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株式会社 1Line Official note Vol.037


ONE COATINGについて「 レザー製品 編 」


ファッションアイテムや家具など、様々なシーンで活躍するレザー製品。
そんなレザー製品で、よく寄せられる困りごとは、
 ・汚れ
 ・シミ
 ・かび
 ・変色
 ・摩耗
 ・臭い

です。
品質の良いレザーほど扱いが難しく、すぐに汚れたり、かびたり。ガッカリした経験がある人も、少なくないと思います。
今回は、そんなレザー製品に、ONE COATINGができることを、まとめてみました。

1.レザー製品に最大で8種類の機能をプラス


ONE COATINGは、アイテムを綺麗に長持ちさせる機能を、最大で12種類、取り揃えています。
その特徴から、「サステナブル・テクノロジー」として注目されています。
目に見えない機能ですが、日本国内の試験機関でエビデンスを取得することで、その効果を見える化しています。
その内、レザー製品にプラスできる機能は、以下の8種類です。

 消臭 99%以上(一般財団法人カケンテストセンター)
 除菌 99.9%(一般財団法人日本繊維製品品質技術センター)
 抗菌 99.9999%(一般財団法人日本食品分析センター)
 抗ウイルス 99.99%(一般財団法人日本繊維製品品質技術センター)
  ※エンベロープ型、ノンエンベロープ型いずれも取得
 撥水 5級(一般財団法人日本繊維製品品質技術センター)
 撥油 6.5級(一般財団法人ボーケン品質評価機構)
 耐摩耗 3倍(一般財団法人日本繊維製品品質技術センター)
 抗かび 99.9%(一般財団法人カケンテストセンター)


2.外部からの汚れや劣化から守り、内部の油分や栄養を逃さない


ONE COATINGは、レザーの表面に、見えない膜を張ります。
そうすることで、外部に対しては、汚れ、摩耗、かびなどからレザーを守る、鎧の役割を担います。
内部に対しては、レザーが持つ油分や栄養を逃さないパックの役割を担います。
レザー製品も、その特性は人の肌と同じです。しかし、生きている人のように自己回復力はありません。
ONE COATINGやメンテナンスによって、劣化の要因を軽減させることができます。

3.見た目が変わらない


これまでコーティングが採用されなかった業界、ブランドでも、ONE COATINGが採用されている理由は、その「見た目が変わらない」 1Line独自の加工技術があるからです。
見た目や風合いがほぼ変わらないので、デザイン性を損なうこともありません。
これからは、見た目で商品を選び、後から自由に機能をプラスする時代になります。

4.あらゆるタイミングで加工できる


製品になる前・なった後、販売時・メンテナンス時など、あらゆるタイミングで加工できます。
製品になった後で加工できることで、縫製部分を含め、アイテム全体を機能で包み込むことができます。
メンテナンス時に加工することで、汚れや劣化のスピードを落とし、メンテナンスの機会を低減させることができます。

ONE COATINGは、製造の過程でも、物流の過程でも、納品の現場でも、案件や条件に合わせて加工タイミングが選択できることも、これまでにない特徴の1つです。

5.メンテナンスが楽になるとアイテムも長持ち


欧米に比べ、レザーのメンテナンスは、まだまだ一般的ではありません。
レザー製品はメンテナンスが難しい、すぐに汚れてしまう等の理由で、他の素材アイテムを選ぶ人も多いのが現状です。
そんなレザーも、ONE COATINGを行うことで、機能性素材に近づくため、メンテナンスが楽になります。
撥水、撥油機能が汚れを弾き、抗菌、抗ウイルス機能が菌やウイルスの繁殖を抑え、消臭機能が臭いを分解し、抗かび機能がかびの発生を抑止してくれます。
市販のレザーを傷める除菌剤などが使われる機会が減ることでも、アイテムの長持ちに繋がります。

(ONE COATINGの採用アイテムの一例)
ファッション:レザージャケット、鞄、紳士靴、スニーカー、時計など
家具・インテリア:ソファ、チェア、ベッド、ラグ、カーテン、寝具など
車:シートなど内装全般


人の手を使う仕事づくり


1Lineは、「人の手を使う仕事づくり」を目指し、創業した会社です。
現代の日本では、人の手を使う仕事は、
 ・職人がなせる特別な仕事
 ・誰でもできる単純な仕事
の2つに分かれています。
職人の仕事は、技術革新によって年々仕事が減り、賃金も下がり、継承する成り手も減っています。
また、障がい者雇用など単純作業は、まだまだ人が自立して食べていける賃金には届いていません。
1Lineは、「誰でもできる仕事で、誰にもできない仕事」をつくることで、単純な仕事で高賃金を生み出すことを目指しています。そのため、ONE COATINGをはじめ、それを可能にする商品やサービスを、自社で1から独自に開発してきました。
現在、家具、ファッション、車など、大手・高級ブランドを中心に、採用が進んでいます。

実現可能なサステナブルの仕組みづくり


現在、創業当時に一般的ではなかったサステナブルの言葉が広く認知されることで、1Lineが目指す未来を、一言で簡潔に伝えることができるようになりました。
1Lineの商品やサービスは、誰が、どんな目的で使っても、必ず、人・モノ・環境のサステナブルに繋がります。このように、無意識で実現できる商品やサービスを作り、広く利用されていくことが、最も現実的な方法だと考えています。

菌育プロジェクトin ルワンダ



菌滅の社会的な取り組みとして、子ども達に「菌育」を届けるプロジェクトを行なっています。
今年5月、東京都港区内の児童 約15000人に向けて、菌育BOOKと菌滅シートを届け、学校での菌育に役立てていただきました。

  東京都港区内学校での菌育について

今年7月、国際教育支援NGO団体「なかよし学園」の中村さんにご協力いただき、カンボジアの小学校で、菌育授業を行われました。

  カンボジアの小学校での菌育について

そして今回、ルワンダの小学校と縫製工場で、菌育と菌滅施工が行われました。
ルワンダと日本では、衛生概念も、菌やウイルスに対する考え、教育も異なります。なかよし学園の中村さんは、ルワンダの人達にも分かりやすく、感染経路や予防方法を伝えてくれています。
菌育は「知ることが一番の感染対策」と考え、子ども達に分かりやすく伝える活動です。

また、日本が持つ高い抗菌技術を、シートにすることで、世界中に届けることができます。
世界では、コロナではなく、不衛生な環境で亡くなる人が沢山います。
コロナ禍で開発してきた菌滅を、今後は難民キャンプなど衛生を必要とする場所に届けることも進めていきたいと思っています。

「菌滅シート」・・・障がい者雇用施設で手作り製造
「菌滅」・・・安心と雇用を支え合うプロジェクト
「菌育」・・・子ども達に基本的な知識を伝え、将来にわたる安全安心につなげる活動

【連載:1Line ヒストリー】第20回 1Line設立編


自分が想い描く仕事をするためには、自分で会社を創るしかないと思うようになっていました。
しかし、会社設立のきっかけは、予想もしていなかった、妻に癌が見つかったことでした。
目の前が、本当に真っ暗になった瞬間でした。

勤めていた会社は、いろいろなことにチャレンジさせてもらえる場所で、将来の自分の糧にしようと、貪欲に、あらゆる経験と量をこなしていました。
自分を成長させられる場所である反面、働き手とその家族が守られる場所、器ではありませんでした。
それを実感した時、そこで働く気力を失い、また、妻と過ごす時間を作るためにも退職しました。

私の妻は、プロのオペラ歌手です。癌は、その喉に見つかりました。
医者から、声帯を傷つけずに癌を摘出することは難しい。命を取るか、歌を取るか、どちらが選んで欲しいと言われました。
妻は、歌うことを選びました。
私は、妻の選択が妻らしく、正しいと思いました。
今後、どうなるか分からない人生を、覚悟を持って二人で生きていこうと決めました。

手術は、声帯を傷つけないように部分摘出で行われる予定でした。
手術室に入る直前、妻が執刀医に、歌えなくなってもいい、全摘出をして欲しいと伝えました。
私は一度、パートナーを事故で失っています。
妻は、私にまた同じ思いをさせたくないと、自分の命よりも大切な歌を諦め、私との人生を選択してくれました。
執刀医の先生が全力を尽くしてくれたことで、癌を全摘出しながらも、声帯を残すことができました。
リハビリを経て、妻はまた歌えるようになりました。
復活の舞台は、ドイツのベルリン・フィルハーモニー交響楽団との共演。その後、年末のNHK交響楽団との第九と、苦難を乗り越えて、また舞台で輝き、歌う妻を見て、心から誇りに思いました。

会社設立のきっかけは、このように予想もしていなかったことでした。
しかし、自分が成すべきことを成すために、努力する人を守る器になるために、会社を創りました。
こうして、1Lineは、一歩一歩 不器用に、歩み始めました。

これまでの1年にわたる個人ヒストリーに続き、これから会社ヒストリーを綴っていければと思います。
1Lineヒストリーの第1話