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子供、侮るなかれ

私には、9歳の男の子のフレンドがいる。彼は、オーバーウォッチで知り合ったフレンドの姉の兄弟の1人で、ゲンジやウィドウの師匠でもある。9歳なので悪戯好きで天真爛漫ではあるが、他人の気持ちを尊重してくれるとても優しい子だ。

しかし、子供と侮るなかれ、この男の子のフランカーとスナイピング能力は中々の物だ。敵に回すと、壁から少し頭を出せば、抜かれる事に恐怖するハメになる。子供に大人が負けるなんて情けないと思わないかだって?

思わない。むしろ『素晴らしい』とさえ思っている。10年以上のゲーム歴のある大人に勝てる才能、技術、思考などを9歳で既に備わっているのだ。末恐ろしいにもほどがある。

更に言えば、この姉の方ともう一人の弟も中々の物で、もう一人の弟は、9歳の弟に負けず劣らずに強くて舌を巻き、姉の方は数か月前にはアジア地域のTOP500に入りかけたそうだ。この兄弟、人外魔境生まれの化け物かよ(褒め言葉)と何度も思った。

子供と大人では、新しい事を覚える速さや反射神経の差もあると言う人間もいるだろうが、それを言ったら現在でも活動しているスキージャンプの某選手や平均年齢70歳の某プロゲーマーチームの説明がつかない。

いや、多少なりとも反応や運動神経の違いはあることは否定しない。しかし、自分が願う限りは限界は無いのだ。寧ろ、年を取ればとる程に勝手に範囲を狭めていると言った方が正しいかもしれない。

だから大人子供と言うより、全体的な能力の違いで判断すれば、大人も子供も関係ないのだ。だから私は例え子供であろうとも見下さず、個人を尊重して対応している。

しかし、全く怒らないとは言わない。相手が若さゆえにちょっとしたことで誤ったり無茶な我儘があれば怒るし、諭す事もする。これは、あくまで対等が故に意見の違いで怒るし、20云年で知り得た事を共有する為でもある。

子供だからと侮るなかれ、彼らは常に成長しながら斬新な発想や発言をしてくる。我々大人と子供が違うのは、唯一無二の人生経験とこれまで得た知識、それと育ちきった肉体でしかない。

精神の部分は、大人子供など殆ど関係ないのだ。

もし子供が身近にいて教えている、遊んでやっていると思っているのならば一度考えを変えて欲しい。子供に対して上から目線で考え過ぎていると、いつかその子供が大人になって貴方の隣に立ったら、見下されるのは貴方なのかもしれないのだから。

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