IT業界の新人研修を終えて

こんにちは、yukihisaです。
僕はゲーム業界を目指していたものの、途中で挫折してIT業界へと進みました。4月から始まった新人研修が6月1日に終わり、現在は本社でOJT研修を行っています。2か月間という短い期間でしたが、非常に濃く貴重な経験をしたように思います。振り返りと思い出の整理のために、この新人研修での出来事や感想を記事にまとめられたらと思います。


出会い

僕の受けた新人研修は、会社外の学校のような場所で他の会社の新人たちと一緒に研修を受ける、という形式でした。そのため、研修では他の会社に就職した専門卒や大学卒の新社会人たちと一緒に講義を受けることになりました。参加している会社は僕のところを含めて全部で5社、合計11人の参加者で2か月間の研修を受けました。

研修が始まって早速思ったのが、色んな人がいるな、という事です。専門卒の20歳、大学卒の22~23歳、そして転職組の20台後半~30歳と、幅広い年齢層の人たちが一堂に会して研修を受けていました。みな経歴も様々で、手品師やコスプレイヤー、チェロ弾きなどユニークな人たちがいてとても驚かされましたね。

そんな色んな人たちとの出会いを皮切りに2か月間の研修が始まりました。



研修の内容

はじめに研修の内容を軽く説明します。僕が受けたのはITの技術を学ぶコースで、主にプログラミングの勉強と実践を行いました。2か月の中で座学を受けつつ自力でプログラムも作る、という研修です。専門学校のようなものを想像してもらえれば言いかと思います。


僕にとってのプログラミング

僕にとって、プログラミングの研修は今までの復習という意味合いが強かったです。研修内容の中では、プログラミングの文法よりも多人数で開発をする大変さが非常に良い学びになりました。

研修の中で僕はグループ開発のリーダーを務めたのですが、これが本当に難しかった。開発のリーダーとして僕は、「こういうプログラムを作って」というお題に対して、どういうプログラムが何個必要なのか、プログラムを書くために用意しなければならない仕様書は何か、それらのプログラムを誰に割り振ればいいのか、いつまでにそれらのプログラムを書き上げてテストに移ればいいのか、といったプログラミング外の様々な内容を処理する必要があったのです。

更に、メンバーの成果物を確認するのも僕の仕事でした。返ってきた成果物の体裁が整っていなかったり、間違いが多かったりする(仕方ないことですが)ため、その修正だけで時間が溶けてプログラミングで詰まっている人の面倒を見るのに時間を避けないこともあり、非常に苦労しました…。

しかし、苦労のかいもあり、5日間のグループ開発でメンバーはメキメキと成長。最終的な成果物は1つのエラー以外すべての要件を満たし、デザインもバッチリと決まったレベルの高いものを作ることができました。自分の成長を含め、人間が育っていく姿というのを実感できたように思います。





研修期間中に思ったこと

さて、研修が専門学校のようなものだと上では言いましたが、実際は学校以上の緊張感がありました。なぜなら、研修が会社の人にも研修先での態度を評価されたり、学校の何倍も厳しい講師がいたりする環境だったからです。そんな環境の中で僕が印象に残った内容などをいくつか挙げていきます。

ストレス

僕が最も辛いと感じたのがストレスです。最初に言う事がストレスかよ!と思われるかもしれませんが、本当にストレスとの付き合い方は重要です。特に社会人になってから、腹痛がするなどストレスが直接体に出るようになった気がします。研修期間中、具体的には以下のようなものにストレスを感じていました。
・知らない人(ほかの研修生たち)との出会い
・満員電車
・通勤時間の長さ
このうち、他の研修生との出会いは時間をかけて友達になることで解決できました。一方、満員電車と通勤時間の長さは研修期間中はずっとストレスを感じており、今後も慣れることは無いだろうことがこの身をもって理解できました。

僕が満員電車のストレスを減らすために取っていた対策は以下のようなものがあります。
・音楽を聴く:好きな音楽を聴くことでストレスを若干軽減できました。
・寝る:寝ている間はストレスを無視できました。また、目を瞑っているだけでも人の多さを紛らわすことができます。
・漫画を読む:一番効果がありました。好きな漫画に集中している時間は他人が周りにいることを忘れられます。

結論として、ストレスは自分が本気で好きなものを摂取することで対策ができることが分かりました。今後もストレスを感じた時のために、日頃から本当にアガる音楽リストや、とっておきの読みたい漫画リストのようなものを作っておこうと思います。


初めてのお給料

社会人になってからのイベントとしては、何といっても初任給があるでしょう。仕事として研修を受け、社会人として初めての給料を頂きました。自分の口座に2桁万円という金額が入金されているのを見て少しだけ嬉しい気持ちになったのを覚えています。しかしながら、僕は普段からあまりお金を使わない生活をしていたため、給料が振り込まれた後は何にお金を使えばいいのかが分かりませんでした。今はとにかく貯金に回すのがいいのかなと思っているほどです。NISAとかやればいいんですかね?


休日の過ごし方が分からない

社会人になり、休日の過ごし方が全く分からなくなりました。これまではゲーム業界に行きたいという目標や、ゲームで高いランクになりたいという目標のために暇な時間を費やしていたのですが、それがIT業界に入った途端ぽっかりとなくなってしまいました。最近の休日は外食をしたりゲームや漫画で時間を潰したりしているのですが、どこか空しい気がします。休日に目標をもって行動するためにも、前回やりたいことリストを書いたのは正解だったかもしれません。



IT業界という環境で


理想とは程遠かったIT業界

一口にIT業界と言っても、インフラ系、ソフトウェア開発、Web系など、その範囲はかなり広いでしょう。今回の研修は、業界の中でもプログラミングをしてソフトウェアを開発する系の会社に向けられた内容でした。
僕は今までずっとIT業界に対して時代を先行してキラキラしているイメージを持っていましたが、現実はそんなことも無いようでした。例えば、研修先が古そうな建物で正方形のモニタを使っていたり、僕の会社はリモートワークのためにわざわざ全員がデスクトップパソコンを家に持ち帰っていたようです。そしてそんなリモートも5月から完全に禁止となったようで…。
こういった内容は僕の想像とは大きなギャップがあったため、少しショックを受けました。最近は、きれいなオフィスでリモートで自由に働けるようなキラキラした会社はWeb系やクリエイティブ系の会社に多いような印象を持ち始めています。


みんなオタクで居心地がいい

そんなIT業界ですが、研修先で一緒になった若い世代の人たちはオタクが多くて居心地が非常に良かったです。例えば、アニメやゲームが好きだったり、ニコニコ動画でネタになるようなことをよく話したり…。さらに、今年の研修生は度を越した陰キャが少ないのも救いでした。皆が普通に気さくで話しやすい性格だったので、こちらも気楽に過ごすことができたのだと思います。特に、ポケモンBWを好きだと言っていた人がいて、その時はとても興奮してしまいました…。



IT業界の新人研修を終えて

2か月間という研修も終わってみればあっという間。研修の最後は全員がそれぞれ考えたビジネス提案をプレゼンして終了となりました。皆色んなアイデアを持っていて、最後まで面白く研修を受けることができたと思います。

2か月間の厳しい時間を共に過ごした他の会社の研修生たちとは、個人的には今後も色んな場面で関わりたいと思っています。これから社会に放り出される我々は再び人間関係を作るところから仕事が始まり、慣れない環境で辛い気持ちになることも多いでしょう。自分の会社で働き始め、各々がいろんな経験を積んでから、また集まって仕事の話やオタクな話を交わしたいものです。

研修が終わり、あいつは今どんな仕事してるのかなぁとか、あの人は今後出世するだろうなぁとか、あの子はこの記事を読んだら句読点の少なさにじんましんがでるかもしれないなぁとか…

色んな思い出にふけりつつ、この記事を締めくくらせて頂きたいと思います。今回も読んでくださりありがとうございました。

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