花がキライな人っているのかしら？今回の「好き好き…」あまりにも“ありがちなテーマ”故に「ひと味違う着地」を目指しますがどうなることやら…(自分でハードルを上げました)。

現在の家に引っ越した際お仏壇を買い替えました。現代風のスッキリしたお仏壇は掃除もしやすく、花を切らさないよう日々お手入れするよう心がけています。お仏壇担当は私…だから仏様にお供えするお花は私の気分次第。意外なことから「花のある暮らし」が始まり今に続いています。季節のお花を日々供えることは“まだいっしょに暮らしている気持ち”の表れかもしれません。

今回はお供えするようなお花に限らず「私の好きな花」について、ヒマワリのようにおおらかに綴ってみようと思います。

①カラー
白い花は大人になって好きになりました。子どもの頃、白い花のイメージは“寂しくて地味”。そんな私が大人なって「白い花のよさ」に気づくきっかけとなったのがカラー。高く長く伸びた茎の上に、白い苞(ほう)と呼ばれる葉の一部に包まれた黄色い花が咲くサトイモ科の植物。

●十年前…結婚式のときにカラーのブーケを持ちたかった私。ところが選んだドレスはふんわりとしたデザイン。当時の職場の先輩が、お祝いに素敵な手作りブーケをプレゼントしてくださることもあり“カラーのブーケ”は幻となりました。
最近は白以外のカラーや、鉢植の小さめのカラーも見かけます。その姿は“下を向くな！顔を上げて！”と語りかけているように思えて私はカラーが好きです。
ちなみにカラー以外の白い花…アジサイやツツジ、ユリやヒガンバナも好きです。

②ヤグルマギク
青い花が好き…今回「好き好き…」を書くにあたってじつは気づきました。“青みがかった花”は紫になってしまうことが多いのですが、やはり「青い花」が好きです。思えばオオイヌノフグリが“好きな青い花1号”。原っぱに小さくても青い色があると、緑を引き立てオオイヌノフグリ自体も存在感をちゃんと放っている…私は子どもながらに「青い花の希少性」を感じていたのかもしれません。

最近はネモフィラが人気ですが、私は青い花と言われるとワスレナグサも好きです。亡くなった母はリンドウが好きだったので、季節になるとリンドウも供えます。
忘れてはならないのがアジサイの青。実家にもアジサイがあったのですが、わが家のは赤紫でした。よそのお家で青いアジサイを見ると、とても羨ましかったっけ…。未だに青いアジサイの垣根を見ると足が止まります。アジサイは土の性質によって花の色が決まるとか。ちゃんと勉強すると奥深そうな花のようです。

③ハス
自宅で鑑賞することは極めて少ない花だと思います。最近では、品種改良で小さめのハスもあるようです。水を張れる水槽のような容器で水栽培出来るセットをカタログで見たことがあります。基本的にハスは結構「大型の花が咲く植物」だと思います。ハスの花が開くときは音がするのだとか…。ハスで有名な池で、早朝にハスの開花に立ち会うとつぼみの割れる音がかすかに聞こえるのだそうです。ハスの開花は早朝…一度何処かに「ハスの開花」を観に行きたいなぁと思っています。
ハスといえばレンコンはもちろん、種や葉が食生活とも関係が深いということ。東南アジアの国々では葉っぱで食品を包んで煮炊きした料理があるし、種は炒って食べたり料理の食材として使われます。意外と知られていないのは「ハスの葉のお茶」ベトナムやタイなどではよく用いられるようですが、ほのかに花の香りがして苦みが少なく、ときどきすごく飲みたくなります。日本ではなかなか手に入らない「ハスの葉茶葉」ありそうなお店に行ってもあったりなかったり。高価な物でもないので「見つけたら多めに購入」します。

一般的に「切り花」で楽しむ花ではないので、出向いて花が咲く時間やその時の風景や音・香りも含めて「ハスという花」なのかもしれません。
そういえば桜にもハスと似たところがあるような気がします。
何といってもハスの雰囲気が私は大好き！泥水の中にでも根を伸ばし花を咲かせる…。花の時間は短くとも、ひたむきに役目をまっとうする姿。この花を見ると特に背筋が伸びます。

暦の上では春はすぐそこ。寒さも経て、春が来て花を咲かせます。今年観る花はきっと「一度きりの花」今年もひとつでも多くの花といっしょの時間を毎日楽しんでいけたらと思います。