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渡豪日記5 物の豊かさ、心の豊かさ

先日大学の後輩と電話をしました。彼は進路の事について迷っているみたいで、この少し変わった決断をした俺がどんな生活なのか気になってるみたいでした。


そこで後輩と話していてまだそんなに経ってないのに俺の中で変わってきた価値観に気づきました。

大事にするものの違い

オーストラリアに来る前に俺はめちゃくちゃ努力して苦しいけど誰よりもお金を稼いでお金持ちになってやるぞと思っていました。


でも、今はオーストラリアの田舎での、決して贅沢ではないこの暮らしも素晴らしいと感じています。それは仕事終わりに実家や兄弟の家に行きゲームをして遊んだり、お酒を飲んだり。

早く仕事が終わればショッピングモールでたくさんではないが買い物に出かけたり、映画を観たり。

休日には犬を連れて友達のサッカーの応援や、柔道をしたり、山を登ったり。

そして何よりもこの場所で好きなのはベンディゴの人々の温かさです。

俺がシェアハウスしてる人の彼女のいとこの誕生日パーティーに呼んでくれたり笑、公園を歩いていたら「どこからきたの?」っていきなり言われて「こっちに今の時期しか見れない花があるんだよ」とかいって案内してくれたり、とにかく優しくて親切でした。


東京の大学にいっていたから、あの都会ならではの冷たさの様なものに慣れていたせいで、凄く感動しました。そして、大学時代の自分自身を思い出した時に人として情けないなということに気づきました。

それは、オーストラリアの俺の友人が大学に練習に来てた時に、日本語も通じない、英語は俺が話せない、なんとか頑張って伝えても少ししか伝わらない。あの時に面倒くさいと感じ後輩に仕事を押し付けたり日本語がわからないから「なんでわからないかな」とか言ったりしていました。

でも、こっちの人たちは今、まったくあの時のオーストラリア人の友人の立場にいる俺に対して、投げやりにすることもなく、面倒くさい素振りも見せず優しく丁寧に教えてくれています。


あの時の自分がいかに精神的に幼くて情けないか身にしみました。見た目ばかり気にして肝心の中身がまったく成長していませんでした。


最後に、もちろん生活して生きていく上でお金は必要ですが、お金を稼いだり高いものを身につける事だけに目を曇らせるのではなく、これからは物の豊かさより、心の豊かさを持っていきたいと感じました。