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医療事務をしていたときの話⑥会計入力の作業について

下記で少し触れたのですが、会計入力のお話です。
https://note.mu/1nongoto/n/n6f5d109e3f25

ほとんどの検査はデジタル化していて、医師がパソコンで指示を飛ばせば、それが会計入力にも反映されるようになっていました。
もちろん点数も自動で入力されます。当日の会計で、医師が飛ばした指示を事務が詳しく見る時間はあまりありません。
自動で入力されない部分を補うこと、が当日の仕事でした。
会計に矛盾がないか、検査内容が間違っていないか、などの詳しい精査は、比較的忙しくない時間やレセプト作業をする月初に行います。



当日入力する内容で多くを占めているのが、「採血の手技料」です。
手技料とは、「採血するときの手間料」というとわかりやすいかな、と思います。細い血管に針を刺す作業は、医師と看護師の資格を持った人しかできません。技術に対しての料金、それが手技料です。

採血にも多くの項目があって、項目ごとに点数がありますが、特定の項目+特定の病名が合わさることで、手技料が変わるんです。

特定の項目とは癌を調べるもの、特定の病名とは癌が確定していること。



癌を調べる採血自体は、健診含め多くあります。癌じゃなくても癌の採血は行います。患者さんの症状で癌を疑った場合などでしょうか。健康診断で精密検査が必要、となった場合も考えられます。

癌が確定している人に、癌の採血をする場合、手技料が上がります。
私が会計入力で研修しているときも、ここだけは間違えないように念を押されました。数十点が数百点になるので、大きな差です。
間違えてしまうと、患者さんに連絡して差額をお支払いいただかなければならなくなってしまいます。

誰でもそうだと思いますが、差額でプラスが発生した場合、いい気はしませんよね。クレームにつながってもおかしくありません。
逆にマイナスなら、差額が返ってくるということなので悪い気はしませんよね。(クレームにつながることもありますが)



レセプトは、検査や投薬によって点数が変わりますが、患者さんの病名によっても変わります。
患者さんの病状や状態も、レセプトに深くかかわってくるんです。

ただ書類だけを見てレセプトを作るわけではないんですよね、医療事務の仕事は。


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