【1$の価値】その7。

シモダです。冬がはじまりました。

前回からおよそひと月が経過。消費税10%もあっさり定着し、イートイン脱税をいかに取り締まるかに世間の注目が浴びせられているとかいないとか。なんて話はさておいて、今回も1$を使ってどれだけ楽しいことができるかについて書いておく。

とはいえこの企画もはや7回目を迎えて、これまでに駄菓子屋、古書店、中古CDショップ、100均とネタというネタをしゃぶり尽くした。そもそもの手札の数が少ない100円縛り、いま思い浮かぶのは遊園地にある小銭を入れると動く機関車トーマスの乗り物ぐらいだが当然対象年齢ではないので断念。世の中は100円で遊ぶ人間に冷たい構造になっている。

と、思ったが果たして本当にそうなのか。という疑問がふとよぎったので、今回は世の中を練り歩いて100円愛好家にどれだけ優しいかを検証してみたい。それっぽい言い回しをして誤魔化そうとしたが、要は街ブラである。街ブラといえばこの1$WONDERLANDブログでも和仁ひかりさんが得意とするジャンルかもしれないが(第1回目の記事は特によかった)、最近は街ブラ感が薄れてる傾向にあるのでその隙に街ブラ王の座を乗っ取ってしまおうという算段である。

そんな野心に満ち満ちて、自宅の玄関を飛び出した。

普段何気なく歩いている街中でも、「100円」という数字を常にイメージする事でいつもと違って見えてくるから不思議だ。あと100円を常に脳裏に描きながら歩いているなんて書くと守銭奴っぽく見えてなんかいやだ。

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歩いていると早速今回の企画のためにあるような「100円パーク」を発見。ほにゃららパークってつくとなんだかゲームセンターや遊園地感があって良い。だがしかし実際はただの駐車場。しかも100円だと40分しか利用できない。こんなウキウキする名前つけずに、100円駐車場とかにして欲しい。ちなみに早々にこの駐車場を見つけてしまったので、この街ブラの制限時間は「40分」にした。40分以上やってると頭がおかしくなってしまうので、適正時間だと思う。

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そのコインパーキングのすぐ近くで見つけた看板。まさかのコンボが発動した。認識できるギリギリのラインで書かれている(上限100円)が現代社会を表しているようでなんともだが、それでも100円を負担してもらえるので、さっきの駐車場だと100円で80分の滞在が許されることになる。この企画の制限時間も80分にすべきでは? と一瞬己にさらなる枷を嵌めそうになったが、そっと見過ごした。誰だって自分が一番可愛い。

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その近くにあったラーメン屋さんでは煮たまごが100円だった。ただ断言しておく。こういうお店で煮たまごだけ頼んで100円置いて帰るようなことをすると絶対に怒られるか、怒られなくても絶対に嫌われるので、ちゃんとラーメンなどを注文することを強くお勧めする。この企画では100円しか使えないので入店はしなかったが、是非また通常時にお邪魔して煮卵トッピングしたい。

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街中でよく見かけるS-DRINK(スーパードリンク)の自動販売機。500mlPETはもちろんのこと、CANならなんと2本も購入が可能(can)なのである。思わずルー大柴みたいなことを言いたくなるほど優しい自動販売機。若干傾いて展示されているUCCのコーヒーなどべらぼうに甘畔、それを飲むと逆に喉が乾いてしまう禅問答みたいな欠点があるのが玉に瑕だが、疲れている時などには良い。

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そんなに疲れていなかったし、過剰な糖分摂取を躊躇うお年頃なので、おとなしくお茶を100円で買った。これは自分だけかもしれないが商品名に「あなたの〜」がつくとなんだか押し付けられているような恐ろしさを感じてしまう。暗い夜道で後ろからひたひたとつけてきた人からそっと小さな声で「あなたのお茶」と言われてみようもんなら、その場でちびってしまう自信がある。

そんなこんなで40分の街ブラは終了した。予想通りトーマスの乗り物は街中にはなかったが、思いの外100円表記のものが色々あったような気がする。皆さんの街にはどんな100円があるのか、ぜひふらふらと歩いて見てほしい。あなたのお茶はあなたのそばにもきっとあるでしょう…

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