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ブームビジネス

タピオカブームが終わったというニュースをテレビで見た。

ググったところ、既に2022年の段階でタピオカブームは終わったという記事もあった。タピオカの次はゴンチャだ、バナナジュースだ、わらび餅だなどという記事もあったが、そんなブーム来ただろうか。

結局、ブームなんて誰かが「意図的」に作っているものだ。年末になると、来年は何が流行るということが言われるが、それは結果的に流行ったのではなく、「流行らせている」ものではないか。

もちろん、SNS全盛の現代だから、youtebuやInstagram、TikTokなどでバズって結果的に流行ったというものもあるだろう。しかし大半は、誰かが意図的に、営利目的で、広告をうって、流行らせるものだ。

流行ることが決して悪いわけではない。社会は常に新陳代謝を繰り返す中で成長していくので、「新しい」という概念はとても大切だ。そしてまったく平坦な生活よりも、喜びと哀しみ、楽しみと苦しみ、栄枯盛衰、凸凹のあることのほうがいいものだし、意図せずとも人生はそうなっているものだ。

問題は今の世の中の潮流が「ブーム」をつくること=ビジネスとなっていることだ。結果としてブームになって売れるのではなく、ブームが先にある。インターネット、SNSの普及でインフルエサーなる職業もできた。

私はブームとか、特売とかには見向きもしない。ほしい物、必要な物はほしい時、必要な時に買う。ウインドウショッピング(死語?)はしないし、目的のない買い物はしない。衝動買いもしないし、目的の物を買ったついでに何か買うということもない。

売る側は、買う側の購買意欲を掻き立て、消費額を増やしたい。だから、さまざまな方法を用いて購買意欲を高める。ブームはそのための手段として、最近意図的につくられているのだ。

営利目的でなくブームになったから、結果として販売するものもあるだろう。しかし、やはり売りたいものが先にあって、そのためにブームをつくるということが最近は多くなってきた気がする。だからこそ、私はそのブームに乗りたくないと思ってしまう。他人が意図的に敷いた見えないレールの上に乗せられるのが嫌なのだ。意図せず行ったことが、なぜかわからないけど世の中の人に広く認知され、賞賛されることのほうが、自分にとっての価値のあることであると、私は思っている。

ここまで書いてきて、私はビジネスに向かない人間だな、と感じた。人に物や自分の能力を売るにはテクニックやプレゼンテーションが必要だが、それはちょっと人を騙していることのように感じてしまう。数日前の記事でも書いたが、自分は真正直に生きていたいのだ。

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