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Ceres Negros FC

どうもPIKAです。

TwitterとInstagramにすでに投稿させて頂きましたが、、、

フィリピンの西ネグロス州バコロドを本拠地とする自分が所属していた Ceres NegrosFC が残念ながら今月解散する事が決まりました。

ここでセレスの歴史などについて全部書くととても長くなってしまうのでウィキペディアのURLリンクを貼って置くのでそれを見ていただけたら嬉しいです。どれぐらいファンがいてどれぐらい強いチームだったかが分かると思います。

https://ja.wikipedia.org/wiki/

解散理由は、、、

ローカルバス会社「セレス」を経営するオーナーのレオ・レイ・ヤンソン(Leo Rey Yanson)がこのコロナウイルスの影響で全ての運行がストップしてしまった事でほとんどの収益を乗客から得ていたセレスは利益を得られなくなってしまったからです。

オーナーは多額のバジェットをサッカークラブチームのセレスに置いていて今後そのバジェットをサッカーチームに置くのではなくバス会社の社員やスタッフに回す決断をした為に続ける事ができなくなりました。

会社を守るか自分たち選手を守るか、、、

言わなくてもわかりますよね。

正直アンラッキーとしか言えません。

オーナーの気持ちも考えもわかります。

なので何もオーナーに言う事が出来ません。

これは日本人だからシャイだから本当は色々言いたいんだけど我慢してるとかそう言う考えではなく、他の国籍の選手チームメイトも全員同じ考えと気持ちでいます。

リアルな話、フィリピンは全くと言っていいほどにサッカーの人気がありません。ただ地本に行って試合をすれば観客、ファンがかなりいたりします。ちなみにセレスのホームスタジアムでは1万人観客が入ったりします。でもそれは地方の話でフィリピンリーグは大体の試合をマニラのスタジアムで行います。そこで試合をすると観客500人入れば多い方です。チケット代も一番高いチケットで1000ペソ2000円くらい)もしません。フィリピンサッカー協会自体も資金が実際あるかないか分からないし、スポンサーも毎年変わるような不安定で経済効果をほとんど生み出さないリーグがフィリピンリーグです。

それでも関係なくオーナーは選手に対して決して低いとは言えない程の給料むしろ大金を払い続けてくれました。ある選手は推測ですが年俸で考えてみたら2000万円くらいはもらっている選手さえいました(あくまで予想です)国際大会で海外に遠征に行けば毎回必ず5スターホテルに前泊し、遠征手当の数百ドル、勝利ボーナス、優勝パーティーではチームスタッフも含め全員でビーチに旅行しに行くなど(これは昨季の事なので自分は経験していません)のあり得ない程リッチな待遇がありました。

オーナーからしたら正直サッカークラブを持つだけで出費だけがかさみマイナスの事しかありませんでした。選手一人一人もフィリピンリーグの状況を理解していただけにその状況に対しても関係なく資金をバジェットをチームの為に置き続けてくれて、何か選手一人一人が問題を抱えればすぐ選手の為に対応を取ってくれたりと常にプレーヤーファーストであり続けてくれたオーナーには実際に感謝する以外の感情はなく、オーナーのチーム解散と言う決断に対して「コロナウイルス」というよく分からないようではっきりと色んな物を壊していった物のせいでこうなってしまったと理解できるのでみんな割とすぐ荒れることもなく受け入れました。

自分は今年からチームに合流してセレスでは新人だったので正直まだオーナーの事に対しては何も分かっていませんでした。でもチームメイトの話だったり話している時の感じでどれだけ大きなリスペクトがオーナーに対して選手一人一人が持っていたかがひしひしと伝わってきました。もっとそんなオーナーのいるチームで素晴らしいチームメイトと共に歴史を積み上げていきたかったので本当に残念だし今回はアンラッキーだなと強く思います。

ここからは自分がなぜセレスでプレーする事を選んだかとこの不運な出来事について自分の考えを語らせてください。

まず自分がなぜセレスでプレーする事を決めたかについては、、、

フィリピン代表に復帰したかったからです。

自分は二年前のアジアカップ本戦の前に監督交代と共に代表に呼ばれなくなってしまいました。

当時自分はアジアカップで活躍する為には今いるステージよりもっと上に行かなければ行けないそしてもっと個人がレベルアップしなければならないと考えタイリーグ一部のチームに移籍しました。

そしたらそこでポジション争いに負けて試合の出場時間を失い後期はメンバー外になる事が増えてしまいそのままフィリピン代表にも選ばれなくなってしまい予選では活躍したものの本戦での自分の代表での立ち位置はどこにもありませんでした。アジアカップで活躍する為に高いレベルに身を置きそこで失敗してアジアカップに出れなくなってしまうという悔しい経験をしてしまいました。

当時悔しすぎて頭が真っ白になったのを覚えています。

その次の年もタイに残り今度は少しレベルが下がるタイ2部のチームに移籍しました。狙いは、そこでしっかり試合に出て活躍して代表監督、オーナーにアピールしまた実力で代表に戻ってやろうと考えました。

でも結局そこでも試合に出たり出れなかったりでまたまた後退してしまいもちろん代表に呼ばれることなんてなく空回りする日々がタイでは続きました。

そこで考えたのがセレス移籍です。

東南アジアではビッククラブだったセレスはフィリピンリーグだけじゃなくAFC cup、ACLの予選、ASEANNo. 1を決める大会への参加が決まっていて多くの国際大会に出れる様なチームでタイの2部のチームで国際大会もなくリーグだけでそこですら出れるか出れないかの状況で戦い代表に選ばれないのなら実績のあったフィリピンに戻り多くの試合に出て活躍してより自分の話題が代表のオーナー、監督の耳に入りやすいセレスに所属した方がフィリピン代表に戻るチャンスがあるんじゃないかと考えセレス加入を決めました。

セレスに加入してスタメンを勝ち取り割とすぐACLの予選が始まりミャンマーリーグ王者、タイの強豪タイポートFCに勝ち、FC東京とACL本戦出場を決めるガチンコの試合をするなどの経験をし続くAFCカップでもスタメンとしてホーム3試合負けなしで自分の中でとても充実していて3月にあるはずだった国際親善試合、代表Aマッチデーのゲームに選ばれてもおかしくない状況にいました。


少しづつ光が見えて来たらそこでコロナウイルスの影響で全世界のフットボールが止まってしまいもちろん代表の試合もあるわけもなく話が流れそのままチームは解散すると言う何とも言えない結果になってしまいました。

結局また代表に呼ばれる為の選択をし、足止めどころか2、3歩下がってしまいました。

後退し続けたこの三年間でコロナが自分にトドメを刺してきた感があります。

こんな不運な出来事について話させてもらうと、、、

もうしょうがない。笑

これだけは言えます。

代表に選ばれなくなったのも自分の実力不足だしタイ一年目でタイ一部のチームで活躍出来ていて今も尚タイにいる事が出来ていれば今のこの残念な状況にはなっていませんでした。

なんの言い訳も言ってはいけません。

あーだこーだ言い訳と文句を並べてもこの現状は何も変わりません。

自分はどんな悪いことも失敗も全て自分の責任だと受け入れられる強さを持つことが自分を救ってくれると思います。

まだこんな状況になってもまだポジティブな事を言えるのは、、、

毎年自信と勇気を持ってチャレンジし、プロサッカー選手としての毎日を後悔なく過ごしているからだと思います。

ただのバカだからではありません。

こんな事分かりきってるしお前に言われなくても分かるよと思うかもしれませんが、、、

全ては自分次第です。

こんな最高にダサイ事を長々と書けるくらい自分にはプライドがありません。

でも自信はあります。

完全に根拠のない自信です。

何も成し遂げてもないのにどっからその自信が出てくるのか、、、

それは自分を信じているからです。

自分を信じない奴に努力する意味はないその努力に価値はない(ガイ先生)

自分は心からそう思います。

最高にダサイ状況なのにカッコつけてすみません。

最後に本当にCeres NegrosFCと言うビッククラブがサッカー会からいなくなってしまった事、Ceres NegrosFCの為に働けなくなってしまった事、チームメイトとサッカーが出来なくなってしまった事全ての事を残念に思いファンを含めCeres NegrosFCに関わった全ての人たちの今後にハッピーがあるように願っています。

自分の目標は変わらずフィリピン代表に復帰する事です。

ここがブレない限り自分は大丈夫です


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