2010年代の少女漫画(オタク的な視点から)

少女漫画についてネットで議論になる度に、誰も最近の少女漫画の名前を出さないという事態が起こります。24年組や白泉社のSF系の少女漫画はよく名前が上がるのにも関わらず。特にここ10年はなかなか語りに上がってこないので、どのようになっているか(アバウトですが)記録していこうと思います。

◯集英社

『りぼん』...オタクとの接点はあまりない(『さよならミニスカート』がジャンプ+に転載されて話題に)。

『別冊マーガレット』...『君に届け』や『アオハライド』がヒット。アニメ化もされたが、オタク的とは見做されなさったようで黙殺。『俺物語』も一部で話題に。

『Cookie』...『NANA』休載後の時代で奮わず?オタク的ではない。


◯小学館
『ちゃお』...ゼロ年代にあったアニメ化が無くなり影が薄い。少女漫画界のレジェンド・やぶうち優が『ドーリィ・カノン』で気を吐く。

『少女コミック』(『Sho-Comi』)...エッチだと揶揄されて20年近くになるだろうか。オタクとの接点が無いように見えるが、くまがい杏子のファンタジーものは出色。

『別冊少女コミック』...『7SEEDS』が奮闘。オタク文脈に接続するものは停滞?

『Cheese!』...『5時から9時まで』『ぴんとこな』など実写化多数だが、オタク的ではない。

◯白泉社
『花とゆめ』...『神様はじめました』がヒット。『フルーツバスケットanother』もある。『暁のヨナ』が長期連載。

『LaLa』...『夏目友人帳』『学園ベビーシッターズ』などが長期連載。オタクと接点があるのかどうか微妙だが、近いところにいる。

『Melody』...『ジャンプ改』から移籍した『かげきしょうじょ!』が気を吐く。


◯講談社
『なかよし』...オタク向け度が後退?ゼロ年代リバイバル(CCさくら、東京ミュウミュウなど)

『別冊フレンド』...実写映画化されがちで、オタクとの接点はほぼ無い(『3D彼女』が揶揄的に?話題になったか?)が、『私がモテてどうすんだ』は腐女子の話。

『デザート』...『花野井くんと恋の病』が勢いがあり、現在も連載中。オタク文脈からは遠い。

『BE・LOVE』...『ちはやふる』の時代。

『Kiss』...『東京タラレバ娘』『逃げるは恥だが役に立つ』などがヒット。オタク文脈からは遠い。

『ARIA』...2010年代のうちに創刊、休刊となってしまったが、pixivとのコラボでネット戦略を繰り広げた。『初恋モンスター』がアニメ化し、(ギャグ的な意味で)人気を博した。

『アフタヌーン』...青年誌だが『宝石の国』、『来世は他人がいい』『スキップとローファー』など、少女漫画っぽい作品を複数掲載。『宝石の国』は3DCGを使ったアニメ化で話題に。 


◯祥伝社

『FEEL YOUNG』...『違国日記』『後ハッピー・マニア』など。オタク的かは微妙だが、リアルな人間関係を摂取するのが好きなオタクとは親和性がある。


 このように少女漫画を見ていけば、沢山最近の少女漫画の話題作があるわけです。スルーするわけにはいかない。




よろしければサポートお願いします。サポートで本が買えます、勉強が進みます!