無鵺と私と幻覚。

「華胥奇譚録 無鵺」は良い。

 私のイチ推しカプセルトイ、
 「華胥奇譚録 無鵺」については
 先日投稿した記事を読んで欲しい。

 そしてあわよくば、
 まだ実機がないか探してほしい。

 あなたのお手元にも無鵺を。

限界オタクは幻覚を見る。

 可動式フィギュアやカプセルトイなど
 おもちゃの写真を撮って
 公開したりすることを
 「オモ写」というらしい。

オモ写(オモしゃ)とは、オモチャを撮影した写真作品のことである。オモチャと写真を組み合わせたかばん語である。

狭義には、フィギュア(アクションフィギュア)などを生きているかのように撮影した写真作品のこと。

広義には、種類によらずオモチャを撮影した写真のこと。

wikipedia

 まさかWikipediaに
 専門記事が作られているとは
 思わなかった。

 Wikipedia曰く
 Twitter(現X)から広まったというが、
 Instagramでもこのタグを使った
 おもちゃの写真は多く見られる。

 可動式フィギュアの間接部分を加工で消して
 「ホンモノ」のように見せたり、
 彩度や明度、フィルターの調整だけではなく、戦闘エフェクトを足したり、
 凝ったドールハウスと小物で生活感を演出したり、
 野外で撮影して臨場感を出したり……。

 とにかく、
 玩具やミニチュアが好きな人には
 必見のジャンル
である。

 私はさすがにそこまでする腕がないので、
 あくまでも「広義」の意味で、
 楽しませてもらっている。

 というか、
 「ペットを自慢する感覚」
 
玩具の写真を撮っているので、
 そこまで加工する気がないというのが、
 本音かもしれない。

 何をペット扱いしているか。

 愚問だ。

 無鵺である。

 私は私の生活を潤す為に、
 「無鵺」という
 「概念ペット(虚無)」を飼い、
 キャッキャウフフする幻覚を見るために
 オモ写なるものに
 小指の先を突っ込んでいる。

推し玩具は健康に効く。

 無鵺はカプセルトイだというのに、
 22ヶ所が稼働する
 ほぼ小さいプラモデルである。

 特に頭部周りの稼働ヶ所は凝っていて、
 首だけで4ヶ所動く。
 口を開閉させるだけ、
 首を傾げさせるだけで、
 表情付けが豊富にできる。

 これが大変良い。

 元々、生物感の強い造形をしているために、
 「架空のペット感」が増す。

 首の可動範囲は偉大なのだ。

 そんなこんなで暫く、
 無鵺と戯れていた。

 毎度長々と文章を書くのも疲れるので、
 今回は
 無鵺と私の(盛大な妄想による)写真の一部
 でも載せる記事にしようかと思う。

一縷
(カプセルトイ華胥奇譚録 無鵺)

夢物語では終われない。

※この一文以外はほぼ塗りつぶされている。
/書き人 不明

華胥奇譚録 無鵺
付属ブックレットより

 「一縷」の生まれた文章から感じる
 意志の強さが、私は好きなのだが、
 そういう意志の強い人間ほどくじけやすい。
 たまには、休んで欲しい。

 というか、私が今、
 どうしても為さねばならぬことに
 直面していて疲れているので、
 一緒に休んで欲しい。

 ということで、
 一縷にだらけてもらった写真。

無鵺『一縷』

 背景を作ったわけでもなく、
 机の上で撮っただけの写真を
 惜しげもなく自画自賛するが、
 かわいいんだこれが。

光明
(カプセルトイ華胥奇譚録 無鵺)

太陽が照らす世界は歩けなくても
月が照らす世界なら歩いて行ける。

/作者不明

華胥奇譚録 無鵺
付属ブックレットより

先日の記事の通り、
光明は私が初めて入手した無鵺である。

最初被りで入手して2匹、
最近、第一弾のカプセルトイ版を
コンプセットで購入したのでもう1匹。
光明だけは計3匹いる。

この写真の光明は「1号」呼びしている、
青い足輪の無鵺である。

無鵺『光明』

3匹を識別するために、
不器用ながら3つ足輪を作った。
ガタガタなのはこの際目を瞑って欲しい。

無鵺『光明』識別用足輪
足輪をつけた光明たち

何故右後ろ足に付けたかというと、
最初に手に入れた2匹の無鵺『光明』のうち
片方の右後ろ足に、
製造過程で着いたと思われる斑点
があったからである。

本来なら削って目立たなくするものだが、
同じ無鵺が2匹いるため識別のために
そのままにしておいた。

そういうわけで暫くの間、
無鵺は右後ろ足を見て識別していたので、
足輪もそのようにしてみた。

水天
(カプセルトイ華胥奇譚録 無鵺)

この小島から見渡す限り広がる海は、
今日も凪いで空は雲一つない。
私が生きている限りこの美しい景色を記し続けていこう。

/或る無人島にて発見された日記より

華胥奇譚録 無鵺
付属ブックレットより

水天はクリアブルーが涼しげで、
この暑い夏に鑑賞するにちょうどいい

悠久の海と空の美しさを綴った文章から生まれた設定から、
どうにも、自由人的な印象が強い個体である。

この夏も好きにはしゃいだり、
ゴロゴロしたりして欲しいものである。

なんというか、
だらしない格好でゴロゴロして
丸まって眠っていて欲しい願望
がある。

無鵺『水天』

叢雲
(カプセルトイ華胥奇譚録 無鵺 其之弐)

雲が月を覆ひつれど
風がその雲をやるたび
はつかに見ゆる光麗し

/古い書物より

華胥奇譚録 無鵺 其之弐
付属ブックレットより

彩色済みの無鵺は基本的に、
派手な色合いのラインナップが多いが、
叢雲は、非常に落ち着いたカラーリングをしている。

薄い緑色の目が、
叢雲が生まれたきっかけとなった文章に書かれた月の様によく映える。

無鵺『叢雲』

生まれた文章も「古い書物」から
とのことだから、
もしかしたら、
無鵺の中でも古い分類に入るのでは、
と、妄想が捗る個体である。

これからまた増える予定

 現在手元にいる無鵺は、
 先日のnoteの通り
 カプセルトイ版の10匹であるが。

 いろいろ考えた末、
 BOX版の無鵺も迎えようかと思っている。

 多分、この子らは、
 何匹いても困らない。
 多頭飼いしてもいいものだ。

 というより、
 無鵺の設定としてついている
 「無鵺が生まれるきっかけとなった文章」
 
が、気になるのである。

 元々その設定に強く惹かれ、
 写真をとるときも、
 その文章から無鵺の性格を
 「妄想」してそれらしく見えるように
 撮ることを心がけているし、
 それが楽しくて仕方がないのだ。

 限定版の入手までは
 さすがに考えてはいないが、
 まだ手に入る可能性のある
 BOX版だけでも入手して、
 無鵺のいる生活(幻覚)を
 更に楽しみたい。

 彼らの居場所?
 そんなもの、なければ作ればいい。
 それを作ろうとすればするだけ、
 私の部屋がきれいに整頓されていくだけである。

 一石二鳥。
 こんなにいいことはない。

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