良いパフォーマンスができていると思った。
じゃあこれを経験則で持っている自分ができる事は、その状態になれるように部下の子達を導いてあげる事、イコール正しい目標設定とするべき事の明確化とできた時のイメージを持たせてあげてわくわくさせてあげる事だと思う。
特に最近、目標設定とその具体的な行動の設定の重要視をしているところだったので、そのために必要な事を言語化してもらったと感じた。これはとてもわかりやすい言葉であり、すぐにでも共有する事ができると思った。

著者はスラムダンクが好きで、且つわかりやすく説明するためにスラムダンクに沿って解説しているんだなと思った。スラムダンクじゃなくても、っていうのはあるけど、、

ただ、たとえ話しとしてこーゆう万人にわかりやすい内容で伝える事も大切だなと改めて感じた。


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