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手をかけないと朽ちていく

昨日は、妹の畑で夏野菜の準備を手伝ってきた。
無心で草を刈ったり、むしったりすることは心身にとてもよくて、胃もたれも治ったし、心のモヤモヤも晴れた。

さて今日は、家の裏庭をいろいろ整えた。
ずっと、野菊を伸び放題にしていた場所がある。放っておいてもぐんぐん伸びて、秋には白い花を咲かせてくれる。そういえばこの場所、昔はミヤコワスレが満開になっていたのに、あのミヤコワスレ、どこいったの?
ミヤコワスレは春の花が終わったら、挿し木をして、庭のいたるところに植えていた。だから、毎年どこかで紫色の花を咲かせてくれているものの、どの場所も満開ということはなく、年々花が少なくなっている。
それなのに、菊はどんどん繁殖している。

今日は家族の後押し(という名の無言の圧力)もあり、重い腰を上げて、野菊エリアをミヤコワスレの花畑に変えることにした。変えるというか、帰る、だな。
まず、野菊を全部抜いた。長年放置していたことで、根がはっていたし、思いのほか大量だった。一緒に増えていた百合や蘭はそのままにしておいた。ミヤコワスレはひとつもなかった。菊に負けたか…
ほぼ更地になった場所に増し土をして、少し追肥した。方々に植っているミヤコワスレから数本とってきて、植え替えた。あとは、花が咲いてから、先端を切ってまた挿し木していこう、おぉー楽しみ!

野菊は、植木鉢に挿し木して、表の日当たりの良い場所に置いた。
こっちの都合でリストラして、再就職先をお世話したような気分で少しホッとしている。勝手な人間的視点。菊の気持ちは分からないけど。

他にも、増えすぎたプランターの白いガザニアを裏庭に挿し木した。
他の場所のミヤコワスレにも増し土と追肥をした。

整った庭は生き返ったかのようにスッキリとしていた。
放置していることと自然のままにしていることは全然違う。庭は人の手によって作られた自然だから、人がお世話しないと、朽ちていくんだな。

自分にも重なった。
以前のわたしは、これからはグレイヘアだ!と、白髪をそのままにしていた。おまけに髪を伸ばす!と何度も挫折しているのに、またもや挑戦していた。
美容師さんに「この色(白髪の色)はブリーチではなかなか出せないから、素敵ですよ〜」と言われて、調子に乗っていた。なんとなく、みすぼらしい感じがしてきたものの、わたしは白髪を染めない個性的な人というフリをしてがんばってきた。
伸ばせば伸ばすほど白髪は目立つし、中途半端な長さの髪のわたしは、本当に冴えないおばさん(しばしばおじさん)。
今月に入って、誕生日を迎えたら、ガラリと気持ちが変わった。髪を大好きなショートヘアにして、ヘナで髪を染めた。
髪が整ったら、こころも華やいだ。

わたしも庭も同じ。
こまめに目をかけ、手をかけていかないと、どんどん朽ちていく。
お世話することで、わたしも楽しいし、元気になるから、やらない理由はない。
写真はメイク特集のkiitos。表紙がたまらなく素敵だ。


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