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1stでサンプル大失敗した話

苦笑いをする娘

新ランドセル企画、実は2022年の春頃から企画を進めています。
当時小学校2年生の娘にモニターを依頼し、リアル小学生の声を反映。
マスクを入れるポケットが欲しいとか、連絡袋が入る大きさが良いとか、水筒も横に差せたほうが良いとか諸々。
せっかくサンプル作るのだから色も娘の好みのラベンダーにしてみようと工場さんに指示書を作り、約1か月、ようやくできたサンプルを見た娘の反応。
今でも鮮明に覚えています。

なんとも言えない微妙な表情。苦笑いを浮かべる感じ。
えええ、喜んでくれると思ってたのに!!

実際に使うとなるとどうなのかっていう

そりゃそうです。初めてのデザインに参加した小2の娘。
イメージと現実がフィットしない様子。
新ランドセルのイメージを思いうかべながらデザインしていったわけですが、新ランドセルを実際に背負った時に周りからどう見えるか、見られるかというのをお互いにイメージできていなかったのです。
実物を見て、このポケットいいね!とか言いながらも、背負ってみたところ「みんなと違いすぎてんか恥ずかしい」という感情が沸きあがってきたようなのです。
ランドセルっぽくないと。

今見ると確かにランドセルと言うよりリュックっぽい。
これで2年生が学校に行くのは勇気が要ります。わかります。

1stサンプルは没となりましたが、収納力があってポケットも多いので遠足とか林間学校にも使えたり、普段は娘用の避難用リュックとしていろいろと詰め込まれております。

人と違いすぎるのには抵抗がある

これは大きな収穫でした。
今のランドセルとは違うランドセルが欲しいのだけど、違いすぎると恥ずかしい。これが重要なポイントです。
確かに今、ランドセルに成り代わる背負い型のスクールバッグがいくつか素材するようですが、比較的カジュアルで見た目にランドセルと違いがあります。使う側からすればこのギャップに抵抗を感じるわけです。
(実はその後、ベージュで某アニメの主人公のアーニャちゃんが使いそうなナイロン地のランドセル風スクールバッグも企画しましたが、やはり娘の反応は悪かったです。

2ndサンプルは大幅に方向転換

そこで、従来のランドセルっぽさを残しながらも今風にアップデートする作業に取り掛かりました。
やはりかぶせがあったほうがそれっぽいなとか、ナイロンやポリエステル地だと合皮や牛革にくらべカジュアルに見えすぎてしまうなとか、そういう修正です。

そして、1stサンプルから大幅に方向性を変え、昨年の夏に2ndサンプルが完成!

2ndサンプルで大幅なイメージは固まりましたが、細部の仕様がまだまだです。さらに修正を重ね、今は3rdサンプルにて約3か月モニターを実施しています。

小学生の意見を取り入れた使いやすい新ランドセル。
みんなと違いすぎて恥ずかしくならないデザインで、新しさもしっかり取り入れた新デザイン。さらに抱っこひもメーカーのノウハウと、スポーツバッグメーカーのこだわりを取り入れたこれまでにない新ランドセル。

現在、素材の特徴などを再度確認しています。
次回以降、新ランドセルの特徴をご紹介していきます!


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