ユニクロデニムを育てます。 #2
お疲れ様です🙇♂️皆さん、いかがお過ごしでしょうか?
まだ寒さが残りつつも、少しづつ春の兆しが見られますね!
現在、ユニクロデニムを育てている私。かくかくしかじかありまして、ユニクロデニムを穿き込んでいます
かくかくしかじかは#1を読んで頂けると、幸いです。
現状
現在、穿き込んで33時間目でございます。
ぶっちゃけたところ、エイジングとしては、まだまだですね😂
ヒゲやハチノスの候補地ができたくらいのところですね
色落ちの動画を上げている方々は、400時間とか1000時間とかとてつもない時間穿き込んでいます。それに比べたら、時間的に全然まだまだですね笑
これから一か月弱は穿けるので、育ってくれるといいです!
一応、リジットで買ったので、糊落としはしました。糊付けはしていません。
ここで、「エイジングさせたいなら、糊付けしろよ。」と思った方もいるかもしれません。
今日は「なぜ糊付けしないのか。」について、デニムに詳しくない方にもわかりやすく話そうと思います!
リジット(新品)のデニムに糊が付いている理由
まず、なぜリジット(新品)のデニムに糊が付いているのか。という話が必要不可欠になります。
布のいうのは、糸を織って一枚の布になっています。布を織っていく時に、縦糸と横糸を織っていきます。
デニム生地の場合、縦糸はインディゴで染められた糸、横糸は白糸を織って作られます。生地を織っていく工程で、縦糸をピーンと張る必要があるんです。その際、縦糸に糊を付け、固めておく事で作業がしやすくなります。(他にも、糊でコーティングする事で糸の毛羽立ちを抑えて、質の良い生地を生産する事にもつながっています。)
なので、糊の付いたインディゴの縦糸と、何も付いていない白の横糸を織り機で織っています。
その結果、デニムには表と裏があります。
これを見るとわかりますが、表はインディゴ、裏は白っぽいですね
という事は、表は縦糸が見えていて、裏は横糸が見えているという状況です
つまり、糊が付いているのは縦糸なんです
この話が、のちのち重要になってくるので、覚えておいてください。
糊落としをするのはなぜ?
そして、糊落としをする理由はなぜか説明します。
穿き込んでいくと、アタリやエイジングが進みますが、同時に皮脂や油脂も蓄積されます。そうすると、洗濯しなければなりません。
デニムは綿なので、洗濯・乾燥すると縮みます。さらに、縦糸は糊でコーティングされた状態なので、コーティングの糊が剥がれると、びっくりするくらい縮みます。
この糊を落とさずに穿くと、せっかくかっこいいアタリが出ても、洗濯で縮んでしまったら、アタリの場所がズレてしまいます。
こうなると、せっかくアタリが付いたのにズレてる😭という悲しい現象が起きます。
糊落としはこれを防ぐために行うのです!
糊付けとは
そして、糊付けとはなんぞや?と思った方も少なくないと思います。
説明すると、
デニムをひっくり返し、裏面に洗濯糊を塗ります。そうすることで、生地を硬くすことです。(表面に付けると、糊の影響で、光沢が出て、見た目が悪くなってしまいます。)
糊付けをすることで、アタリが付きやすくなったり、メリハリのある色落ちになります。
今の話を聞いて、
「アタリが出て、いい色落ちするならしたらいいじゃん!」と思ったと思います。
でも、糊付けはしたくないんです!(頑固ですね笑 しかし、こだわりなんですよ)
ここからは、私が糊付けしない理由について話します!
糊付けをしない理由
まず、1つ目の理由ですが、本来、糊は縦糸にしか付いていないのに、裏面の横糸に付いてしまうからです。
はい、さっきの話ですね。
裏面の白い糸に糊を付けることは、糊とは全く無縁の横糸に糊が付く事という事で、本来の目的とかけ離れています。
2つ目は、家庭用の洗濯糊と工業用の洗濯糊は、全くの別物であるからです。
デニムを織る時に使う糊は、工業用の生地を織るのに適した糊なんです。家庭用の洗濯糊とは全くの別物なんです。
工業用の糊は、加工に適した特別な配合で、加工するためにつける糊です。様々な機能を持っていて、糸に浸透しやすかったり、浸透せずコーティングインだけできたり、本当に様々です。
家庭用洗濯糊は、型崩れしにくくしたり、着心地を改善するために付けます。ワイシャツをパリッとさせたりする時に、使いますよね?
この二つは全く別物。それをデニムに塗る事は、私的には納得いきませんでした。
そして、最後に、
生地本来の個性を殺してしまっているからです。
作り手側は、生地にこだわっていたりします。(ユニクロがこだわっているかは、定かではありませんが…カイハラ社を使っているという事は、こだわっていると考えています。)
綿花の素材や織り機、オンス、染料など、作り手側がこだわるポイントは様々です。それらの条件の違いによって色落ちの表情が変わってきます。
そのいろんな条件の違いによって、色落ちの個性が出ます。デニムによって、色落ちやエイジングは全然違います。
作り手はいろいろ考えて企画をします。しかし、作り手側は、横糸に糊が付く事を想定して、生地を作るのでしょうか?作り手の想定していた色落ちになるのでしょうか?
ここで私が思ったのは、
「作り手側のこだわりや生地本来の個性を殺すのは、正解なのか?」
本当にデニムが好きである私は、「生地の個性を殺してまで、作り手側の意図を殺してまで、糊付けする事は果たして、自分の流儀に反しないのだろうか。」
などなど…いろいろ考えました。
その結果、糊付けしませんでした。
別に、「デニムに糊付けしてはいけない。」ということはありません。
した方が、いいアタリが出て、いいエイジングをするかもしれません。
あくまでも、これは私の見解です。
少しでも参考になればと思います。
極論、自分が納得して、満足すればいいんです。デニムのエイジングなんて、完全な自己満足なので!
長くなってしまって、すみません。ついつい、熱くなってしまいました。
好きなものには、熱が入って話してしまう性格なので…😓
読んでいただき、ありがとうございました🙇♂️
Have a nice day!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?