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RX抜き青モルトNEXT

モルネクシリーズの続編です。

 前回は《RX+NEX》パッケージを採用した踏み倒しメインの構築でしたがその8枠を一切入れ替え、素直に7マナ達成を目標としたデッキに変化しました。

 従来の構築ではコンボと捲りで爆発力を期待できたものの、緑の確保から来るマナベースの窮屈さや、メタカードに対する脆さ、マナカーブの歪さといった構築の違和感が目立ちました。新構築ではそれら不安要素を改善し、動きの再現性と対応力を重要視しています。

【リスト】

緑18、青10、多色20
ボルシャック19(単色12)

【固定枠】
メンデル
カツキング
マナロック
モルトNEXT
ドギラゴン剣
ボルバル

 この18枠は最大枚数固定で間違いないです。固定というのは対面を問わず自分の動きを押し通すカードであり、デッキパワーを最大限確保できるカードであると考えています。


【調整枠1】
栄光ルピア
決闘者チャージャー
英雄タイム
ボルドギ

 ほぼ固定と思っていい枠です。ただしこちらは対面次第で不要になったり、色バランスのため枚数を弄る場合があります。いずれも4枚まで検討されますが今回は多色調整で《栄光ルピア》が3枚になりました。


【調整枠2】
秘伝ドラゴン
サイバーエクス
モルト覇

 採用候補のカードはこの6枠以上で調整します。対面を想定して枠を埋めるため使用環境によって色が出るかと思います。自分の好みによる部分が大きいですが、対応範囲の広さや《秘伝ドラゴン》のシナジーを重要視して《モルト覇》を採用しました。


【超次元ゾーン】
バトライ
バトガイ
ガイハート
ガイオウバーン
ギガハート
ハートバーン
エンドレスヘブン
ジュダイオウ

 《モルト覇》に3枠も割いているためギリギリカツカツの8枠です。
《ガイハート》が《ビギニングスタート》と調整枠であり、攻めと守りで入れ替えます。

【各カード解説】

 安定して初手で緑マナを埋められるよう枚数を確保し、《秘伝ドラゴン》や《エクス》のように多色かつ対面を選ぶカードは枚数を抑えています。

【メインデッキ】

《メンデルスゾーン》×4
 最大値。減らす道理はありません。

《ボルシャック・栄光ルピア》×3
 自身が各種サポートに対応し、2ブーストできる生き物初動です。
強いことしか書かれておらず4枚確定のように思えますが、《マナロ》《スパヒ》に繋がるか多色埋めの余裕ができる以外にそれほどメリットがなく、最低限1枚ブーストで充分なため決闘者チャージャーより優先度は低くなっています。

《ボルシャック・ドラゴン/決闘者チャージャー》×4
 《栄光ルピア》と同じく3→5初動の枠です。およそ46%で2枚以上回収66%で単色を1枚回収出来ます。マナ置きの手札確保や、ボルシャックそれ自身が役割を持つためサーチも大変ありがたいです。緑マナを生めないデメリットこそありますが、補って有り余るメリットがあるので4枚確定です。

《ボルシャック・スーパーヒーロー/超英雄タイム》×4
 メインは呪文側、ドラゴンでありながら幅広く処理できる軽量除去札です。ジョー星こそなくなったものの、とこしえ等メタクリーチャーや赤単のウィニーを退ける必要があるため充分な枚数を採用したいです。3→5→7のマナカーブに組み込みやすく、《決闘者チャージャー》で回収できる点もこのデッキにおける強みと言えます。

《熱血カツキング》×4
 今更語るまでもない最強のインフラドラゴンです。MFで閣の誘発ができたり、自クリバウンスによるアタックキャンセル(アタキャン)で横展開を補助したりと、メインの動きにも関わってきます。召喚には青マナを要求しますが、《カツキング》と《ボルバル》で最低8枠積めるためそれほど気になりません。ただ、5マナで召喚を安定させるには10枚は必要に感じました。

《ボルシャック・秘伝ドラゴン》×2
 面処理、ブースト、マナ回収、打点をこなす器用貧乏なドラゴンです。強い部分ばかりに見えますが、相手の場に生き物が立たないと序盤の役割を持てず、斑のある使用感となるためメインプランには添えられません。《決闘者チャージャー》や《カツキング》の回収もあり、枚数を積まずとも場面に間に合わせられるので2枚採用に留めています。

《ボルシャック・サイバーエクス》×2
 青を含み確定除去を持つドラゴンです。あまり見かけないようですが、《カツキング》の色マナかつ《秘伝ドラゴン》と同じく取り回しの良さを評価して採用しています。《栄光ルピア》が2打点に変身したり、《ボルドギ》2面処理等、《ドラグナー》を使わない小手先勝負でも重宝するため構築における優先度は高めです。

《ボルシャック・ドギラゴン》×4
 殴り合いを受け止める最後の関門で、ハンドキープが容易であり受けの要としてある程度信頼しています。ヒットしやすいだけでなく、《カツキング》や《ボルバル》のように追加で打点を受けられる生き物も多いため質においても充分期待できます。手札を回せるデッキであり多少のノイズは無視出来ますが、対面次第で不要であることは確かなため、限りなく4枚採用に近いといったところです。

《マナロックドラゴン》×1
 素直に出してもほぼエクストラターンですし、デッキ内で唯一の直接相手に干渉できるカードなのでフィニッシャーとしても使えます。

《ドギラゴン剣》×1
 5コスト以上ドラゴンのバリューがバケモノになるバケモノです。《秘伝ドラゴン》の追加で面処理に参加しやすく、またマナ落ちからの復帰も可能になり以前に増して使い勝手が良くなりました。必ず入れてください。

《モルト覇》×3
 《モルネク》と並ぶ7コストのドラグナーです。ドラグハートを使える択として5枚目以降が必要であると感じ採用しています。専用枠として超次元を3枠圧迫していますが、それに見合うカードパワーであり対面を問わず回答を用意出来るため不要な場面もありません。
《秘伝ドラゴン》の登場でコンボ幅も増え、《モルネク》と遜色ないカードとなりました。《パワー7000より大きいタップしている的》があればかなりゲームに勝てます。

《モルトNEXT》×4
 今更取り立てて言うこともありませんがデッキコンセプトです。1枚で対応できる場面が多すぎるが故、各ターンで詰めるもしくは溜めることの吟味を忘れないようにしましょう。

《ボルバル-8》×4
 デッキカラーの性質上、対面のカードを封じるのが苦手でトリガー等ギミックを正面突破する必要があります。そこで活躍するのがこのカードです。ジャストダイバー(JD)で場持ちがよく、EXライフで疑似的な受けとなり、エクストラターンを駆使してトリガーを無効化します。《メンデル》《栄光》のブーストで9マナ捻って召喚もしやすく、バトガイ他から踏み倒しも出来るためコストの大きさも気になりません。色も申し分なく、着地した試合は簡単に勝てるため4枚確定です。

【超次元】

《バトライ刃/武神》
 基本的に《閣》として使用し、追加打点として《武神》になります。過剰打点の要であり、横展開や《ボルバル》のタネを量産出来ます。

《バトガイ刃斗/銀河》
 《閣》と違い頭で2点突っ込まなければいけませんが、リスクを超えれば手札からドラゴンを踏み倒せます。また、展開だけでなくドラゴン以外にゼンノーとして働くため龍解してターンを返せる場合もあります。

《ガイオウバーン/ガイラオウ》
 ドラグナーを除去カードとして使用でき、《ボルドギ》パワーラインの引き上げかつ多面処理を可能にします。しかし、《メヂカラコバルトカイザー》の破壊以外で具体的に役割を持つ場面が少ないため、調整枠として検討が必要です。

《ガイハート/ガイギンガ》
 攻撃の終わりに着地して、上手く使えばスパークやGストライクをすり抜けられます。《ギガハート》の使用頻度が増え、直接出すフィニッシャーとして《ガイギンガ》が最も通りやすいので採用しました。

《ギガハート/オウギンガ》
 《モルト覇》専用装備ですが、成立すれば《モルネク》以上の過剰打点になります。今までは場のドラゴン+《モルト覇》で詰めなければいけませんでしたが、《秘伝ドラゴン》の登場でゼロ盤面から奇襲的に龍解が可能になり、ラグなしで《サウザールピオ》のロックや《武神》の横展開が可能になりました。

《ハートバーン/ガイNEXT》
 《モルネク》単体で6点、シンプルに打点で勝てるなら必ず出します。殴り方次第で《ガイハート》のようにスパーク系のケアも出来ます。フォートレスであり除去されにくく、ターンを跨いで後続がSAになることも覚えておくといいでしょう。

《エンドレス・ヘブン/ネバーエンド》
 《モルト覇》で2点突っ込むか、自爆特攻盾追加で差を付けて《ネバーエンド》に龍解させます。デッキギミックにアタックトリガー(AT)が多いためフリーズの噛み合いが大変良く、これを起点にリスクを抑えて展開出来ます。

《ジュダイオウ/サウザールピオ》
 パワー4000以下を打点として無力化させます。特に言うこともありませんが、龍解は任意です。

《ビギニングスタート/ファイナルジエンド》
 画像には載っていませんが9枚目の調整枠です。《モルネク》から《ジエンド》を直接出せるため《ボルドギ》をブロッカーとして使えます。また、《モルネク》1枚の召喚でドラゴンを2体出せるため即時《閣》を龍解できます。《ガイオウバーン》と入れ替え候補です。

【プレイ、プラン】

 デュエルマスターズをやっていれば雰囲気で出来るかと思うので特に書くことはありません。対面のデッキタイプ、マナ置きを見て適宜細かい打点も活用してください。

 デッキの長所として、
①安定した過剰打点の生成
②英雄タイムの打ちやすさ
③《ボルドギ》によるカウンター


これら3点が挙げられます。
 特に②は処理でターンを稼ぐ=実質ブーストに等しいテンポを貰えるので、自分の動きを優先するだけでなく、相手のキルターンを後ろにずらすことも意識してください。

逆に短所として、
①受けループに対抗する手段がない
②どうしても盾のケアを出来ない瞬間がある


 ①は構築時点で割り切っているため仕方ありませんが、②に関してはプレイで極限までこちら側に寄せられます。

 《決闘者チャージャー》と《カツキング》でボトム固定からの確定アクションは頻繁に行うので下に置くカードを覚える練習はしてください。

【採用候補カード】

 今回は採用してないが入り得るカードの紹介です。

《ギャイア》
 デッキに噛み合う色で詰めの一手として最高峰です。おそらく必要となる場合は《ボルドギ》がいらないと思うので、その数枚を抜きつつ調整してください。

《鬼丸覇》
 エクストラターンの押しつけが最強です。しかし10コストは重く、《ボルバル》のように機転の利くカードでもないため今回は不採用でした。

《オロチリュウセイ》
 アリ寄りですがこれ単体の貢献度を考えると《ボルバル》に及びませんでした。

《紅王牙/クリムゾンビクトリー》
 下面で受け、上面で疑似圧縮として使えます。盾受け意識なら強そうですが、似た役割の《英雄タイム》が使いやすくマナカーブにも組み込みやすいので一歩及びませんでした。

《ガイギンガGS》
 赤単で場持ちがよく、不意のGSが強いです。

《フェアリーギフト》
《スクランブルチェンジ》

 速度の底上げになりますがマナカーブがブレやすく、リカバリーが効きにくいと感じました。何より、これ自身がドラゴンでなく、引けない=山にあるときがあまりに邪魔だったため不採用にしました。

【入らないカード】

 入らないカードです。《カツキング》と《モルネク》を基盤にデッキを組むとき、入れられないカードをあえて書いておきます。

《モモキングRX》
《ボルシャック・モモキングNEX》

 冒頭でも書きましたが、マナ基盤を確保し再現性を増すためこれらのカードは入りません。別デッキです。

《ドキンダム》
 展開が制限されるのはもちろん、山を一周するデッキなので封印落ちがしんどいです。

《ドルマゲドン》
 《ボルシャック》全般と《カツキング》が殴れないデメリットが大きすぎます。

《ザークタイザー》
《ザークピッチ》

 ハンデスメタでマッドネスカード。ハンデス自体は《決闘者チャージャー》でも気持ち避けられますが、《とこしえ》を添えられるだけで途端にしんどくなるためこれらで解決できるとは思えませんでした。

《ボルシャック・クロス・NEX/ボルシャック英雄譚》
《ボルシャック・決闘ドラゴン》

 アドバンスで入れるほど強くないです。《モルネク》を抜いてください。

《姫様宣言プリン》
 次元を圧迫するだけで大して働きません。《RXNEX》でもギリ入らないです。

【あとがき】

 2021年頭の《閣》+《モルネク》解除からいろいろな型で触ってきましたが、今の青入り型が一番しっくりきました。

 《閣》と《カツキング》の相性の良さは出た当時から感じており、色の確保に悩んでいたところで《ボルバル》が現れて基盤として完成。速攻やメタクリーチャーに対して有効な《英雄タイム》は必ず採用したく、足回りを支えられる《ボルシャック》パッケージをそのまま採用しました。順を追って見ればシンプルな構造のデッキになってます。

《ネバーループ》など受けデッキに対して超が付くほど不利ですが、逆にそれ以外で目立った不利はなく、現代デッキでも悪くない位置につけると思います。

《モルトNEXT》の構築で悩んでいたらぜひ真似してください。


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